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2019年12月

2019年12月30日 (月)

西之島 2019/12/25 ランドサット8

 12月初旬に再噴火した西之島ですが噴火の勢いが強すぎて(^^;、あれよあれよという間に姿が
どんどん変わっていきます。
最初は主に火口の東側側面から流れ出した溶岩が東側海岸に達し、東への勢いが弱まると今度は
中央火口の噴火で旧島台地の北をかすめて西側の海岸線に到達。
さらに、これが弱まると北側に溶岩流の流れを変えて北側海岸まで到達。
次回の観測までにどんな展開になるんでしょうか?

 

図1:パンシャープン画像(PAN=B8、RGB=B4,B3、B2)
   新しい溶岩流で覆われた部分はのっぺりとして凹凸や皺がない。

01_l8b8_009

 

図2:約170~310℃の高温部分布(B7-B5)
   高温部はの表面は冷えるのが早いので、現在の溶岩流が流れている北側に高温部が見えます。
   溶岩流の先端は2つに分かれて海岸線に達しています。
   北側は浅瀬が広がっているので溶岩流の供給が続けば陸域拡大が期待できます。

02_gif_l8b8_0092

 

図3:~約130℃の低温部分布(B10)
   少し前に流れが止まった部分の低温部が火口の東西に見え、現在溶岩流が流れている
   北側に高温の溶岩流が見えます。

03_gif_l8b8_0092

 

※測定温度の範囲は気象条件によって変わるので目安としてください。


画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとにR1が作成。
EO Browsers https://apps.sentinel-hub.com/eo-browser/?lat=26.920&lng=141.067&zoom=9
“ Landsat 8 image (LC08_L1GT_105041_20191225_20191225_01_RT) courtesy of the U.S. Geological
Survey processed by Sentinel Hub”

 

 

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2019年12月29日 (日)

西之島 だいち2号干渉SARの観測による溶岩等の堆積高さ変動 3D・可視化

    だいち2号干渉SARの観測により2019/12/6以降に堆積した溶岩等の、観測期間中の堆積高さ変動を
観測したデータを用い、堆積量を3D・可視化しています。


1、溶岩等の堆積高さ変動の観測期間(開始日と終了日の堆積高さ差分)

 No.1: 2019/11/22 ~ 2019/12/06 (14日間) 000220514.pdf
 No.2: 2019/11/17 ~ 2019/12/15 (28日間) 000220699.pdf
 No.3: 2019/12/06 ~ 2019/12/20 (14日間) 000220809.pdf

※その他の詳細な条件は元資料を参照ください(ここでは不要なので省略)


2、3D・可視化の手法

  SAR強度画像(RGB)を分析してSAR強度成分が主にM(マゼンタ)であると推定(図4)されたので
  
  1)SAR強度画像(RGBカラー)を(CMYKカラー)に変換
  2)SAR強度成分を主にM(マゼンタ)と推定、Mのみ抽出してSAR強度モノクロ画像に変換
  3)モノクロ画像(輝度0-255)をbmp2csv.exeを使ってExcelの堆積高さDEM(0-255)に変換
  4)堆積高さDEMをExcelの3Dグラフで立体化、photoshopで編集

  ※3D・可視化した溶岩等の堆積高さの判別は「ブログの作者R1」が図から推定・簡略化した物量であり、
   国土地理院の公式なデータではありません。
  ※3Dを鳥観図式にした場合、差分成分が針状のスパイクのため判別が困難なので中止した。


3、堆積量の3D・可視化グラフ

 だいち2号干渉SARの観測による堆積した溶岩等の、観測期間中の堆積高さの差分を
3D・可視化(交差法、平行法)しています。


  1)堆積高さについて
    高さ方向は溶岩等の堆積高さを示すが高さの絶対値は不明です。
   オリジナル図の変位高さのレンジは±12cmとなっているので堆積高さの最大は
   12cmと考えられるが、実際にはもう少し大きいような気がします。
  2)海岸線を超えた領域の情報はオリジナル図にないため表示されていません。

 


(図1)2019年11月22日~2019年12月6日の解析結果

   1) 同心円を描いて広がる部分は噴出による堆積で中心が噴出点と思われます。
   2) 長く平坦に広がる部分は、溶岩流の流れで広がった部分と思われます。
   3) 3D・交差法は拡大してみることができます(1200x648)。 平行法は拡大しないで見てください。

 

   (左クリックで拡大)

01_005_01b_002_20191229024401

 

01_005_01b_002

 

(図2)2019年11月17日~2019年12月15日の解析結果

   (左クリックで拡大)

