3D地形図

2019年12月 1日 (日)

小松左京「日本沈没」をシミュレーション

 昔に読んだ「日本沈没」を本でもう一度読みたくなって隣町の本屋さんへ行ったが見当たらず
古本屋さんに漫画版の日本沈没3巻があったので買って読みました。
(テレビから録画した映画のDVDも持ってます)

 ふと気づいたのですが、本やビデオを見ても日本沈没の全体像が分かる映像がありません。
海の中へ沈んでいく陸地は断片的なもので、日本列島全体がどのように沈下しているのかの
全体像がない!
原作が本で言葉の描写しかないので映像化の際にあえてぼかしたのでしょうか?


 そこで今回のテーマ、どのように日本列島は沈んでいったのか知りたい!
日本列島のDEMデータを使って、「日本沈没」をシミュレーションしてみました。

 日本列島の沈下は原作にある「東側にある海溝に斜めに落ちながら変形・移動」はExcelで再現が
困難であったため「日本列島が水平に沈下する」条件で描写しています。
沈下量は、0から2990mを10m間隔で描写しています。

 

図1、小松左京「日本沈没」をシミュレーション (鳥観図)

 

 


図2、小松左京「日本沈没」をシミュレーション 3D立体図・交差法

 

 

図3、小松左京「日本沈没」をシミュレーション 3D立体図・平行法

 

 


 それにしても小松左京さん、恐ろしいこと考え付くもんですね!

 


図の日本列島のDEMデータは下記をもとにR1が作成しています。

 独立行政法人 防災科学技術研究所、工学院大学建築学科
 500mメッシュ地形分類データ
 http://www.j-map.bosai.go.jp/j-map/500m_dl/index.html
 【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】

BGM:甘茶の音楽工房 http://amachamusic.chagasi.com/   elegyfourstrings.mp3


備考

1、図1~3は個別にYouTubeにアップロードしています。

2、オリジナルの500mメッシュDEMは作成に使用したExcelの3Dグラフの制限により、経度6Kmx緯度2Km
  に間引きして使用しています。
  そのため日本最高標高の富士山3776.24 mなどの独立峰は図では描写されていません。
  (Excelの3Dグラフでは片軸のデータ系列は255までなので、500mメッシュデータの(経度X,緯度Y)=
   (3296x4669)のデータは扱えず、緯度又は経度のN数を255に間引きしないと描写できないため)

3、日本列島の沈下は原作にある「東側にある海溝に斜めに落ちながら変形・移動」はExcelで再現が
  困難であったため「日本列島が水平に沈下する」条件で描写しています。
  沈下量は、0から2990mを10m間隔で描写しています。

4、図の高さ方向をx1倍の実比で描写すると地形が平面にしか見えないので垂直倍率を約100倍
  (Excelの3Dグラフの比率)に誇張して描写しています。
  等高線カラーバンドは、100m間隔です。

5、500mメッシュDEM統合・作図には、Excel2010、ビデオ作製にはPhotoshop CS6 を使用しています。

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2017年6月 8日 (木)

ランドサット8の熱画像で見る西之島の3D立体地形

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 ランドサット8の熱画像(バンド7,10)で、西之島の高温な溶岩流の大まかな「分布や厚み
(体積?)」を、3D立体地形図で表現してみました。
再噴火後の溶岩流によって高くなった地形の確認が出来るようです。

 

1、考え方は、

 (1)、冷えていない高温の溶岩流は、熱画像の高温部で判別できる。
 (2)、高温部は周りの地面より盛り上がって流れる溶岩があり、地面の高さは溶岩流の
    厚みで周りの地面より高い。
 (3)、低温域のバンド10の温度は解像度が100mなので温度は平均値となり、溶岩流の
    体積と相関がある。
 (4)、高温域のバンド7は解像度が30mなので、スポット的な高温部の判別が出来る。

 上の(1)~(4)から地形判別のルールは、「溶岩流の流れているところは高温で地形が
周囲の地面より高い」とし、各バンドの温度(放射輝度)を高さの代用値の等高線として、
溶岩分布の3D立体地形図を作成しています。

 

  R1メモ
     温度(放射輝度0-255)と高温の溶岩流の高さはリニアではないと思いますが、
    大まかな相関があると考えています。
    今回の試みで得られた3D立体地形図は、正確な高さを表しているものではなく、
    当たらずとも遠からずのアート的な要素の高い作品としての位置づけでしょうか(^_^;)

