ダイナミックヘッドホン ATH-W1000 の改造
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「疑似ハイレゾ音源」の最新バージョンの紹介記事です。
疑似ハイレゾ音源の最新バージョン
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-40adca.html
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2003年頃に購入したオーディオテクニカのヘッドホン ATH-W1000。
性能を100%引き出すために最後の砦として残っていたケーブル交換に手を出してしまい
ました。
と言っても、改造内容は前機のアートモニター(型番は忘れたがハウジングがチタンの
タイプ)で採用していた内容なので、決断したらさくっと完了。
改造内容は
1、ヘッドホンケーブルを片出しの3芯タイプから、両出しのR/L独立ケーブルに交換。
R/L線の接近、GNDの共通線の抵抗によるR/Lのクロストークがなくなり音がクリアー
になります。
ケーブルは前機でも使用した手持ちの
KVC-36SB FOプレーン 0.5㎟x2芯シールドx1.6mx2本 (一般機器用ケーブル)
右側のマグネシウムフレームにケーブルの貫通穴で、5.2mmの穴を追加工しています。
線材は、単芯シールド線、平行2線、4芯スターカッドなどいろいろ試してみましたがどれ
も今一で、2芯シールド線のシールド線開放接続が最良でした。
最初は、シールド線をGNDに接続していたのですが、2本のケーブル間の距離が変わる
と音質も変化する妙な現象があり、試行錯誤でシールドの両端を開放すると解決?し、
このスタイルになりました。
ケーブル自体の素材は拘りがなく、2芯シールド線で入手できるものがこれだけだった、
という理由で、ケーブルの長さも1.6m分しかなかっただけです。
2、ヘッドバンドの振動によるR/Lのクロストーク排除。
ヘッドホンを装着して、片側のハウジングをはじくと反対側に聞こえる、という振動に
よるクロストークを排除するために、ヘッドバンドを中央で切断し、シリコンゴムのイン
シュレーターでサンドイッッチしてつないでいます。
これでチャンネルセパレーションが上がり、音の定位がぼけなくなります。
欠点は、バンドの押しつけテンションがなくなるので、写真のようにゴム紐で押しつけ
力を確保しています。
(ゴム紐の防振対策も必要なので、ヘアピンを利用した中間支持体を入れています。)
3、標準プラグをミニプラグに交換。
常用のUSB-DAC(エレコム EHP-AHR192 改造品)がミニプラグで変換プラグを使用
していたのですが、接点が増加する音質低下をなくすために、ミニプラグに交換。
これで音がすっきりとしました。(プリメインアンプ接続時に逆に劣化ですが・・・)
4、イヤパッドの交換。
純正のイヤパッドは廃番で入手できなくなったため、互換品の HP-A2000X
(ATH-A2000X用)に交換。
5、ねじの増し締め
改造のために分解する際、内部のねじで緩んでいるものがあったので、組み立て時
にしっかりと締め直しています。(音の変化は他の改造もしているのでわかりません)
イヤパッドを外して見える木製ハウジングの固定ねじだけでも点検してみては?
改造する人はいないと思うけれど
1、改造は自己責任で
2、マグネシウムフレームの穴あけはケガの無いように(切子は可燃性になるので注意)
3、内部の部品にはR/Lの表示や組み付け時の位置合わせマークがないので、分解する
前にR/L記号や合マークを入れること。
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