水中撮影機材

2017年10月23日 (月)

水中カメラのモニター拡大鏡(老眼鏡)(No.2)

 今回は、TG-5の水中プロテクターPT-058用のモニター拡大鏡(老眼鏡)を作りました。
目のピント調節が衰えてくると遠くが見えるように作った-4Dの近眼水中マスクでは、手元
のカメラのモニターがぼやけてよく見えません(世間では老眼と言うようです)
そんなお仲間の強い味方になるのがこれです(^_^;)

仕様
1、レンズは径が大きくて倍率の大きいものとする。
  レンズ径65φ(有効60φ)、倍率=約2.9倍(水中)
  (レンズはf250mmで、空気層入り2枚重ね+前後1枚で、計4枚重ねです)
2、レンズの有り無し両方で使える。
  レンズを跳ね上げ式とすえう。
3、ローアングル撮影出来るようにレンズ角度を可変にする。
  レンズ角度を2段階のチルト式にした。

 

 

図1、水中カメラのモニター拡大鏡 外観とレンズチルト機構

1_tirutokikou_002

 

レンズのチルト機構の角度調整は、プレートの穴と下のナベネジの噛み合い位置(3段)を
変更することで行っています。
レンズをチルトすることでローアングル時にもモニターを斜め上から見ることが出来ます。

※写真の水中プロテクターはXZ-1用のPT-050です。XZ-1,XZ-2,TG-5の液晶フード
   PFUD-08は同じで液晶フードガイドのサイズも同じなので、このモニター拡大鏡は
   共用できます。

 

 

図2、レンズの跳ね上げ

2_renzuhaneage_102

 

拡大鏡を使用しない時はレンズを上方に跳ね上げてモニターを直に見ることが出来ます。
跳ね上げ後はゴムひもで引っ張っているので落下しません。
跳ねあげ時の角度は自由で、ハウジングの上にライトなどを付けてもそこで止まるので
フリーで使えます。
左下のMENUボタンの手前に見えるレバーはガイドストッパーのリリースレバーです。

 

 

図3、ハウジングのガイド取付け部

3_gaidokirikaki

 

 

図4、材料リスト

4_zairyou

 

主な材料ははダイソーで購入したものです。
・レンズとレンズホルダーは拡大鏡を利用
 レンズホルダー(空気層シーリング部)は2組使用
  レンズ部のシーリングにはスーパーX(黒)を使っています。
 レンズは4枚使用
  ※拡大鏡は現在売っていないようです
・ネジはホーマックで購入した鉄のユニクロメッキネジで半年から1年の消耗品です。
 (ステンネジはホームセンターに無く、有っても高価なので・・・)
・安全ピン(ステンレス)
 伸ばしてレンズの回転軸(置き換え)やガイドストッパーなどの針金として使います。
・レンズ部のシーリングにはスーパーX(黒)を使っています。
・遮光には黒のビニールテープ
・ゴムひも
 レンズの跳ね上げ部の引張用
 レンズ閉じ時のストッパー(図1のレンズフォルダーの下にある2本)

 

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2017年3月 7日 (火)

水中撮影機材 第7回 マクロレンズ(クローズアップレンズ)

 第7回は、マクロレンズ(クローズアップレンズ)。
マクロレンズはジャンクレンズ(1眼用ズーム、OSAWA MC 85-300mm F5 MACRO)を解体
したレンズを使った自作レンズです。
前玉(f=200mm)を中倍率用の1段目、中玉(f=50mm)を2枚重ねの2段目とした構成です。
下は、製作時の記事で、自作クローズアップレンズの撮影倍率と画質が載っています。

   新マクロレンズの製作 2012/03/02
    http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/20120301-2597.html

実際にカメラと組み合わせた撮影形態は下図のようになります。

マクロ撮影形態-1

  1段目に、前玉(f=200mm)だけを使った撮影になります。
  2段目のレンズは撮影範囲から外れているので写りません。
  又開いたときには戻り防止のストッパーが掛かります。

P1301362_1

 

 

マクロ撮影形態-2

  1段目の前玉(f=200mm)に、中玉(f=約50mm)を重ねて2段重ねの撮影になります。
  ストロボの拡散反射板をライトで押し下げてストロボ光をワーキングディスタンス(WD)
  約50mm直前に落としています。
  レンズ周りの白い部分は上から落ちるストロボ光をレンズ周りの空間に入れて拡散板
  として使っています。  無いよりはまし?のレベルですが・・・

P1301365_2

 

 

2段目の開閉機構には、下図のスタンドルーペを使っています。

P3071777_001

 

 

元のレンズを外したレンズ枠に2段目のレンズを円形スペーサーで固定して2段目レンズにし、
側面の丸い穴が開いた部分を1段目レンズの固定枠にしています。
ヒンジの針金は鉄で錆びるので、2φステン針金に交換します。