    各画像は画像内の最大輝度を255に分割して作成しています。
    そのため、各画像間の垂直レベルは同じではありません。

 

2、夜間撮影画像から得た、熱画像による3D立体地形図

  夜間撮影は太陽光の影響を受けないため、溶岩流以外の常温の地面はバックグラウ
ンドの僅かな背景となり、高温の溶岩流だけを判別することが出来ます。
サンプルは直近の画像で雲の影響がない、2017/05/12 21:34 撮影の、バンド7,10です。

     図1,2は、溶岩トンネル部分は少し温度が低めですが、トンネルを出た露出
    している部分の溶岩は温度が高いのが解ります。
    図3、4では再噴火後に噴出した溶岩で高くなった地形の差分データとして見ること
    が出来ます。
    西側に一時は流れて止まった溶岩は温度が低い溶岩原として確認できます。

 

図1、熱画像で見る西之島の3D立体地形 Landsat8 2017/05/12 夜間
   バンド7の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

1landsat8b7201705121

 

 

図2、熱画像で見る西之島の3D立体地形(交差法) Landsat8 2017/05/12 夜間
   バンド7の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

2landsat8b7201705122

 

 

図3、熱画像で見る西之島の3D立体地形 Landsat8 2017/05/12 夜間
   バンド10の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

3landsat8b10201705121

 

 

図4、熱画像で見る西之島の3D立体地形(交差法) Landsat8 2017/05/12 夜間
   バンド10の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

4landsat8b10201705122

 

 

3、昼間撮影画像から得た、熱画像による3D立体地形図

  昼間撮影は太陽光の影響で、バックグラウンドの常温の地形が大まかに解ります。
  サンプルは直近の昼間撮影の、2017/05/25 10:05 撮影の、バンド7,10です。

     図5,6は、昼間撮影なのでバックグランドノイズとして噴煙や地面、海面が
    見えています。
    図7,8では、西之島の熱・等温線が表現されています。

図5、熱画像で見る西之島の3D立体地形 Landsat8 2017/05/25 昼間
   バンド7の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

5landsat8b7201705251

 

 

図6、熱画像で見る西之島の3D立体地形(交差法) Landsat8 2017/05/25 昼間
   バンド7の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

6landsat8b7201705252

 

 

図7、熱画像で見る西之島の3D立体地形 Landsat8 2017/05/25 昼間
   バンド10の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

7landsat8b10201705251

 

 

図8、熱画像で見る西之島の3D立体地形(交差法) Landsat8 2017/05/25 昼間
   バンド10の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

8landsat8b10201705252

 

 

4、再噴火前の溶岩原が冷えた状態の昼間画像から得た、熱画像による3D立体地形図

  サンプルは、2017/03/06 10:05 撮影の、バンド10です。

   再噴火前の、昼間の熱・等温線です。西之島に見えますか?
  火砕丘を中心に高温部が残っています。  
  何故か砂浜の温度は島内の温度より高い。 太陽の照り返しでしょうか?

 

図9、熱画像で見る西之島の3D立体地形 Landsat8 2017/03/06 昼間
   バンド10の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

9landsat8b10201703061

 

 

図10、熱画像で見る西之島の3D立体地形(交差法) Landsat8 2017/03/06 昼間
   バンド10の温度(放射輝度)を等高線の代用値として作成しています。

10landsat8b10201703062

 

R1メモ
 温度と高さを結びつけた例で、ひまわり8号で見た台風や雲の動きを3D立体ビデオに
したものを製作しています。

台風10号の3D立体動画を作ってみた。
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2016/11/10d-ff93.html

ひまわり8号で見る、24時間地球 3Dビデオ
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/824d-1dc7.html

 

画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとにR1が作成。
"The source data were downloaded from AIST's LandBrowser,
(http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html). Landsat8 data courtesy of the U.S. Geological Survey."

