湖底地形図

2018年1月 7日 (日)

田沢湖の3D湖底地形図 (No.14)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図(No.14)は田沢湖です。

田沢湖は直径が約6Kmの丸い形の湖で、水深は日本一の423.4mあります。
地元北海道の支笏湖は2番目で360.1m(負けたー(^_^;)
湖沼データを見ると、基準水面(m)249mで深度が423.4m 
あれ? 249-423.4=-174.4m で田沢湖の湖底は海水面より下にあります!(図5参照)
こんな深い穴、どうやって掘ったんだー(^_^;)
ちなみに、支笏湖も最深部は海面下112.1mでした(気が付かなかった・・・)

あと田沢湖といえば、さかなクンで有名な絶滅してしまったクニマスでしょうか?
積丹のダイビングで絶滅しかけている魚を発見できないかなー

 

 

図1、田沢湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

   湖岸から0.5~1Kmぐらいの距離で水深約400mになり、その先はほぼ平坦な湖底に
  なっています。
  湖底には、中央北西の平らな面にトップ水深253mの振興堆(堆:水深の浅くなっている
  隆起部)、 南南西の斜面にはトップ水深29mの辰予堆があります。

_3d_001

 

 
(注意:水深倍率は2倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)

 

 

図2、田沢湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

  陸上から湖底へとシームレスで見ると、カルデラ湖(かもしれない?)の形がはっきり
 わかります。

3d30

 

   水深倍率=約2倍の3D湖底地形図と地理院地図3D写真の標高倍率=2倍の図を
  もとに作成・合成しています。

  ※陸域と水域の傾斜度は同じではありません。(今のところ同じにできません)
   そのため、陸域・水域のつながりを解り易くシームレスに表現している参考図です。

 

 

図5、田沢湖の最深部は、海面下 174.4m!

   最深部は海面下 174.4m といわれてもピンとこない。
  田沢湖を通る北緯39.72度の陸域断面図で田沢湖の深さを図式化してみました。

_001

 

 

図3、田沢湖の単色立体地図  (左クリックで拡大)

__org

 

R1メモ
   この「単色立体地図」は立体視できない方に立体感を感じてもらいたくて、
  赤色立体地図を参考にエクセルで作っています。
  深度は赤の濃淡(深いほど赤が濃い)、立体感は斜面にできる黒い影の濃淡
 (傾斜率の代用で、斜面が急なほど影が濃い)でグラディーションマップしています。 

 

 

図4、田沢湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度

__org_2

 

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3,4:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#14/39.723692/140.663967/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=13&lat=39.71616631779044&lon=140.6627655029297&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

図5-1:500mメッシュ地形分類データ(防災科学技術研究所・工学院大学)【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】
http://www.j-map.bosai.go.jp/j-map/500m_dl/
図5-2:地理院地図(電子国土Web) http://maps.gsi.go.jp/#9/39.721976/140.666199/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

 

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2017年12月15日 (金)

十和田湖の3D湖底地形図 (No.13)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 北海道から津軽海峡を渡って最初の3D湖底地形図・第13回は「十和田湖」です。

 十和田湖は二重カルデラ湖だそうですが、二重カルデラ湖ってどんな形?
今回は、図2でその正体をはっきり見ることが出来ました。

R1メモ
 私の中学校時代の修学旅行といえば、十和田湖が定番です。
なので十和田湖を見ているのですが、どんなところで何を見たのか?、記憶がありません。
今みたいに個人でカメラなど持つこともできなかったので記録もありません(^_^;)

 

 

図1、十和田湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_dem_001

 

  十和田湖は、東・北・西側は水深-50mまで一気に落ち、その後は水深-100mぐらい
 までなだらかに下ります。
 南側は、2重カルデラの内側の火口(中湖(なかのうみ))が陸続きで一気に水深-326.8m
 まで下がり、底は平らになっています。
 内側の2重カルデラ火口の東西は浅く、それぞれ東湖(ひがしのうみ)・西湖(にしのうみ)
 と呼ばれています。
 で、中央から北側は何て呼んでいるのでしょうか? 
 そして、全体の総称が十和田湖???