2段目レンズを閉じたときのストッパーは、0.8mmステン(安全ピンを伸ばしたもの)を押さえ
バネに加工しています。

P3071753_001

 

 

2段目レンズを開いたときは撮影中にカメラを動かしても戻らないように、戻り防止の突起
(ナット)に0.8mmステン金具が被さって外れないようになっています。
閉じるときは力を加えるとパチンと外れます。

P3071759_001

 

 

R1メモ

 マクロレンズの倍率、歪み、被写界深度を測ることのできるスケールを自作して使ってい
ます。
マクロレンズのテスト撮影は大きなバケツに水を張り、底にスケールを沈めて行っています。
ジャンクレンズを使うときは、空気中と水中での倍率が異なるのでバケツ撮影は必須です。
又、レンズの向きで周辺の歪みが変わるのでレンズの向きも評価しています。
高倍率のマクロ撮影には、自分の水中カメラシステムの被写界深度を把握していることが
重要です。
このf値ならこのくらいの被写界深度なので、目にピンを置くと前後どこまでボケない写真に
なるか? を把握していると絵作りに生かせます。

P6030683_sokuteiki_2

 

 

材料は、100均のスケール板とステンネジ(以前は100均に置いてありました)
斜めスケールはスケール板の端を切って作ります。

水中撮影機材の掲載予定。

掲載済み

第1回、水中撮影機材一式のパーツ紹介
第2回、水中撮影機材の撮影目的による形態変化(パーツ組み換え)。
第3回、水中プロテクターとステー
第4回、内臓ストロボ拡散BOX
第5回、3Dアダプター
第6回、3Dマクロアダプター
第7回、マクロレンズ(クローズアップレンズ)

予定

第8回、ライト関係
第9回、モニター拡大鏡
第10回、その他

 

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2017年2月28日 (火)

水中撮影機材 第6回 3Dマクロアダプター

 第6回は、「3Dマクロアダプター」なのですが、これだけは製作記事を書いていたので
詳細は、下記のブログ記事を参照してください。

  水中マクロ撮影用ミラー式3Dシステム・の製作
  http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/d-ec50.html
    1、「水中マクロ撮影用ミラー式3Dシステム」~原理編
    2、製作編
    3、3D編集編

 

  R1メモ
    クローズアップレンズは、製作記事の虫眼鏡単玉から1眼ズームの前玉ジャンク
   の色収差のほとんどないレンズに変更しています。

 

 

 製作記事は上のブログに任せたので(手抜きではありません(^_^;)、撮影時の形態や
実写サンプルです。

 

水中では、こんな形で撮影しています。

図1、3Dマクロ撮影時のカメラシステムの形態

P1301367_3d

 

 

3Dマクロアダプターで撮影したサンプル画像です。

図2、ダンゴウオ  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   クローズアップレンズの撮影倍率は、10円玉ぐらいのダンゴウオに合わせています。

Pc130029_dangouo1

 

 

図3、ホテイウオの稚魚  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   その倍率で3mmぐらいのホテイウオの稚魚を写すとこんな大きさです。
  ダンゴウオの目の大きさぐらいしかありません(^_^;)
  ホテイウオの稚魚用の3Dアダプター・マークⅡを作らねば!
  もう裏面鏡では解像度が追いつきません。 表面鏡を使うか?

P1140062_hoteiuotigyo

 

 

水中撮影機材の掲載予定。

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2017年2月21日 (火)

水中撮影機材 第5回 3Dアダプター

 第5回は、3Dアダプター。
ミラーを4枚(R/Lx2)使った、サイドバイサイド式の3Dアダプターです。
仕組みは、下の図1のように、外側のミラー間の距離で視差(人間の目の間隔に相当)を得
内側のミラーでカメラの1枚の画像に左右の画像を記録するタイプです。

 

図1、サイドバイサイド式の3Dアダプター

P2211673_d

 

サイドバイサイド式は写真の大きさ4:3の画像を左右に分けているので、左右の写真の
大きさは縦長の4÷2:3画像になり単純に横画素数(解像度)が写真1枚当たり半分に
落ちる欠点はあります。
明るさも鏡の反射を2回使うので反射率80%としても、0.8x0.8=0.64 明るさが64%と暗く
なってしまいます。
更に表面鏡を使っているので表面反射による2重写りでさらに画質がほんの少し低下
(僅かです・・・)
早い話が、解像度が落ちて暗くなるので、画質が悪く手ぶれしやすい、となります。
また写真編集も必要で通常のカラー・コントラスト調整のほかに、左右画像のトリミング・
台形歪みの補正・交差法は左右入れ替えなどの編集が余分に必要です。
でも、一期一会の海の生物を3Dで見られることのメリットを考えると、そんな手間暇も苦に
なりません(^_^;)