 

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2017年3月12日 (日)

ひまわり8号の全地球画像から、3D立体画像を作る。

 ひまわり8号で見る全地球の写真は丸い普通の平面写真。
当たり前ですね。
 

図0

Photo

でも、やっぱり3D立体写真で浮き出る球体の地球が見たい。
ということで作ってみました。

 

 

地球の平面写真から3D立体写真(裸眼立体視・交差法)の作り方。

  ※写真の加工には、Photoshop CS6 を使っています。

 

①もとになる地球の画像を作ります。
 地球の直径1に対して、1.2倍の正方形カンバスを作ります

図1

_1_

 

 

②横に2枚並べます。
 ※変形の状態が解り易いように経緯度線を入れてあります。

図2

_2_2

 

 

③図2をレイヤーにコピーしてからカンバスを上下を2倍にします。

図3

_3__2

 

 

④レイヤーにコピーした画像を上下に拡大(140%)

図4

_4_140

 

 

⑤球面フィルター 50% を適用

図5

_5_50

 

 

⑥上下方向を縮小(71%)

図6

_6_71

 

 

⑦歪みを変形-ワープで修正します。

ワープのポイントと変形状態です。
※ワープの変形操作はずっと立体視(交差法)で見ながら歪みの補正状態を確認しながら
の作業になります。
 立体視を長時間続けられない方はちょっと難しいです。
その時は立体視しないで、地球が丸(正円)に見えるように大まかな変形でも構いません。

 

図7-1

_7__0

 

ワープ後です。

図7-2

_7_

 

 

⑧余白をトリミングして完成。

図8

_8_

 

R1メモ
  地球の立体加工と同時に、ひまわり8号のバンド13を使って雲の高さ情報を使った
 雲の3D加工を行うと、雲が浮き上がって見えるこんなビデオも作れます。

 

ひまわり8号で見る、24時間地球 3Dビデオ(交差法)

 

 

 

 

ひまわり8号で見る、24時間地球 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 静止画も1枚乗せときます。

__w1280_004_103

 

 

※今回の方法で作れる3D立体写真は裸眼立体視・交差法です。
 平行法で作る場合は、交差法で作成後に左右の画像を入れ替えてください。
 平行法で見た場合、立体感(飛出し感)が大きくなるので、球面フィルター50%を
 小さくしておいた方が良いです。

 

R1メモ
 ①~⑧の作成例は変形状態が解るように地球に経緯度線を入れていますが
作品としては邪魔になります。
慣れるとグリッド線だけで作れるようになりますが、慣れないうちは下図のような升目を
図中に入れておくと経緯度線の代わりになって便利だと思います。
升目は地球の大きさに少し余白を持って消去していますので、完成後に升目だけを
消去すれば残りません。

図9

_

 

画像の出典: 図0~図9 
NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb http://himawari8.nict.go.jp/
の画像をもとに作成。

 

********************************************

 

下図10は、この方法で冥王星の惑星カロンの写真を3D立体写真に加工したものです。

図10 Charon (3D cross-eyed viewing)  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Charon3d_604_30

カロンの平面写真3D立体球に加工し、さらにエッジを検出してシフトした画像を擬似視差
情報として惑星表面の立体感を出しています。

 

出典:NASA HP の写真よりR1が作成。
https://www.nasa.gov/feature/pluto-paints-its-largest-moon-red
Credits: NASA/JHUAPL/SwRI

 

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2015年10月11日 (日)

西之島 晴れました 2015/10/11 昼間 Landsat8

                                          (西之島シリーズ目次)

 ホルニト付近から北西に向かっていた溶岩流は、北海岸線まであと約400mという所で
止まってしまったようです。
ホルニト付近の高温部(溶岩流?)は、前回2015/10/07とほぼ同じで広がりはありません。
今週は、噴煙の出方が弱くなっているので、溶岩の噴出は停滞気味でしょうか?

 

 

図1, 西之島 擬似立体地形図 2015/10/11 Landsat8 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

    擬似立体地形図は正確な地形を再現したものではなく、地形の明暗を擬似的な
  高低差に変換して作られています。 左図はオリジナル、右図は視差加工図。
  擬似立体地形図でも、溶岩流の流れなどの地形の特徴を読みとれると思います。

Nishinosima_3d_20151011

 

   立体感(視差)は、画像の明るい部分が凸に浮き出て見えるように加工しています。
  このルールは、溶岩トンネル部の真上が冷えて陥没して凹んだ溝状になり、その部分
  が暗部になっているのが多くみられるので、暗部を凹んで見えるようにしています。

 

 