01_005_02b_002

 

01_005_02b_002_


(図3)2019年12月6日~2019年12月20日の解析結果

   (左クリックで拡大)

01_005_03b_002

 

01_005_03b_002_

 

 ※堆積量の高さは観測期間前後の差分なので、高さの変化がない領域は(理想では)平坦に見えるはずですが、
   ・海岸線は波による変動  ・陸部はカラー陰影によるノイズ?  などで平坦にはなっていません。

 ※堆積高さの絶対値が分かれば堆積物の体積が計算でき、堆積物の密度(?)を掛ければ堆積重量もわかります。

 

R1メモ (追記)

 干渉SARの変位をカラーバンド化された図から、元の変位量を復元することは不可能でした。
今回のマゼンタ色から計算した変位の方向は堆積物が高くなる方向であっていますが、
絶対値の高さは12cm単位でリセットされて見かけの最大変位が12cmを超えない図になっています。

 「生の計測データには位相差の周期数が含まれていて、変位量を正確に計算できるが一周期で
カラーバンド化された図は12cm単位の繰り返しで同じパターンの色になるため、見かけの変異が
0~-12cmに非可逆圧縮され元の数値の再現はできない。」
ことがわかりました。

_003

 


(図4)オリジナルのカラー画像から堆積高さ成分の抽出過程

   (左クリックで拡大)

Rgbtom

 


****************************************************************

画像のDEM変換:bmp2csv.exe 作者:ra-v 氏 (フリーソフト)

データーの出典:下記をもとにR1が作成。

国土地理院HP 西之島のSARデータ解析結果 だいち2号干渉SARによる変動について
https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R1_nishinoshima.html
000220514.pdf  000220699.pdf  000220809.pdf

解析:国土地理院 原初データ所有:JAXA

 

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2019年12月25日 (水)

西之島 2019-12-17 T01:22:58Z ASTER

速報
EarthExplorerのサムネイルで確認したLandsat8 2019-12-25 の画像では、
溶岩流が北北東の海岸まで達しているようです。
詳細はLandBrowserからダウンロードできるようになってから作成になります。

--------------------------------------------------------------------------------------------------

 西之島の噴火が思っていた以上に規模が大きい。
最初は、火口から4時方向の海岸線まで達する溶岩流だけで終わるのかなと思っていたら、
海上保安庁撮影2019年12月15日画像で
 図1:火口の西側(図の右側)が大きく崩れているのが確認できる
 図2:山頂から流れ出した溶岩が旧島台地(図の緑色の部分)の上部10時方向に流出し海岸に達した
のが確認できた。

図1

Photo1_20191215l_001


図2

Photo3_20191215m_005

 

 さらに、図3 ASTER撮影 2019-12-17T01:22:58Z 衛星画像で西側の海岸線に達した溶岩流による新たな
陸地拡大が確認できます。(図3 上左)
熱画像(図3 上右)から、初期に東側に流れていた溶岩流は止まっているようです。
(図3 下左)は2019/04/13の画像に2019/12/17の画像を重ねて、海岸線の変化が比較できます。

図3    (左クリックで拡大)

Color_204

 


画像の出典:下記をもとにR1が作成

図1,2
海域火山データベース 西之島  
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
2019年12月15日 12:15-13:00 海上保安庁 撮影
photo1_20191215l.jpg photo3_20191215m.jpg

図3
ASTER:
MADAS(METI AIST Data Archive System) https://gbank.gsj.jp/madas/map/index.html
GranuleID:ASTB191217012302 取得日:2019-12-17T01:22:58Z
LANDSAT8:
LandBrowser https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/index.html
The source data were downloaded from AIST’s LandBrowser,
(https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/). Landsat 7/8 data courtesy of the
U.S. Geological Survey.

R1メモ
今週は、インフルエンザA形でダウン。
今日熱がやっと下がりブログを書いている始末です。
いつもと違う大きな病院に行った二日後からインフルエンザの症状が出たので、皆さんも人ごみに出るときはマスク着用を強くお勧めします。
掛かりつけ病院の診察した内科の先生が、インフルエンザの薬はタミフルかイナビルか自分で選べ???
先生に自分には選択する知識が無いので効く方にしてくださいと言っても効き目は同じだからやはり自分で選べ!
仕方がないので1回の吸入で済む手軽さからイナビルを私が選択しました。
これって、副作用が出たときに医者の責任回避のために患者に選択させているとしか思えなくて腹が立つ(プンプン
正月が寝正月にならなかったのがせめてものインフルエンザさんの優しさでしょうか(^^;