撮影時の3Dアダプターのカメラへの取り付け姿は

 水中撮影機材 第2回 水中撮影機材の撮影目的による形態変化
  図5、3D標準撮影形態(第3形態) を参照。

 

図2、3Dアダプターの正面。

P2211657_3d

 

正面の下部中央には、外側のミラーの角度を調整するレバーがあります。(図4で解説)

 

図3、3Dアダプターの後面。

P2211649_d

 

後には、クッキングカップの底を25mmの高さでカットした部分を利用した、レンズポートに
被せるキャップとして取り付けています。
このキャップはレンズポートのねじを使用せずに被せるだけなので、ワンタッチで取り付
け、取り外しができ、他にもマクロレンズ等にも使用しています。
写真のピンクのゴムひもは、カップ径が少しい大きいので、抜け止め兼センタリングとして
取り付けています。
撮影や泳いでの移動時には外れないが、着脱時は簡単に外せるキツサになるように、
ゴム径と張りの調節を行っています。

 

図4、3Dアダプターの外側ミラーのレバー操作による開閉とリンク機構

P2211641_

 

外側のミラーは、ズームによる画角の変化に合わせて、手動レバーでミラーの角度を可変
できるようになっています。
このミラー角度可変機構が無いと、ズームで画角が変わった時に撮影対象が左右の
ミラーの中央に持ってくることができないのでズーム機では必須の機構です。
  ※ AFターゲットは右画像の中央になるように、図1のようにAF点を右画像中央部に
      移動させています。
現行機は写真撮影のためにバラスとミラー角度の精度が狂う恐れがあるので、説明には
SP560uzで使った1号機を使っています。
レバーとリンク機構は図4-2,4を参照。
 ※ フレームの材料はダイソーのプラスチックコンテナBOXを使っているので剛性が無く
      バラスと精度が戻りません(^_^;)

 

図5、3Dアダプターのミラー可変角度機構

P2211684_

 

予備のミラーがあったので、フレームが無い状態のミラー部(仮)の詳細写真です。
外側ミラーは裏に防錆と軸受けのためにプラスチック段ボールを張っています。
回転軸とリンク受け軸は、プラ段の竪穴を利用してシリコンゴムのチューブをいれて
0.8φステン針金(ステン安全ピンを伸ばして使っています)にちょうどいい抵抗でガタツキ
のない軸受けとしています。
リンクの非対称による左右ミラーの移動量の不均等は、レバー回転軸とリンク穴までの
距離を変えて差を小さくしています。
  ※シリコンチューブは耐熱電線の被覆を利用しています。

 

図6、3Dアダプターに使用しているミラー

P2211686_

 

困った時のダイソーです(^_^;)
ちょうどいい大きさ(ミラーA :41x59.5mm、ミラーB:40x58mm)でカット加工せずに使える
ミラーです。
このミラーの大きさだと、ワイド側は50mmまででそれ以上の広角側は蹴らます。
ワイド狙いにするにはミラーの幅を広くすればいいのですがそうするとミラー間の距離が
長くなり、今度は近く(30~50cmぐらい)を写すとステレオベースが大きすぎて不自然な
立体写真になってしまいます。
ミラーの裏はスーパーX(黒)でプラ段などのフラットな面に固定と防錆を兼ねて貼り付け
ます。
図5で内側に使用している直角のミラー受け台は穴あき面なのでミラーとの間に薄い
フィルムなどを挟んで接着しています。
 ※ 穴あき部の裏がスーパーX塗布面だけだと、時間がたつと水分が浸透してメッキ面
    が錆びました。
    1枚薄くても防水性のあるフィルムが必要です。
    あと側面もよく拭いて脂分が無い状態でスーパーXを盛っておきます。
    ミラーにはみ出た部分は固まったらデザインナイフなどで切り取ります。
    残ったカスは仕上げに消しゴムをかけると綺麗になります。

R1メモ
 この記事のように裏面鏡を使った3Dアダプターは水中専用です。
陸上では鏡の表面での反射率が高いので、表面と反射面(裏側)で2重写りのゴーストが
出て使うことが出来ません。
水中では、ガラス表面での反射率が半分(4→2%程度)ぐらいになるので、2重写りの
ゴーストはほとんどわからなくなります。
水陸両用を兼ねて、表面鏡であるクローム鏡を使って試作したことがありますが、クローム
鏡の反射率は最大でも50%で、ミラーを2枚使えば、0.5x0.5=0.25 明るさが25%に暗くな
り、クローム鏡特有の色味が付くのであきらめました。
使い捨て覚悟で高価なアルミ誘電体の表面鏡を採用・・・とはなりません(^_^;)