*** 2015/10/12 追加 ***

図1が山体として自然に見えるように、中央が盛り上がりって見えるように追加工しました。

   ※立体感は実際の地形とは異なります。 アートとしてみて下さい(^_^;)

 

図1-Ver.2、 西之島 擬似立体地形図 2015/10/11 Landsat8 3D立体写真・交差法

Nishinosima_3d_20151011_2


                               *** 2015/10/12 追加終わり ***

 

*** 2015/10/13 追加 ***

 さっそく疑似3D地形図に、高温部の位置を重ねてみました。

 

図1-3、3D地形図で見る、高温部(B7)の位置 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

B8_3d_003_ver2_b7

 

 

図1-4、3D地形図で見る、高温部(B10)の位置 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

B8_3d_003_ver2_b10

 

                             *** 2015/10/13 追加終わり ***

 

 

図2、西之島 2015/10/11 昼間の熱・近赤外画像 Landsat8  (左クリックで拡大)

Nishinosima_20151011_netugazou

 

 

図3、西之島 2015/10/11 昼間の熱・近赤外画像・等温線処理 Landsat8 (左クリックで拡大)

  BAND10,11の擬似等温線化で温度分布を見やすくしました。

Nishinosima_20151011_netugazou_2

 

注:1)西之島の昼間写真は、2015/10/11 Landsat8 のものです。
  2)西之島輪郭線は、2015/09/16 海上保安庁HP を使用
  3)各BANDの温度表示は目安です。
  4)各BANDの温度カラー表示(コントラスト)は、海面=0~1(紫)、最大輝度=255(赤) 
   に割り付けています。

 

画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとに作成しています

1,Landsat8画像:Landsat-8 日本受信・即時公開サービス http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
”The source data was downloaded from AIST's Landsat-8 Data Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/).  Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.

2,西之島の輪郭:海上保安庁HP 西之島 2015/09/16
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

 

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2015年10月 9日 (金)

西之島 擬似立体写真

                                          (西之島シリーズ目次)

 西之島の擬似立体写真を作ってみました。

立体感(視差)のルールは次の2パターンで作成しています。

 パターン1: 画像の暗い部分が凸・浮き出て見えるように加工。
                 凸凹感が自然に見えます。

 パターン2: 画像の明るい部分が凸・浮き出て見えるように加工。
         パターン1と凸凹が逆で、1の不自然に見える部分の補間として使います。

パターン1,2とも、画像の明暗を地形の高低に変換しているので、実際の地形の高低を
再現しているものではありません。
あくまでもアートとして見て下さい(^_^;)
でも、なんとなく凸凹の雰囲気は伝わると思います。

    ※ 平行法でしか見られない方は、凸凹感が逆になりますが拡大しないで
      平行法として見て下さい。

 

 

図1、西之島 擬似立体写真 Landsat8 2015/08/24 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   パターン1:画像の暗い部分が凸・浮き出て見えるように加工。

Nishinosima_3d_20150824_totuan

 

 

図2、西之島 擬似立体写真 Landsat8 2015/08/24 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   パターン2:画像の明るい部分が凸・浮き出て見えるように加工。

Nishinosima_3d_20150824_totumei

 

 

図3、西之島 擬似立体写真 海上保安庁 2015/08/19 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   パターン1:画像の暗い部分が凸・浮き出て見えるように加工。

Nishinosima_3d_20150819_totuan

 

 

図4、西之島 擬似立体写真 海上保安庁 2015/08/19 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   パターン2:画像の明るい部分が凸・浮き出て見えるように加工。

Nishinosima_3d_20150819_totumei

 

 

  R1メモ: 同じ手法で作った、「ハッブル宇宙望遠鏡で見た銀河」もあります。
        http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/cat58457958/index.html

 

 

画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとに作成しています

1,Landsat8画像:Landsat-8 日本受信・即時公開サービス http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
”The source data was downloaded from AIST's Landsat-8 Data Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/).  Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.

