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2018年5月 9日 (水)

なんちゃってハイレゾ音源Ver.5

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「疑似ハイレゾ音源」の最新バージョンの紹介記事です。

疑似ハイレゾ音源の最新バージョン
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-40adca.html
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1、「なんちゃってハイレゾ音源Ver.5(擬似ハイレゾ音源)」の原理

 

    CD品質音源(44.1KHz,16bit、0~22.05KHz)を384KHz-32bitにアップサンプリングし、
   声、楽器の基音である4KHz以下の波形を全波整流して得た高調波(基音の倍音成
   分に相当)からCD品質音源で失われた22~45KHzの高調波帯域を取り出して、
   384KHz-32bitにアップサンプリングしたCD品質音源にハイレゾ音域として合成し、
   96/192KHz-24bitハイレゾ音源として書き出す。

 

Hhr5_105

 

 

 

2、なんちゃってハイレゾ音源Ver.5の製作方法

 

 

 

   ハイレゾ音源の製作は、Audacityを使った少し手間のかかる手作業になります。
   6分の曲をハイレゾ音源に変換するのに約15分(※1)かかりますが、秘蔵のCD、
   レコード、テープ音源、mp3,AAC,wmaなどの圧縮音源(WAVに変換してください)を
   ハイレゾで聞くことが出来るのなら手間もいといません(と思いませんか(^_^;)

 

  (※1) 操作に慣れた状態で、6分のWAVファイルを
      ノートパソコン CPU i7-2670QM,8GB,
     テンポラリディレクトリ外付けUSB3-HD Audacity 2.0.6 にて変換。

 

2-1、準備

 

 波形演算に必要な作業用波形、フィルターを事前に用意します。
  
  1)波形の整流に使う「直流成分(DC-100%)」を準備

 

   「テスト信号発生ソフト WaveGene」でDCオフセットのある波形を生成し、
   Audacityで反転・増幅して、直流成分(DC-100%)を作っておきます。
   波形の時間は音楽ソースの曲長に近い、3,6,10分など数種類作っておくと、
   読み込みの時間ロスが短くなります。
   使用時は、曲長+約10秒の長さをコピーして貼り付けます。

 

Wavegene_dc_001

 

 

 

  2)Audacityのエフェクトで使うイコライザー2種の設定(プリセットに登録)

 

    1,LPF(ローパスフィルター) 0~4KHz

 

Lpf4khz

 

 

 

    2,BPF(バンドパスフィルター) 22KHz~45KHz

 

Bpf2245khz

 

 

 

  3)Audacityの設定は、下記の設定(Ver.2.0.6の時)になっていることを確認してください。
   サンプル形式は波形の演算誤差を最小にするために、32bit float(浮動小数点)で
   行います

 

Audacity

 

 

 

2-2、なんちゃってハイレゾ音源Ver.5 の製作手順

 

   ハイレゾ音源の製作は「Audacity」フリーの波形編集ソフトで行います。

 

 1),CD品質音源(44.1KHz,16bit)(※2)→①org.WAV
 2),①→編集領域の384KHz,32bitにアップサンプリング(※3)→②384.WAV (注0)
 3),②→LPF(~4KHz,x2回)(※4)で基音を抽出→③LPF.WAV
 4),③→DC(-)と加算してプラス側波形の半波整流→④CL1.WAV
 5),③→波形を上下反転してDC(-)と加算し、マイナス側波形の半波整流→⑤CL2.WAV
 6),④x-6dBと⑤x-6dBを加算して高次倍音を含む全波整流波形を得る→⑥CL3.WAV
 7),⑥→BPF(22-45KHz,x2回(※4))でハイレゾ音源音域を抽出→⑦BPF.WAV
 8),②と⑦の加算前に先頭と最後のポップノイズ(※5)削除のため、前後約100msを
   削除→⑧
 9),⑧→192KHz,24bitに変換・書き出し→⑨H5-192-24.WAV
 10),⑧→96KHz,24bitに変換・書き出し→⑩H5-96-24.WAV

 

 ※2、mp3、AAC、WMAなどの音源は事前にWAV形式(44.1KHz,16bit)に変換してください。
 ※3、作業用ファイル②~⑧は総て、384KHz-32bit 領域で行います。
 ※4、LPF,BPFのエフェクトは必ず2回行ってください(1回だと完全に濾波できません)
 ※5、DC(-)の加算で、先頭と最後に数msのスピーカーに有害なポップノイズが入ります。

 

 注意:作業用音源ファイル②~⑧は絶対に再生しないでください。
    大きなノイズやポップノイズを含んでいるので、再生するとアンプやスピーカーの
    破損、耳に過度な音量で危険です。

   

 

2-3、なんちゃってハイレゾ音源Ver.5 の製作手順(ビデオ)

 

    Audacityの詳しい操作はビデオを参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

3、ハイレゾ音源に変換した音楽波形のサンプルです。

 

Photo

 

 

 

Photo_2

 

 

 

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