 

水中撮影機材の掲載予定。

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2017年2月15日 (水)

水中撮影機材 第4回 内臓ストロボ拡散BOX

 第4回は、内臓ストロボ拡散BOX。
カラクリ仕掛け満載のドッキリメカです(^_^;)

 

①まずは使用する前に、反射集光板を開きます。

図1、ストロボの反射集光板の展開  (左クリックで拡大)

01_p2151512_

 拡散BOXの上に折りたたんでいる、反射集光板2枚を開きます。
反射集光板は左右・上方向の光をカメラの画角以上に広がらせないように前面内側に
反射で戻す役目とマクロ撮影時にレンズ前面の直近下方へ光を反射誘導するための
ものです。
上面の2本のねじ部分が回転軸になっていて正面左側・右側の順で開いていきます。
開いたら水中で動かないように右は下のナットの突起を下穴に、左は右のネジ部の突起に
穴を被せて固定します。
畳むときは、右の穴部を浮かせて左から逆に畳んでいきます。
開き角度はワイド端でストロボ光が広がりすぎない角度で調整。

 

②反射集光板を開くと中からストロボ光の照射面(前面プリズム)が出てきます。

図2、展開した反射集光板とストッパー (左クリックで拡大)

02_p2151523_2

 反射集光板は、1mm厚のPP板を加工して作ります。
曲げ部はローソクであぶって直角の曲げ癖をつけています。
内側には、シボ加工されたアルミミラーを両面テープで張っています。
反射集光板の先端の下は、ワイド端で映り込みがあったので切り欠いています。
側面を見ると、反射集光板の先端が下がっているのは、レンズの画角より上に行く光は
無駄なので少しでも下に向かう光量UPのためです。
開いた後に後ろ側のリフター(ステン安全ピン加工)を差し込みます。

 

③反射集光板のチルト機構

図3、反射集光板のチルト機構  (左クリックで拡大)

03_p21515423

 マクロ撮影時などにカメラの手前にストロボ光を反射させて落とすために反射集光板を
下に傾けることが出来ます。
下げるときは、ちょうどターゲットライトも下げるのでライトの先端で、反射集光板を押し下
げます。(第2回参照)
戻すときも、ライトを上げるとゴムで反射集光板の後ろを閉じるようにテンションをかけてい
るので自動で戻ります。
拡散BOXの上の戻りゴムの仕掛け部分と、反射集光板の展開機構は蝶番で固定している
ので図のように傾けることが出来ます。
右下図で、左右の反射集光板の上下関係が解ります。
緑色の部分はゴムの円盤でスペーサー兼回転部に重みをもたせています。
リフターは差し込むのは手ですが、反射集光板をたたむと自動で押し出されます。

 

④ストロボ光の偏光システム

 図4、ストロボ光の偏光システム (左クリックで拡大)

04_p2151556_

 ストロボ光の拡散と方向のコントロールに、一般的に使われている乳白色の拡散板は
光量の減衰が大きいので使わないシステムを考案しました。
ただでさえ光量の少ない内臓ストロボしか使っていないので、僅かな光ロスも避けたかっ
たからです。
仕組みは、右下図を見てもらえば分かるように、ハウジング内と拡散BOX前面に設けた
2カ所のプリズムで光路の偏光(曲げ)と前面への指向性パターンを得ています。
左右方向は反射集光板で補っています。
前面のプリズム面から出る光は無指向性ではなく、前面に指向性を持ったパターンで光量
ロス少なくしています。
プリズムには、三角アクリル棒を使用しています。
 ・ハウジング内のプリズムは、3mmの三角アクリル棒の端を透明な両面テープで固定。
 ・拡散BOX前面は、最初は3mm三角アクリル棒x1段で試作したのですが光の曲りが
  水中で約1/3になるので2段追加しようとしたら在庫切れで5mm三角アクリル棒しかな
  かったので、2,3段目は5mm三角アクリル棒になりました。
  これでいい結果が出たので、そのまま使っています。
プリズム板(1段)はアクリル棒を並べて端を残った端材で挟んでアクリル接着剤で固定し
て1枚の板状にしています。
これを3枚重ねて固定は、0.3mmステン針金で挟んでいます。
(金具で押さえると光を遮るので針金にしました)

 

⑤ハウジング内のプリズム

 図5、ハウジング内ストロボ偏光プリズム (左クリックで拡大)

05_p2151505_

 3mmの三角アクリル棒の端を透明な両面テープでストロボの窓に張り付けました。
落ちたりしないので、これでいいかなー・・・

 

⑥ストロボ拡散BOX単体の姿

 図6、ストロボ拡散BOX (左クリックで拡大)