2,西之島の空中写真:海上保安庁HP 西之島 2015/08/19
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

 

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2014年12月30日 (火)

西之島 2014/12/25 の3D写真と、ビデオ(海上保安庁撮影)

                                          (西之島シリーズ目次)

 西之島の、2014/12/25 (海上保安庁撮影)のビデオが公開されたので、
そのビデオを基に、3D立体写真を製作してみました。

 

 

1、西之島・全景 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_zentai_1200

 

 

2、西之島・北部(拡大) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_hokubu_1200

 

 

2-1、 西之島・北部(拡大-1 追加2015/01/01) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_hokubu_r

 

 

2-2、 西之島・北部(拡大-2 追加2015/01/01) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_hokubu_l

 

 

3、西之島・南部(拡大) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_nanbu_1200

 

 

4、西之島・旧島部 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_kyuu_nisinosima_1

 

 

5、西之島・旧島部(拡大)  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_141225_kyuu_nisinosima_0

 

 

6、西之島・海上保安庁撮影ビデオ(1920x1080 HD)

  ※ビデオの前に、上の1~5の写真を各10秒挿入してあります。
   ビデオは50秒から始まります。 

 

 

このブログに掲載した、写真・ビデオは、
「出典:海上保安庁撮影 141225movie_V.mp4」を基に作成しました。
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

 

 

※追加(2015/01/01)

7、西之島・12月25日動画(可視・熱赤外線画像)

 

 

「出典:海上保安庁撮影 141225movie_IR.mp4」を基に作成しました。
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

 

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2014年12月22日 (月)

3D地形図で見る、西之島の地形 2014/12/04

                                          (西之島シリーズ目次)

 西之島の最新データ(2014/12/4,10)が国土地理院から発表されました。
2014/12/04の標高データを元に作成した最新の3D地形図です。

        ※前回作成した、 2014/07/04 の3D地形図です。

               ※西之島 2014/12/25 の3D写真と、ビデオ(海上保安庁撮影)

 

 

①3D地形図で見る、西之島の地形 2014/12/04

  2014/12/04 国土地理院発表のデータを基に作成した、西之島の3D立体地形図です。

   1、3D地形図は、「裸眼立体視・交差法」で見て下さい。
   2、標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、等高線カラーを参照ください。
   3、3D地形図作成に使用した標高データの出典:
      国土地理院ホームページ http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html

    (図1) 3D立体図・交差法 (左クリックで拡大)

Nishinoshima_20141204_25m_date_101_

 

 

②空中写真とカラー等高線で見る、西之島 2014/12/04

   1、空中写真と3D地形図作成に使用した標高データの出典:
      国土地理院ホームページ http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html

     (図2) (左クリックで拡大)

Nishinoshima_20141204_25m_date_10_2

右側の等高線図を見ると、溶岩の流れがよく分かります。

 

 

 

③3D地形図で見る、西之島の地形 2014/12/04

   1、3D地形図は、5秒ごとに10°回転します。 見たい角度で停止してみてください。
   2、標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、標高カラーを参照ください。
   3、3D地形図作成に使用した標高データ(2014/07/04)の出典:国土地理院ホームページ
      http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html
   4、BGM:音楽素材『甘茶の音楽工房』「桜舞う空」

(図3)3D地形図で見る、西之島の地形 2014/12/04 (HD 1920x1080)

 

 

④、西之島の海底火山基底部に対する現在(2014/12/04)の大きさ

 海底火山の山頂に陸地として出来た西之島の、海底火山基底部に対する大きさを示します。
  西之島の陸地部分の大きさ
    東西=1712.5m、南北=1790m、最大標高=109.3m、
         面積=2.27 平方キロメートル、体積=4,970 万立法メートル

流れ出た溶岩が陸地として残る浅海はもう北側にしかありません。
東・西・南方向に流れ出た溶岩は海底に堆積しているはずですが、さらに積み重なって
大きな陸地として現れるにはどれくらいのマグマ量と時間が必要なのでしょうか?
それとも海水による浸食が早くてこれ以上大きくならないのでしょうか?