(注意:水深倍率は3倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)

 

 

図2、十和田湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

  陸上から湖底へとシームレスで見ると、二重カルデラ湖の形がはっきりわかります。

_3d_004

 

   水深倍率=約3倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに作成・
  合成しています。
   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます(立体視時に感じる
    倍率は不明です)
    そのため水深倍率と標高倍率が同じか不明で、接続部の斜面の傾斜率は不連続
    かもしれません。

図3、十和田湖の単色立体地図

__001

 

   この「単色立体地図」の水深と立体感は図中の「グラデーションマップ」
  で色付けしています。
  赤色立体地図の斜度のパラメーターの代わりに、「斜度の急な所は3Dグラフの影も
  濃い」と考えて「影の濃淡」を使っていて、水深・影の濃淡はノンリニアです。
  色は単色なので何でもよかったのですが、やっぱり赤が見易かったのでまねさせて
  もらいました(^_^;)

 

 

図4、十和田湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度

_dem_1m

 

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3,4:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#15/40.472645/140.888801/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=13&lat=40.462360281827976&lon=140.8890151977539&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

 

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2017年12月 8日 (金)

大沼・小沼の3D湖底地形図 (No.12)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第12回は「大沼・小沼」の2本立てです。

 今回は湖ではなく「沼」ですが、湖と沼の違いは???
明確な定義はないようで水深が5m以上が湖、5m未満が沼の境目らしいのですが、
大沼は最大水深約-12mありますが「大沼」と呼ばれています???
小沼は-4.4mなので沼で問題ありません、はい。
今回は沼ですが湖底地形図で行きます(^_^;)

今回も使用した等深線のデータは電子国土Webの湖沼の簡易等深線で、大沼は等深線が
多く書かれているのでそれらしい水深DEMデータが得られたのですが、小沼は図5を見て
わかるように等深線が少ない(水深が浅い)ので、参考図程度の水深DEMしか得られませ
んでした。

大沼公園は何回か行ったことがあり最後に行ったのは数年前に函館のグラントスカルピン
さんにダイビングツアーで行ったときに海が時化て潜れない日があり、その時に代替
ツアーで行きました。
でも歩いて疲れた記憶しかない(^_^;)
大沼公園でレジャーダイビングは許可してもらえないと思いますが潜っても泥を巻き上げ
て何にも見えな~いってなりそう。

 

 

図1、大沼の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

__25x17x3022p_102

 

   陸域にSENTINEL2の衛星写真を合成してみました。
  国土地理院の空中写真も有るのですが解像度が低いのでSENTINEL2を使用しました。
  電子国土webの基本地図を張ると地名や道路、JR等が分かって見やすいと思うので
  すが申請が必要なので不採用となりました(涙
  (描写は横pixの2間引きの左右画像2枚を合成して細部が飛ばないようにしています)

(注意:水深倍率は30倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)

 

 

図2、大沼・小沼の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_002

 

   大沼・小沼の両方を描写していますが、小沼は水深が約-4mと浅いので3Dで立体感
  のある絵になりません(^_^;)
   又、描写はExcelの仕様で横軸を5間引きしているので細部が飛んでしまっています。
   (1275x1362pix → 255x1362pix で描写)

 

 

図3、大沼・小沼と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

D

 

   水深が-12mで低倍率で書くとただの平面、なので水深を30倍にしています。

   水深倍率=約30倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに作成・
  合成しています。
   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます
    (立体視時に感じる倍率は不明です)
    水深倍率と標高倍率が異なるので、接続部の斜面の傾斜率は不連続です。

 

 

図4、大沼・小沼の単色立体地図

_

 

   立体視できない方にも立体感を感じてもらえないかと作った単色立体地図です。
  この「単色立体地図」は図中の「グラデーションマップ(イメージです)」で色付け
  しています。
  赤色立体地図の斜度のパラメーターの代わりに、
  「斜度の急な所は3Dグラフの影も濃い」
  と考えて「影の濃淡」を使いました。
  トーンやコントラストなどを調整しているので、水深・影の濃淡はノンリニアです。
  色は単色なので何でもよかったのですが、やっぱり赤が見易かったのでまねさせて
  もらいました(^_^;)

 

 

図5、大沼・小沼 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度

Photo

 

  小沼は浅いため等深線が数本しかなく、こんな参考図程度にしかなりませんでした。
 今まで、順番を飛ばした浅い湖はこんな理由でパスしています。

 

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3,4,5:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#15/41.997806/140.689673/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図3:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=13&lat=41.98686523650165&lon=140.67975997924805&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=-15.837&cpy=-0.151&cpz=140.532&cux=-0.071&cuy=0.706&cuz=0.704&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

