西之島 2020-06-02 ランドサット8で見た立体写真
「西之島 2020-06-02 ランドサット8」の画像から立体写真を作成しました。
最初に断って置きますが、立体感は「何となく浮き出て見えるかな?」程度です。
1、立体感は小さいです(垂直倍率は等倍以下)。
はっきり認識できるのは噴煙の昇る高さぐらいで、火砕丘(推定200m程度)
や火砕丘の北東下部から流れ出した溶岩が画像の1時から6時の範囲に堆積
した高さ(厚み)を、かろうじて判別できる程度です。
2、画像の解像度は(西之島の大きさに対して)低い(荒い)です。
左目用画像(Lch)は、バンド3+4合成(解像度30m)
右目用画像(Rch)は、バンド8(解像度15m)
を使用しているためですが立体視すると、脳内でLchの解像度を少し補正
してくれます。
3、立体写真の見方
交差法 : 大画面(拡大で1280x720でUP)で見ることができます。
平行法 : 小画面(拡大しないで画像横幅約130mm以下)で見てください。
※立体感を大きくするために目のピントが合う範囲で近くで見てください。
図1:西之島 2020-06-02 ランドサット8で見た立体写真(交差法) 拡大して見てください
図2:西之島 2020-06-02 ランドサット8で見た立体写真(平行法)
R1メモ
ランドサット8から立体画像を作るの巻き
1、可視光のラインセンサーアレイは、B8/2/1/6/5/4/3の順で配置
されていて、そのギャップ間の間隔が視差になります。
視差を大きくとるには両端のセンサーRch=B8/Lch=B3のペアで画像を使えば
いいのですがそれでもあまりにも視差が小さいので、立体感は
100m単位の高低さをかろうじて認識できる程度です。
(※センサーは千鳥で逆配列の並びなので西之島の画像は運よく
1ユニットの画像に写っていたようです。
複数のユニットにまたがっていると繋ぎ目で視差方向が逆に
なっているところでした)
2、LchはB3を使えばいいのですが、いかんせん解像度が低いのでB3単独では
画像が荒く立体感が判別しにくい画像しか得られませんでした。
そのため今回は立体感を少し犠牲にして画像の解像度優先でB3との視差が無視
できるB4画像を加算してLch画像としています。
B3+B4で立体感は僅かに低くなった気がしますが(多分)気のせいです(^^;
3、視差の方向を水平方向にするために、ランドサット8の軌道傾斜角98.2度
なので画像を81.8度傾けています。
4、画像カラーはRGB=B4/3/2で合成してカラーオーバーレイで着色しています。
画像の出典:下記をもとにR1が作成。
AIST LandBrowser Sensor:LANDSAT8 ID:LC81050412020154LGN00
“ The source data were downloaded from AIST’s LandBrowser,
(https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/). Landsat 8 data courtesy of the
U.S. Geological Survey.”
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