     (図4) (左クリックで拡大)

Nisinosima_20141204_ookisa

1、「西之島付近の等深線図」の出典:気象庁HP 
  http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/14m06/20140611_326.pdf 図2より
2、西之島・等高線図の標高・大きさデータの出典:
  国土地理院ホームページ http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html を基に作成

 

 

⑤、西之島(2014/12/04)の、標高・面積・体積

  西之島の2014/12/04のデータ(2.5mDEM)から、大きさを求めてみました。

  1、大きさ 東西=1712.5m、南北=1790m、最大標高=109.3 m (平均高さ=21.9m)
  2、面積=2.27 平方キロメートル (※1)
  3、体積=4,970 万立法メートル (※2)

    ※1、陸地データのN数x2.5mx2.5m=363,022x2.5x2.5=2,268,887.5= 2.27 平方キロメートル
    ※2、標高値の合計x2.5mx2.5m=7951059.5x2.5x2.5=49,694,121.88= 4,970 万立法メートル

**************  3D地形図について  ****************

1、作成した3D地形図は、私が趣味で作ったものです。
  データの解釈間違いや計算ミスなどで、地形図のデータが正しいものとは限りません。
  そのことを理解した上でご覧ください。

 

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2014年12月11日 (木)

3Dで見る、阿蘇山

 今週(12/7)のダイビングは中止になりました(涙
朝、札幌を出るときはギリギリ潜れる波との情報で、お昼からは波が収まる予報だったの
ですが・・・
幌武意に着いたときはもう波が高くて潜れる状態ではありません。
波が堤防を越波している~
今日は積丹までのドライブでした。(^_^;)

 

 

 

そんなことで今回は、「 3Dで見る、阿蘇山 」 になりました(^_^;)

 

大昔?に阿蘇山に行ったことがあるのだが、山頂は雲(霧?)に包まれて何も見えない!
ただバスに乗っていただけ?だったので印象は無いのです・・・

 

1、阿蘇山の3D地形図

  阿蘇山ってこんな形だったんだ~

  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

_100_30_80_90

  1、3D地形図は「裸眼立体視・交差法」で作られています。
  2、標高の見え方は数倍に誇張されています。(等高線カラーを参照ください)
  3、本図は、「地理院地図3D」の3Dデータを基に作成しています。(※1)

 

 

2、阿蘇山の地形

   阿蘇山の地図と等高線図を同じ範囲で並べてあります。
  阿蘇山周囲の街並みや道路が阿蘇山をどう避けているのか分かります。

  (左クリックで拡大)

_100_30_80_90_

  1、阿蘇山付近の地図(左側)と等高線図(右側)は同じ範囲です。
  2、等高線図は、「地理院地図3D」の3Dデータを基に作成しています。(※1)
  3、地図は、「地理院地図3D」の地図を基に作成しています。

 

 

3、3Dで見る、阿蘇山

  1、3D地形図は、5秒ごとに10°回転します。見たい角度で停止してみてください。  
  2、標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、標高カラーを参照ください。  
  3、本図は、「地理院地図3D」の3Dデータを基に作成しています。(※1)
  4、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 夢見る街

 

 

 

**************  3D地形図について  ****************

1、作成した3D地形図は、私が趣味で作ったものです。
  データの解釈間違いや計算ミスなどで、地形図のデータが正しいものとは限りません。
  そのことを理解した上でご覧ください。

2、3Dデータ、地図の出典:
  「地理院地図3D http://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/index.html
   よりダウンロードしたデータを基に作成しました。

  ※1  オリジナルの「地理院地図3D」データの標高値は「メートル単位」で記述されて
     いなかったため、R1が独自に解釈してメートル換算しています。
     そのため、このブログの阿蘇山の標高値(等高線)は参考程度に見て下さい。

 

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2014年11月20日 (木)

3D地形図で見る、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

                                          (西之島シリーズ目次)

3D地形図で見る、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

       ※ 最新(2014/12/04)の、3D地形図です

       ※西之島 2014/12/25 の3D写真と、ビデオ(海上保安庁撮影)

 噴火活動により陸地が広がっている西之島の地形変化をまとめてみました。

  1、地形図は、3D・立体図(裸眼立体視の、交差法/平行法)で作成しています。
    見易い方で見て下さい。(交差法は大画面で見ることが出来ます)
    標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、標高カラーを参照ください。
    各図の①~⑤は同じ縮尺にしているので、大きさの比較が出来ます。

  2、観測日 :
    ①2013/12/04、②2013/12/17、③2014/02/16、④2014/03/22、⑤2014/07/04

  3、3D地形図作成に使用した標高データの出典:
    国土地理院ホームページ http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html

  4、立体視の出来ない方は、右側の図を見てください (左側は視差用で歪んでいます)

 

 

1、交差法(大画面)による、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

  ※ 下図は幅400ピクセルです。 左クリックで拡大すると、幅1200ピクセルになります。
    (ブログの制約で1600ピクセル以上の画像はUP出来ないので2分割しました)