06_p2151567_box1

ストロボ拡散BOX単体の写真です。
L型の上部金具を作り直せばそのまま、XZ-1のPT-050にも使えます。
加工が大変なのは、ストロボ窓部分が隠れないように熱で曲げてR加工する部分です。
熱源はローソクしかないので煤だらけになります。(ヒートガンが欲しい・・・)

 

⑦ストロボ拡散BOXの作り方

 図7、ストロボ拡散BOX本体の作り方 (左クリックで拡大)

07_p2151597_box

 作った時の写真が無いので概略の説明です。
材料はほとんどダイソーで揃えました。100均以外で買ったのは、タップねじ2x4,2x6、
皿ねじ2x6と、3,5mmアクリル棒と接着剤ぐらいでしょうか。(ホーマック)
 ※作った時はまだ円高で、ステンレスのねじやPP板などもダイソーにありました。
   (今は有りません)
0.8mmの硬いステン材はステンレス製の安全ピンを伸ばして使います。
右下のクッキングカップは、PT-054のポートに被せるのにちょうどいい内径なのでレンズ
関係の取り付けに重宝してます。

100均で良い材料を見つけたら次は無い可能性大なので、大人買いしておきます(^_^;)

 

R1メモ
 初めのころは外部ストロボ買って使いましたが、角度を合わせているうちに魚がいなく
なったりしてシャッターチャンスを逃すことの方が多かったのと、マクロや3Dを初めてから
は水中でのシステム切り替えに外部ストロボが邪魔になるので自然と使わなくなりました。
内臓ストロボとターゲットライト、そして強い味方Photoshopがあれば何とかなるもんです。

 

 

水中撮影機材の掲載予定。

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第1回、水中撮影機材一式のパーツ紹介
第2回、水中撮影機材の撮影目的による形態変化(パーツ組み換え)。
第3回、水中プロテクターとステー
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2017年2月 7日 (火)

水中撮影機材 第3回  水中プロテクターとステー

 第3回は、水中プロテクターとステー。
水中プロテクターの右側はもはや原形をとどめていないほどの改良?です(^_^;)
※でもスーパーXで接着しているので、いざというときは元に戻せます。

 

 

図1、水中プロテクター(水中カメラハウジング)(前側)   (左クリックで拡大)

01_p2071478_

 

改良-1:レバー滑り止め
 冬季は5mmミトンなので、レバーが滑って操作ができません。
 レバーに、ナベタッピング 2x4を浅くねじ込んで滑り止めの突起にしています。

改良-2:前グリップホールド向上(厚み増し)
 グリップの厚みが無いので、前後に足しています。
 前は滑り止めを兼ねて塩ビの水道ホースを加工して接着。
 (ローソクであぶって柔らかくして下のグリップの形状に合わせました)
 後は硬質スポンジを接着しています。

改良-3:中指ストッパー
 グリップの前側には、中指が上に滑らない様に、中指ストッパーを設けました。
 グリップの厚さ増しと中指ストッパー、(後ろにある)親指ストッパーで
 片手持ち+片手撮りが可能になりました。

 ※接着は、困ったときの「スーパーX」です。黒がお勧めです。

 

 

図2、水中プロテクター(水中カメラハウジング)(後ろ側)  (左クリックで拡大)

02_p2071482_

 

改良-4:親指ストッパー
 オリジナルの親指ストッパー?は突起が小さくで浅いため親指の滑り止めには今一。
 両手で水中プロテクターを持って写すことを前提としているからでしょうか。
 親指が右側へ滑らない様にステンレスの板(計量スプーン)を加工して突起を高くした
 親指ストッパーを作りました。
 接着はスーパーXで、力が掛かる部分なので数年に1回張り替える必要があります。
 突起部の輪はズレ止めのチューブを薄く切ったリングで、真鍮針金で止めてあります。

改良-5:後グリップホールド向上(厚み増し)
 硬質スポンジを手に合わせてカットして張っています。
 表面には滑り止めとしてスーパーXを塗っています。
 蓋を開いたときに、ポート側の突起に当たらない様に切欠きを入れてあります。

改良-6:Fn1キーの誤押し防止バー
 Fn1キーと同じ高さでステンレス針金でガードバーを設置。
 詳細は図3で

改良-7:モニター拡大鏡の遮光+ガタツキ防止スポンジ
 モニター拡大鏡を取り付けたときの隙間から光が入らないためと、ガタツキ防止に
 スポンジをレール周りに張っています。

 

 

図3、親指ストッパー、Fn1キー誤押し防止バー  (左クリックで拡大)

03_p2041401405_

 

「親指ストッパーとFn1キー誤押し防止バー」の拡大図です。

 

 

図4、グリップの追加(前後)と親指・中指ストッパー  (左クリックで拡大)

04_p2071485_

 