図1:陸域衛星画像 SENTINEL2 S2A54TVM201707070
産業技術総合研究所 LandBrowser
https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/index.html

 

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2017年12月 5日 (火)

倶多楽湖の3D湖底地形図 (No.11)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第11回は「倶多楽湖」です。

 倶多楽湖もカルデラ湖の特徴?である、岸から-130m付近まで急に下りその先は
-148mまでほぼ平らな湖底です。

 

 

図1、倶多楽湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_data_org_001

 

(注意:水深倍率は約1倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)

 

 

図2、倶多楽湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

3d_001

 

   水深倍率=約1倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=1倍の図をもとに作成・
  合成しています。
   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます(立体視時に感じる
    倍率は不明です)
    そのため水深倍率と標高倍率が同じか不明で、接続部の斜面の傾斜率は不連続
    かもしれません。

 

 

図3、倶多楽湖の単色立体地図

__14p

 

   立体視できない方にも立体感を感じてもらえないかと作った単色立体地図です。
  この「単色立体地図」は図の左下の「グラデーションマップ(イメージです)」で色付け
  しています。
  赤色立体地図の斜度のパラメーターの代わりに、
   「斜度の急な所は3Dグラフの影も濃い」
  と考えて「影の濃淡」を使いました。
  トーンやコントラストなどを調整しているので、水深・影の濃淡はノンリニアです。
  色は単色なので何でもよかったのですが、やっぱり赤が見易かったのでまねさせて
  もらいました(^_^;)

 

 

図4、倶多楽湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度

_

 

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3,4:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#15/42.498839/141.181397/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=14&lat=42.499029199248675&lon=141.18281364440918&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

 

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2017年11月26日 (日)

単色立体地図を作ってみた

単色立体地図を作ってみた

 3D湖底地形図を作り始めて、湖のように地面で囲まれて凹んだ湖底の鳥瞰図は
手前の斜面に遮られて奥の湖底の地形が見えない事が多く、鳥瞰図をうまく
作れない地形が多いことが解りました。
何とか、湖底の地形を3D立体視以外の方法で表現できないかと思い、
「単色立体地図」を考えてみました。
ヒントは赤色立体地図からいただきました。
裸眼立体視(交差法・平行法)のできない方も、立体感を感じてもらえるでしょうか?

 

 

単色地形図のマッピングは

 1、水底・湖底の場合、水深が深くなるにつれて濃い色にする。
   色は何色か試して赤が見やすいので赤に決定。
 2、立体感を出すために斜度が高いほど黒にする。
   DEMデータからの作図に使っているエクセルでは赤色立体地図のように斜度の
   計算はできないので、「3Dグラフで出来る影は斜度が高いほど暗くなる」のを代用
   しました。

 

図1、単色立体地図のカラーマッピング(イメージ)

250w

 

  実際はトーン、コントラストの補正を行っているので、変化はリニアではありません。

 

 

下の4枚は実際に作ってみた単色立体地形図です。

 

図2、洞爺湖の単色立体地図

__5p400m002

 

 

図3、日本海溝の単色立体地図

5p20000004a

 

 

図4、富山深海長谷の単色立体地形図

_5p100002_003a

 

 

図5、日本周辺の海底・単色立体地形図

_003

 

 

出典:下記をもとにR1が作成。
図2:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#13/42.600356/140.852623/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
図3,4,5:海上保安庁 海洋情報部 500mメッシュ水深データ(J-EGG500)をもとにR1が作成。
http://jdoss1.jodc.go.jp/vpage/depth500_file_j.html

 

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2017年11月25日 (土)

洞爺湖の3D湖底地形図 (No.10)

                           3D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第10回は「洞爺湖」です。

 洞爺湖は南側を除いて岸から-175m付近まで急に下り、その先は -175~-180mの
ほぼ平らな湖底です。
中央には、直径約2.5Kmぐらいの中島があります。
洞爺湖は正式には「とうやこ」と呼ぶらしいですが、北海道でも私の住んでいる中央部では
「どうやこ」と呼んでいます。地元の人に聞いたら「とうやこ」と呼んでほしいそうです(^_^;)

 

 

図1、洞爺湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_3d_x10002

 

(注意:水深の見え方を誇張しています。実際の湖底斜面の傾斜はもっと緩やかです。)

 

 

図2、洞爺湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

   支笏湖はカルデラ湖だそうですが、底はほぼ平らです。
  何千年(何万年?)の間に土砂や泥で埋まり平らになるのでしょうか???