Nishinoshima_3d_p1_w1200

 

Nishinoshima_3d_p2_w1200

 

Nishinoshima_20140704_10m_w1200


 

 

2、交差法(中画面)による、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

  ※ 下図は幅400ピクセルです。 左クリックで拡大すると、幅790ピクセルになります。

Nishinoshima_3d_w790

 

 

3、平行法による、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

  ※ 下図は幅400ピクセルです。 左クリックで拡大すると、幅500ピクセルになります。

Nishinoshima_3d_w500

 

 

4、3D地形図で見る、西之島付近(2014/07/04)の噴火活動による地形。

 

 

1、3D地形図は、5秒ごとに10°回転します。 見たい角度で停止してみてください。
2、標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、標高カラーを参照ください。
3、3D地形図作成に使用した標高データ(2014/07/04)の出典:  
  国土地理院ホームページ   http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html
4、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 夢見る街

 

 

4-2、西之島付近の噴火活動による地形の変化 2013/11/21~2014/10/16

   噴火活動により陸地が広がっている西之島の、2013/11/21~2014/10/16 に於ける
  地形の変化。

西之島付近の噴火活動による地形の変化 2013/11/21~2014/10/16 (HD 1920*1080)

 

 

 

1、地形図の出典:
 「海域火山データベース 海上保安庁海洋情報部、西之島地形図 
  http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/
  2013nishinoshima/nishinoshima_map140917.pdf」
  を基に作成しています。
2、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 千年の追憶

 

 

西之島付近の噴火活動による地形の変化 2013/11/21~2014/10/16 (GIF)

Nishinoshima_map140917_101

4-3、 西之島 新島生成の様子(1973/9/14 ~1990/7/23)

  西之島の初期の地形変化のデータがありました。

 西之島 新島生成の様子(1973 年9 月14 日~1990 年7 月23 日(小坂,1991))
火山活動(噴石丘の形成•溶岩流•噴火地点の移動等)による島の拡大と
海流や波による浸食が繰り返されました。

 ビデオは、HD(1920x1080)で見ることが出来ます。

 

 

 

1、地形図の出典:
本図は、「気象庁HP http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/13m11/326_131122.pdf 
の図8 西之島 新島生成の様子(1973 年9 月14 日~1990 年7 月23 日(小坂,1991※1))」を
基に作成しています。
※1、引用文献:小坂丈予 (1991) 日本近海における海底火山の噴火. 東海大学出版会, 279p.
2、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 Wind Veil

 

西之島 新島生成の様子(1973/9/14 ~1990/7/23)(GIF)

326_1311225_201205_a

 

 

4-4、西ノ島 2013/10/01 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 

Nisinosima_3d_20131001

 

「国土地理院の空中写真 CKT201315-C1-3,5,7,9」  を基に作成。

 

 

5、西之島の面積変化

  西之島の各期の面積変化を求めてみました。

  ※面積は、各期の陸域標高データのn数にメッシュの面積を掛けた値で参考値です。

  ①2013/12/04      41,989*2.5*2.5 =   262,431 (平方メートル) 
  ②2013/12/17      50,654*2.5*2.5 =   316,588 (平方メートル)
  ③2014/02/16     118,721*2.5*2.5 =   742,006 (平方メートル)
  ④2014/03/22     141,920*2.5*2.5 =   887,000 (平方メートル)
  ⑤2014/07/04    1,175,692*1 *1  = 1,175,692 (平方メートル)

 

  参考
   ⑤2014/07/04時点の西之島の体積を (全標高値の合計m)*1m*1m で求めると

     23,293,293.28*1*1= 23,293,293.28 立方メートル= 0.023 立方キロメートル

 

 ※ ①~④は2.5mメッシュデータ、 ⑤は1mメッシュデータです。
    ⑤2014/07/04の標高データは1mメッシュのありがたい高分解能のデータですが、
    Excel泣かせの、2,239,570行(X,Y,Z)の巨大なデータでした。

 

**************  3D地形図について  ****************

1、作成した3D地形図は、私が趣味で作ったものです。
  データの解釈間違いや計算ミスなどで、地形図のデータが正しいものとは限りません。
  そのことを理解した上でご覧ください。

 

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