「グリップの追加(前後)と親指・中指ストッパー」の拡大図です。

 

 

図5、5mmミトンで水中プロテクターを片手で持った状態。  (左クリックで拡大)

05_p2041441_5mm

 

親指・中指ストッパーでカメラハウジングが下に落ちることが無いので
力を込めてグリップを握ら無くてもよいので、片手撮り時でもシャッター押し時のぶれが
小さくなります。
オーバーハングの壁などで左手でホールドするときなどで右手の片手撮りになるときは
シャッターチャンスが増えます。
又、片手でカメラをホールドできるので、泳いでいる魚も一緒に泳ぎながら追尾しての
横からのビデオ撮影も可能になりました。

R1メモ
 上の写真は左手でカメラを持って写していますが、沢山のブレ写真の中の1枚。
 カメラは非対称でバリアフリーの優しい機器ではありませんでした・・・

 

 

図6、カメラと水中プロテクターの光軸合わせ  (左クリックで拡大)

06_p2071455_

 

改良-8:カメラと水中プロテクターの光軸合わせ
 カメラと水中プロテクターの光軸がずれていると、高倍率のマクロ撮影時に色収差や
 歪みが出たり、蹴られが上下左右に不均一に出ます。
 このプロテクターは蹴られが左に寄っていたので、左側のカメラホールドゴムを
 薄いものに変えて調整しています。
 プラスチック製の水中プロテクターなので成形精度は求める方に無理があるかも。

改良-9:ハウジングのふたを閉めたときのガタ調整
 蓋を閉めたときのガタ付が大きいのでアルミテープを張ってガタを小さくした。
 水中でハウジングに力が掛かり、Oリングが摺動すると水没の危険が高まるので修正。

R1メモ
 XZ-2用の水中プロテクター PT-054 は問題ありありの製品です。
 Oリングの溝が大きすぎて(設計ミス?)初期の赤いOリングは潰れ代が小さく水深の
 浅い所では2回僅かな水没(シリカゲルが濡れる程度で助かった)。
 そのためかリコールで径の太い黒いOリング(3.5から4mmに変更)に交換になりました。
 (リコール前はOリングの後ろ側にOリング溝の形状に合わせた0.8mmのバックプレート
  を作って挿入し、Oリングの潰れ代を大きくして使用していました)
 ハウジングの成形も質が悪く、合わせ目の隙間が大きくて間隔が反っています。
 そのためか、Oリング部の砂汚れが、PT-050,PT-037より大きい。
 ※XZ-1のPT-050,SP-560UZのPT-037、フジF30も隙間が小さく間隔も均一で大きな
   ガタ付も無しでした。

 

 

図7、カメラステー   (左クリックで拡大)

07_p2041414_

 

 水中プロテクターのステーは、市販品(赤い部分のL型)のアルミ製ステーをベースに
ライトや付属品を取り付けるためと補強に、加工しやすい穴あきのステンレス板を加工
して取り付けています。

1)吊り輪
 水中カメラを船に引き上げてもらうときに使います。
 そのとき、輪を開いた状態にするために腰を持たせる構造にしています。
  ・外側は、金魚のエアーホース
  ・中は2重構造で
   a,腰を出すため(曲げても戻らない)、0.5mmのステンレス針金を2本通しています。
   b,ステンレス針金の根元は金属疲労で切れることがあるので、切れたときの
    落下防止用にナイロン製の糸を2本入れて緩く張ってあります。
 水中では上にあると邪魔なので横に倒しています(戻りません)

2)水中カメラのコントロールリングエクステンション
 水中プロテクターの左側にステーのグリップがあると、グリップが邪魔になって
 コントロールリングのダイヤルが回せません。
 グリップを握ったままでもコントロールリングダイヤルが回せるようにエクステンション
 を取り付けました。(図8)
 紙パックの蓋、わさびチューブの蓋、4mmのねじの回転軸、2mmステンレス針金の
 軸受けで構成されています。
 ダイヤル部の切欠きは、100均の1穴パンチで開けています。

3)3Dアダプターホルダー
 100均の温度計の裏蓋を使用。
 この温度計は使い道が広く、透明なレンズ状の蓋はライトの拡散レンズなどにも使用
 しています。
 詳細は別回で掲載します。

4)マクロ撮影時のステー(グリップ)
 マクロ撮影時はマクロレンズの先端と同じ位置にせり出した専用のグリップを使います。
 マクロ用グリップの先端を左手の指先で握って小指側の面を下の岩などに押し付ける
 と、レンズ先端のブレを小さくできます。
 又、2倍マクロ撮影時にカメラの前後移動で行う手動ピント合わせも左手の小指を下の
 岩などに押し付けて手の甲の曲げ加減でミリ単位以下の調整を行うことが出来ます。
 これには別回で出てくる、モニターの拡大鏡(カメラ用の老眼鏡(^_^;))が必須です。
 (体長3-5mmのホテイウオの稚魚の目にピントを合わせるのには欠かせません)