D_002

 

   水深倍率=約10倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに
  作成・合成しています。

   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます
    (立体視時に感じる倍率は不明です)
    そのため水深倍率と標高倍率が同じか不明で、接続部の斜面の傾斜率は不連続
    かもしれません。

 

 

図3、洞爺湖の鳥瞰図

_x10_002

 

 

図4、洞爺湖の単色立体地図

   立体視できない方にもなんとか立体感を感じてもらえないかと、単色立体地図を作り
  ました。
  この種類の地形図に「赤色立体地図」があるのですが、斜度の強弱を計算して陰影を
  つけていて、エクセルの3Dグラフではこんな複雑な計算はできないので作れません。
  (できても特許でNGです)
  エクセルで何とか似たような地形図が出来ないかと思い、この「単色地形図」を考えて
  みました。

__5p400m002

 

  この「単色立体地形図」は下の図5の、「グラデーションマップ(イメージです)」で色付け
  しています。
  赤色立体地形図の斜度のパラメーターの代わりに、「斜度の急な所は3Dグラフの影も
  濃い」と考えて「影の濃淡」を使いました。
  調整で、トーン補正やコントラストなどを調整しているので、水深・影の濃淡はノンリニア
  です。
  色は単色なので何でもよかったのですが、やっぱり赤が見易かったのでまねさせてもら
  いました(^_^;)

Photo

 

 

図6、洞爺湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度

__002

 

  R1メモ
    今回は、膨張法補間の最終図が知りたくて反復計算が収束するまで、反復計算を
   90,000回行っています。(30,000回で3hx3回=9h かかりました)

 

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3、4,6:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#13/42.600356/140.852623/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=13&lat=42.5986505039439&lon=140.85845947265625&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=-2.315&cpy=-3.461&cpz=141.360&cux=-0.004&cuy=0.690&cuz=0.724&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=2&b=0

 

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2017年11月15日 (水)

支笏湖の3D湖底地形図 (No.9)

                           3D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第9回は「支笏湖」です。

 支笏湖の水深は全国2番目の深さで、最大水深 -360.1mあります。
しかし、岸から-350m付近まで急に下り、その先は -350~-360mのほぼ平らな湖底です。
3Dで立体化しても、何の特徴もない湖でした(^_^;)
支笏湖は湖単体ではなく、どうして支笏湖はこの形になったのか、恵庭岳・風不死岳 と
の関係の方が面白いです。

(注意:水深の見え方を誇張しています。実際の湖底斜面の傾斜はもっと緩やかです。)

 

 

図1、支笏湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_3d_x5_10m

 

 R1メモ
   支笏湖は何回かダイビングしたことのある湖ですが・・・
  レスキュー講習の時に海が時化て出来ずに安全な支笏湖で開催したのですが、
  11月で雪が降る水温7℃のコンディションのなか震えながらやった思い出が・・・
  (海だと水温10~12℃あったはずです)

 

 

図2、支笏湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

   支笏湖はもとは丸いカルデラ湖であったが、北西側の恵庭岳・南東側の風不死岳
  (ふっぷしだけ)が噴火して埋まり、現在の上下が潰れた歪な形になったそうです。
  図からは、恵庭岳・風不死岳の裾野が支笏湖の湖底に続いている状態が解ります。

D_001

 

   水深倍率=約2倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに作成・
  合成しています。

   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます
    (立体視時に感じる倍率は不明です)
    そのため、水深倍率と標高倍率同じとは限らず、接続部の斜面の傾斜率は
    不連続の事もあります。

 

 

*** 追加 2017/11/16 ***

 立体視できない方にもなんとか立体感を感じてもらえないかと作りました。
赤色立体地図は作れないので、色だけでも赤くしてみました(^_^;)

図4 支笏湖の湖底地形図 なんちゃって3D

_

********************

 

図3、支笏湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した3.5mDEMの変換精度

   等深線の間隔を細かくするとフラットに見える湖底の凹凸(確度のない補間値です)が
  見えてきます。

Dem

 