 

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2019年12月10日 (火)

西之島 再噴火 2019/12/05

 西之島が2019/12/05 14:30頃に再び噴火しました!
前回のブログで、小松左京さんの「日本沈没」のシミュレーションを記事にしたのですが・・・
うっかり記事にしたせいで、西之島の再噴火が始まり「日本沈没」につながるのでは? 
なんちゃって(^^;


図1は、ひまわり8号で西之島の再噴火を最初に観測(R1調べ)した画像です。

 

図1

001

 

図2は、噴火してから最初の西之島のランドサット画像(2019/12/09 T01:06:10Z)ですが、
雲に阻まれて西之島の姿は可視光ではとらえることができず、高温部検知のバンド7(B7)
画像が運よく高温部の一部を見せてくれました。
溶岩流は東側に流れているようで、西側の旧島部にある海鳥の営巣地は無事なようです。

 

図2

002

 


図3、4、5は、海上保安庁により2019年12月6日 12:26-13:30に撮影された西之島の様子です。

 

図3

004

 

図4

003_20191210165501

 

図5

005

 

画像の出典:下記をもとにR1が作成しています。

図1:情報通信研究機構 (NICT) ひまわりリアルタイムweb  https://himawari.asia/

図2:産総研 LandBrowser https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/index.html
The source data were downloaded from AIST’s LandBrowser,
(https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/). Landsat 7/8 data courtesy of the
U.S. Geological Survey.

図3,4,5:海上保安庁 海域火山データベース 西之島
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm

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2019年12月 1日 (日)

小松左京「日本沈没」をシミュレーション

 昔に読んだ「日本沈没」を本でもう一度読みたくなって隣町の本屋さんへ行ったが見当たらず
古本屋さんに漫画版の日本沈没3巻があったので買って読みました。
(テレビから録画した映画のDVDも持ってます)

 ふと気づいたのですが、本やビデオを見ても日本沈没の全体像が分かる映像がありません。
海の中へ沈んでいく陸地は断片的なもので、日本列島全体がどのように沈下しているのかの
全体像がない!
原作が本で言葉の描写しかないので映像化の際にあえてぼかしたのでしょうか?


 そこで今回のテーマ、どのように日本列島は沈んでいったのか知りたい!
日本列島のDEMデータを使って、「日本沈没」をシミュレーションしてみました。

 日本列島の沈下は原作にある「東側にある海溝に斜めに落ちながら変形・移動」はExcelで再現が
困難であったため「日本列島が水平に沈下する」条件で描写しています。
沈下量は、0から2990mを10m間隔で描写しています。

 

図1、小松左京「日本沈没」をシミュレーション (鳥観図)

 

 


図2、小松左京「日本沈没」をシミュレーション 3D立体図・交差法

 

 

図3、小松左京「日本沈没」をシミュレーション 3D立体図・平行法

 

 


 それにしても小松左京さん、恐ろしいこと考え付くもんですね!

 


図の日本列島のDEMデータは下記をもとにR1が作成しています。

 独立行政法人 防災科学技術研究所、工学院大学建築学科
 500mメッシュ地形分類データ
 http://www.j-map.bosai.go.jp/j-map/500m_dl/index.html
 【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】

BGM:甘茶の音楽工房 http://amachamusic.chagasi.com/   elegyfourstrings.mp3


備考

1、図1~3は個別にYouTubeにアップロードしています。

2、オリジナルの500mメッシュDEMは作成に使用したExcelの3Dグラフの制限により、経度6Kmx緯度2Km
  に間引きして使用しています。
  そのため日本最高標高の富士山3776.24 mなどの独立峰は図では描写されていません。
  (Excelの3Dグラフでは片軸のデータ系列は255までなので、500mメッシュデータの(経度X,緯度Y)=
   (3296x4669)のデータは扱えず、緯度又は経度のN数を255に間引きしないと描写できないため)

3、日本列島の沈下は原作にある「東側にある海溝に斜めに落ちながら変形・移動」はExcelで再現が
  困難であったため「日本列島が水平に沈下する」条件で描写しています。
  沈下量は、0から2990mを10m間隔で描写しています。

4、図の高さ方向をx1倍の実比で描写すると地形が平面にしか見えないので垂直倍率を約100倍
  (Excelの3Dグラフの比率)に誇張して描写しています。
  等高線カラーバンドは、100m間隔です。

5、500mメッシュDEM統合・作図には、Excel2010、ビデオ作製にはPhotoshop CS6 を使用しています。

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