5)3Dアダプターの平行支持バー
 着脱式の3Dアダプターをカメラと平行に保つためにこのバーに合わせて装着すると
 平行が出ます。

R1メモ
 このステーやライトのYSホルダーもどきを作るために、作業台・万力・大ハンマー
 タップセットなどの工具を買いました。材料費より工具の方が高かった(涙

 

 

図8、コントロールリング・ダイヤルの操作   (左クリックで拡大)

08_p2041430_

 

左手でグリップを握ったままコントロールリングダイヤルを回せます。

 

 

水中撮影機材の掲載予定。

掲載済み

第1回、水中撮影機材一式のパーツ紹介
第2回、水中撮影機材の撮影目的による形態変化(パーツ組み換え)。
第3回、水中プロテクターとステー

予定

第4回、内臓ストロボ拡散BOX
第5回、3Dアダプター
第6回、3Dマクロアダプター
第7回、マクロレンズ(クローズアップレンズ)
第8回、ライト関係
第9回、モニター拡大鏡
第10回、その他

 

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2017年1月30日 (月)

水中撮影機材 第2回 水中撮影機材の撮影目的による形態変化

 第2回は、水中撮影機材が撮影目的により変身ロボのように形態が変化する様子です。

 

図1、水中撮影機材のパッキング

   こんな形で、クーラーBOXを改造したキャリングケースに水中撮影機材一式が
  入れられています。
  機材を洗うときは、クーラーBOXに水を一杯に入れれば洗い桶に変身します。

P1301330_

 

 

図2、組立前の水中撮影機材

   キャリングケースから出すとこんな状態です。
  ライト関係は拡散レンズ、レンズホルダーがセットされた状態です。

P1301334_

 

 

図3、移動時の水中撮影機材(第1形態)

    水中撮影機材をすべて合体して組み立てるとこんな形になります。
   この形は、移動用に折りたたんだ状態です。
   毎ダイビングとも、このフルセットの状態で水中に持ち込んでいます。

P1301350_

 

 

図4、標準撮影形態(第2形態)

    レンズ系はXZ-2だけを使った撮影の形態です。
   照明は、ライト+内臓ストロボ で撮影します。

P1301357_

 

 

図5、3D標準撮影形態(第3形態)

   3Dアダプターをレンズポート前にセットして撮影。

P1301359_3d

 

 

図6、3Dマクロ撮影形態(第4形態)

    3Dマクロアダプターをレンズポート前にセットして撮影。
   第4、第6形態は、照明を至近距離の下部に照射するため、
   ライトとストロボ拡散BOXの反射集光板が下向きに変化します。

P1301367_3d

 

 

図7、マクロ撮影形態-1(第5形態)

    マクロレンズ(クローズアップレンズ)をレンズポート前にセットして撮影。
   マクロ中倍率時の撮影は、レンズ1段のみを使用します。

P1301362_1

 

 

図8、マクロ撮影形態-2(第6形態)

   高倍率マクロ撮影時(35mm換算2倍固定)はレンズ2段重ねになります。

P1301365_2

 

 

 次回からは、各機材の詳細を掲載していきます。

予定は

第3回、水中プロテクターとステー
第4回、内臓ストロボ拡散BOX
第5回、3Dアダプター
第6回、3Dマクロアダプター
第7回、マクロレンズ(クローズアップレンズ)
第8回、ライト関係
第9回、モニター拡大鏡
第10回、その他

 

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2017年1月24日 (火)

水中撮影機材 第1回 水中撮影機材一式のパーツ紹介

 持病の○○痛がまた出たのでしばらくダイビングはお休みです・・・
ダイビングネタが無いので、今私R1が使っている「水中撮影機材(水中カメラ)」の紹介を
数回に分けて掲載していきます。

第1回は、水中撮影機材一式のパーツ紹介です。
並べている水中撮影機材で、そのまま使っているのはXZ-2カメラ本体のみで、後のパーツ
は改造又は自作したものを使っています。
移動時はこの機材一式がクーラーBOX(断熱材を抜いて広くしてあります)にすべて入り
ます。
ダイビング時には、撮影機材を組み立ててすべて結合した合体ロボ状態になります(^_^;)。

 

図1、水中撮影機材一式  (左クリックで拡大)

    水中写真を撮るためにこんな機材を使っています。

P1240080__003

 

この水中撮影機材一式でこんな撮影ができます。

 
1、スチル撮影

   2D(XZ-2標準)
   2Dマクロ(~最大2倍)
   3D(標準)
   3D(マクロ)
 
