小松左京「日本沈没」をシミュレーション
昔に読んだ「日本沈没」を本でもう一度読みたくなって隣町の本屋さんへ行ったが見当たらず
古本屋さんに漫画版の日本沈没3巻があったので買って読みました。
(テレビから録画した映画のDVDも持ってます)
ふと気づいたのですが、本やビデオを見ても日本沈没の全体像が分かる映像がありません。
海の中へ沈んでいく陸地は断片的なもので、日本列島全体がどのように沈下しているのかの
全体像がない!
原作が本で言葉の描写しかないので映像化の際にあえてぼかしたのでしょうか?
そこで今回のテーマ、どのように日本列島は沈んでいったのか知りたい!
日本列島のDEMデータを使って、「日本沈没」をシミュレーションしてみました。
日本列島の沈下は原作にある「東側にある海溝に斜めに落ちながら変形・移動」はExcelで再現が
困難であったため「日本列島が水平に沈下する」条件で描写しています。
沈下量は、0から2990mを10m間隔で描写しています。
図1、小松左京「日本沈没」をシミュレーション (鳥観図)
図2、小松左京「日本沈没」をシミュレーション 3D立体図・交差法
図3、小松左京「日本沈没」をシミュレーション 3D立体図・平行法
それにしても小松左京さん、恐ろしいこと考え付くもんですね!
図の日本列島のDEMデータは下記をもとにR1が作成しています。
独立行政法人 防災科学技術研究所、工学院大学建築学科
500mメッシュ地形分類データ
http://www.j-map.bosai.go.jp/j-map/500m_dl/index.html
【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】
BGM:甘茶の音楽工房 http://amachamusic.chagasi.com/ elegyfourstrings.mp3
備考
1、図1~3は個別にYouTubeにアップロードしています。
2、オリジナルの500mメッシュDEMは作成に使用したExcelの3Dグラフの制限により、経度6Kmx緯度2Km
に間引きして使用しています。
そのため日本最高標高の富士山3776.24 mなどの独立峰は図では描写されていません。
(Excelの3Dグラフでは片軸のデータ系列は255までなので、500mメッシュデータの(経度X,緯度Y)=
(3296x4669)のデータは扱えず、緯度又は経度のN数を255に間引きしないと描写できないため)
3、日本列島の沈下は原作にある「東側にある海溝に斜めに落ちながら変形・移動」はExcelで再現が
困難であったため「日本列島が水平に沈下する」条件で描写しています。
沈下量は、0から2990mを10m間隔で描写しています。
4、図の高さ方向をx1倍の実比で描写すると地形が平面にしか見えないので垂直倍率を約100倍
(Excelの3Dグラフの比率)に誇張して描写しています。
等高線カラーバンドは、100m間隔です。
5、500mメッシュDEM統合・作図には、Excel2010、ビデオ作製にはPhotoshop CS6 を使用しています。