  R1メモ
   今までは、補間操作の反復計算を手作業で約1500回(30回x50繰り返し)行っていた
  のですが、Excelの循環参照を使った反復計算で出来ることが解ったので今回は大
  データで補間計算をしてみました。
  支笏湖の3D図のもとになったトレース図の範囲は4080x3570pixで作図し、補間の反復
  回数を10,000回で計算してみました。
  やってみると、10,000回の反復計算時間は約7時間掛かりましたが自動なので寝ている
  間に完了。
  今まで、1275x1500pixぐらいの大きさのデータの1500回の反復計算を手計算で1日費
  やしていたのですごく楽ちんです(^_^;)
  DEMデータの精度は、支笏湖の東西約12.86Kmを3664pixにした等深線図で計算してい
  るので理屈では3.5mDEMになりますが、等深線はマウスでのトレースだし、斜め線の
  ドットはガタガタ、おまけに補間方法も自作のいい加減なものなので実際の精度は解り
  ません(^_^;)

  ※図1~3の作図はExcelの3Dグラフの仕様で、
    X=4080/8=510pix、Y=3570/14=255pix で作図しています。
   (初めからこの大きさで作図すると等深線が重なって書けないので描写時に
    縮小しています)

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3、4:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#12/42.749029/141.324692/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=12&lat=42.75306280054229&lon=141.32469177246094&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

 

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2017年11月12日 (日)

3D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図の作成済みと作成予定の湖沼一覧です。

 

図1、3D湖底地形図の作成予定湖沼名称と所在地。(左クリックで拡大)

_001

 

  3D湖底地形図を作成済みの湖沼(〇印)は、下の湖沼名をクリックすると見ることが
 出来ます(各湖沼のリンク先のブログ記事に飛びます)。

  ※1,作成順番は北から南へと進めています。
    リクエストがあれば優先で作成できます(少し時間かかります)。
  ※2,水深が浅く湖底がほぼ平らな湖沼は3Dにしても立体感が無いので
    スキップしています。(一巡したら作成予定)

 

作成済   湖沼名称
は ○

― 1,クッチャロ湖(大沼) くっちゃろこ(おおぬま)
― 2,クッチャロ湖(小沼) くっちゃろこ(こぬま)
― 3,ポロ沼 ぽろぬま
― 4,ペンケ沼 ぺんけとう
― 5,パンケ沼 ぱんけとう
○ 6,サロマ湖 さろまこ
○ 7,能取湖 のとろこ
○ 8,網走湖 あばしりこ
― 9,コムケ湖 こむけこ
― 10,涛沸湖 とうふつこ
― 11,藻琴湖 もことこ
― 12,風蓮湖 ふうれんこ
― 13,温根沼 おんねとう
○ 14,屈斜路湖 くっしゃろこ
― 15,厚岸湖 あっけしこ
○ 16,摩周湖 ましゅうこ
○ 17,阿寒湖 あかんこ
― 18,塘路湖 とうろこ
― 19,達古武湖 たっこぶこ
― 20,シラルトロ沼 しらるとろぬま
― 21,火散布沼 ひちりっぷぬま
○ 22,然別湖 しかりべつこ
 23,支笏湖 しこつこ
○ 24,洞爺湖 とうやこ
○ 25,倶多楽湖 くったらこ
― 26,ウトナイ湖 うとないこ
○ 27,大沼 おおぬま
○ 28,小沼 こぬま
― 29,小川原湖 おがわらこ
― 30,姉沼 あねぬま
○ 31,十和田湖 とわだこ
― 32,十三湖 じゅうさんこ
― 33,万石浦 まんごくうら
― 34,伊豆沼 いずぬま
― 35,内沼 うちぬま
― 36,井土浦 いどうら
― 37,鳥の海 とりのうみ
― 38,八郎潟調整池 はちろうがたちょうせいち
○ 39,田沢湖 たざわこ
― 40,猪苗代湖 いなわしろこ
― 41,桧原湖 ひばらこ
― 42,秋元湖 あきもとこ
― 43,小野川湖 おのがわこ
― 44,霞ヶ浦 かすみがうら
― 45,北浦 きたうら
― 46,外浪逆浦 そとなさかうら
― 47,牛久沼 うしくぬま
― 48,中禅寺湖 ちゅうぜんじこ
― 49,印旛沼 [西印旛沼・北印旛沼] いんばぬま
○ 50,芦ノ湖 あしのこ
― 51,河北潟 かほくがた
― 52,柴山潟 しばやまがた
― 53,木場潟 きばがた
― 54,北潟湖 きたがたこ
― 55,水月湖 すいげつこ
― 56,三方湖 みかたこ
― 57,久々子湖 くぐしこ
― 58,日向湖 ひるがこ
― 59,菅湖 すがこ
― 60,山中湖 やまなかこ
― 61,河口湖 かわぐちこ
― 62,本栖湖 もとすこ
― 63,西湖 さいこ
― 64,精進湖 しょうじこ
― 65,諏訪湖 すわこ
― 66,野尻湖 のじりこ
― 67,浜名湖 はまなこ
― 68,猪鼻湖 いのはなこ
― 69,琵琶湖 びわこ
― 70,余呉湖 よごこ
― 71,久美浜湾 くみはまわん
― 72,阿蘇海 あそかい
― 73,湖山池 こやまいけ
― 74,東郷池 とうごういけ
― 75,中海 なかうみ
― 76,宍道湖 しんじこ
― 77,池田湖 いけだこ
― 78,鰻池 うなぎいけ