2、ビデオ撮影

   2D(XZ-2標準)
   2Dマクロ(~最大2倍)
   3D(標準)
   3D(マクロ)

 

 ダイビング時には全パーツを水中に持ち込んでいて、撮影の切り替えは各パーツを
水中で付け替えています。
どんな形で水中に持ち込んでいるかは、第2回目以降で見て下さい。

※今後の掲載予定は、各撮影機材毎にクローズアップして紹介していく予定です。

 

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2015年5月29日 (金)

水中カメラの老眼鏡

 今週(5/24)は休養日(^_^;)でダイビングはお休みしました。
今回は「水中カメラの老眼鏡」のお話。

 

 私は近眼の老眼? 水中マスクは-4Dのレンズが入っていて、離れたところはよく見える
ので5mmぐらいの稚魚やウミウシを見つけることは出来るのですが、それを写そうとすると
カメラのLCDモニターがよく見えない(^_^;)

クローズアップレンズを使った高倍率のマクロ撮影はオートフォーカスが使えないので
ピント合わせはモニターでピントを見ながらカメラをミリ単位で前後に動かして合わせます。
そこで、モニターがよく見えるように「水中カメラの老眼鏡」が必要になってきます。
早い話が、「モニターの前に虫眼鏡を置き、モニターを拡大して見やすくする」です。

 

   注意!  クローズアップレンズやルーペファインダーを使っている方へ

    日差しが強くなるこれからの時期、カメラの置き方に注意が必要です!
   ダイビング前後にカメラを日向に置いていると、クローズアップレンズや
   ルーペファインダーが「虫眼鏡になってカメラを焼いてしまう」
事故が発生
   しています。

   レンズが太陽に向いた最悪の場合は、数分でカメラが焦げます(^_^;)
   船で移動中やお昼休みにはカメラの上にシートを掛けるか日陰に入れて
   おきましょう。

 

現在は、f=200mmx75φぐらいの虫眼鏡を2枚合わせて中間に空気層を作り水中で約3倍
のルーペファインダー(拡大鏡)を自作して使っています。
ファインダーは接眼タイプではなく約200~300mmぐらい離れて見るタイプです。

見えるって素晴らしいー。
2倍マクロ時に体長5mmのホテイウオの稚魚の目にピントが合っているのかちゃんと
わかります。

でも欠点もあります。ローアングルの写真が撮れないのです。
カメラレンズ~モニター~ルーペファインダーの光軸が直線なので平坦な砂地などでは
カメラをローアングルにするとルーペファインダーのレンズ面が低くなり腹這いになっても
覗き込むことが出来ません。
どうしても斜め上から覗き込むような構図しか写せないのです。

ルーペファインダーの改造前の光軸はこんな感じでした(チルト0度)

Loupe_finder_0

※写真は説明用にXZ-1用PT-050を使っています。
  現在は、XZ-2+PT-054で使用しています。

 

 でも、ガイドのNさんは一眼使いですがローアングルの写真を写せます、それは
「45°ビューファインダー VF45 1.2x(SEA&SEA)」を使っているからです。
「これを真似してみよう」ということで自作ルーペファインダーを、0~30度の範囲で
チルト出来るように大改造。

ルーペファインダーを傾けることでモニターを斜めから見ることが出来るようになり
ローアングル撮影が出来るようになりました(チルト30度)

Loupe_finder_30

ファインダーのチルト機構は、ルーペの仮想回転軸の中心をモニター表面上に置きたいの
でRスリットと軸を使った回転機構を採用。
チルト角度は大きくするとモニター面を見る傾きが大きくなって見づらくなるので30度まで
としました。
ローアングル撮影時以外はモニターが平行で見易いようにチルト0度で使います。

 

ルーペファインダーを使わない時はレンズを上に跳ね上げて、写真には無いXZ-2用カメラ
グリップにマジックテープで固定できます。

Loupe_finder_up

 

ルーペファインダーの取り付けは、水中プロテクターの遮光フードのレールに装着します。
装着時は抜け止めのストッパーを上げてレールに差し込み、奥まで入ったらストッパーを
下げます。

Loupe_finder_torituke

 

ローアングルのマクロ撮影が可能になると、こんな風に真正面から写すことが出来ます。

P5100027_ayukawaumikotyou

アユカワウミコチョウ ~ 人の顔に見えませんか(^_^;)

でも・・・ 新たな欠点というか慣れが必要になりました。
ルーペファインダーをチルトしてモニターを見ると、目線の軸とレンズ軸が一致しなくなった
ため、モニターを見ながら被写体を追うとカメラ軸が思った方向と微妙にずれます。
そのため被写体を探したりモニター中心にもっていくのが難しくなりました。
この感覚に慣れるまで時間が掛かりそうです(^_^;)

 

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