 

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然別湖の3D湖底地形図 (No.8)

                           3D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第8回は「然別湖」です。

 然別湖は最大水深が-99mと水深があるので、水深倍率=約2倍で描写しています。
(注意:水深の見え方を誇張しています。実際の湖底斜面の傾斜はもっと緩やかです。)

 

 

図1、然別湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_3ddx2002

 

 

図2、然別湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

   然別湖は、山と山の間の窪地に水が溜まってできているのが解かります。
  北側の湖底はヤンベツ川から流れ込む水流で元の山肌が削られてなだらかな斜面
  となり、その先の水深約-90mの下は土砂などの堆積物で湖底が平らになっています。
  西側の斜面は山の尾根がそのまま湖底へと延びている地形です。

D

 

   水深倍率=約2倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに
  作成・ 合成しています。
   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます
         (立体視時に感じる倍率は不明です)
    なを、水深倍率と標高倍率は同じではなく等倍で続いているものではありません。

 

 

図3、然別湖 トレース等深線から膨張法補間により作成したDEMの変換精度

_dem

 

 

  「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線を
    トレースして得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEM
    データで公式なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#15/43.275362/143.117781/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=14&lat=43.28139191767464&lon=143.11640739440918&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

 

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2017年11月 8日 (水)

阿寒湖の3D湖底地形図 (No.7)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第7回は「阿寒湖」です。

 

 今回は補間方法を見直して、半閉鎖領域にも等深線が作成できるように改良しました。
 阿寒湖は最大水深が-45mと水深があるので、水深倍率=約10倍で描写しています。
(注意:水深の見え方を誇張しています。実際の湖底斜面の傾斜はもっと緩やかです。)

 

 

図1、阿寒湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_l31b_50date2

 

 

図2、阿寒湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

   阿寒湖の東側は雄阿寒岳の噴火のよる溶岩流で埋め立てられて狭くなったように
  見えます。
   (阿寒湖に水が溜まったのは噴火で窪地が埋められてから? どっちが先?) 

_3d_002

 

   水深倍率=約10倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに作成・
  合成しています。
   ※水深倍率と標高倍率を同じにすると、3D湖底図の立体感が無くなるので水深を
     誇張しています。

 

 

図3、阿寒湖 トレース等深線から膨張法補間により作成したDEMの変換精度

__

 

 R1メモ
  前回までの3D湖底地形図 No.1~6は、2本の等深線間の中間から等深線側に向かっ
 て補間を計算していましたが、細長い谷部や稜線部などの半閉鎖領域には等深線が
 生成できず大きな平面部が残っていました。
 今回は、2本の等深線側から中間部に向かって補間計算するように補間の向きを変える
 ことにより半閉鎖領域にも等深線が生成できるようになりました。
 (前処理に半日余分にかかるようになりましたが)
 今回の作図はLoop計算を1530回行った図ですが、回数を増やすともう少し均等な間隔
 の等深線が書けるのですが時間対効果が小さいので1530回で打ち切りました。
 今のノートパソコン(i7-2670QM、8GB)で、Loop計算30回(1セット)に約4分かかるので
 ここがネックになります。
 Excelでメモリ8GBを使い切ってしまうのでこのパソコンでは限界かなー(^_^;)

 

 

  「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
     して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで
     公式なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#14/43.450364/144.100714/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図2:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=13&lat=43.447560175948375&lon=144.09238815307617&pxsize=1024&ls=std%7C_ort&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

 

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