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2018年2月

2018年2月21日 (水)

西之島 2018/01/17 立体写真と立体ビデオ

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 国土地理院が 2018/01/17 に撮影した西之島の斜め空中写真をもとに、立体写真と
立体ビデオを作りました。
今回の西之島の写真は、国土地理院さんががんばって(^_^;)沢山の方向からの写真を
公開してくださいました。
おかげで、西之島の地形が一番わかる立体写真を作ることができ、生の臨場感を伝える
ことが出来たでしょうか?

 

 今回は撮影方向の違う(図1-0)16枚のステレオペア写真から8組の立体写真を作成し、
それをもとに高解像度で見られるように、「スクロール立体ビデオ」も作成しています。

***************************************************************

 

 最初の2枚の立体写真は、皆さんが一番見たい地形ではないでしょうか(^_^;)

  旧島と二度目の噴火で西の海岸に広がった溶岩原の拡大写真です。
 旧島は奇跡的に溶岩流が回避(^_^;)してくれたおかげで、西之島の貴重な植生と海鳥の
 生息地が残りました。

 

図0-1、③-1 西之島 2018/01/17 旧島拡大 立体写真(交差法) (左クリックで拡大)
          ステレオペア GSI_5147-qv.JPG・GSI_5148-qv.JPG

Gsi_51_4847_003_x2

 

 

図0-2、④-1 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法) (左クリックで拡大)
           ステレオペア GSI_5153-qv.JPG・GSI_5152-qv.JPG

Gsi_51_5352_003tr

 

 

********************************************************

 

ここからは、8方向から見た立体写真と立体ビデオが8組です。

  1,立体写真はブログサイズのため、横幅を1500pixに抑えています。
   ビデオで見られる地形のインデックスと、全体の地形を把握するのに見て下さい。

  2,部分的な拡大写真は、「スクロール立体ビデオ (HD 1920x1080pix)」にしています。
   ビデオをYouTubeのHDフルスクリーンで見ながら、見たい位置で一時停止して、
   静止画の立体写真(交差法)として見て下さい。
   ブログ内で見るYouTubeはHDフルサイズで見ることが出来ない仕様なので、
   YouTubeで直接見て下さい。

    (R1メモ : 拡大写真としてトリミングしながら作成すると50枚を越えてしまうので、
           今回はこのスクロール立体ビデオ形式にしました)

 

図1-0、西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)の撮影位置とステレオペア画像

   図の赤丸の数字が、写真の先頭の丸数字と同じ番号です。

_001

 

 

図1-1、① 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5132-qv.JPG・GSI_5133-qv.JPG

Gsi_51_3332_0031500

 

 

図1-2、① 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5132-qv.JPG・GSI_5133-qv.JPG

 

 

 

図2-1、② 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5141-qv.JPG・GSI_5142-qv.JPG

Gsi_51_4241_0031500

 

 

図2-2、② 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法)
        ステレオペア GSI_5141-qv.JPG・GSI_5142-qv.JPG

 

 

 

図3-1、③ 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5147-qv.JPG・GSI_5148-qv.JPG

Gsi_51_4847_0031500

 

 

図3-2、③ 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5147-qv.JPG・GSI_5148-qv.JPG

 

 

 

図4-1、④ 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5152-qv.JPG・GSI_5153-qv.JPG

Gsi_51_5352_0031500

 

 

図4-2、④ 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5152-qv.JPG・GSI_5153-qv.JPG

 

 

 

図5-1、⑤ 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5161-qv.JPG・GSI_5162-qv.JPG

Gsi_51_6261_0031500

 

 

図5-2、⑤ 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5161-qv.JPG・GSI_5162-qv.JPG

 

 

 

図6-1、⑥ 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5166-qv.JPG・GSI_5167-qv.JPG

Gsi_51_6766_0031500

 

 

図6-2、⑥ 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5166-qv.JPG・GSI_5167-qv.JPG

 

 

 

図7-1、⑦ 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法) 
        ステレオペア GSI_5170-qv.JPG・GSI_5171-qv.JPG

Gsi_51_7170_0031500

 

 

図7-2、⑦ 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5170-qv.JPG・GSI_5171-qv.JPG

 

 

 

図8-1、⑧ 西之島 2018/01/17 立体写真(交差法)  (左クリックで拡大)
        ステレオペア GSI_5173-qv.JPG・GSI_5174-qv.JPG

Gsi_51_7473_0031500

 

 

図8-2、⑧ 西之島 2018/01/17 立体ビデオ(交差法) 
        ステレオペア GSI_5173-qv.JPG・GSI_5174-qv.JPG

 

 

R1メモ
  西之島の斜め空中写真、順光、サイド光、逆光でえらく表情が変わるものなのですね!

出典:「国土地理院HP 西之島特集 2018/01/17撮影の斜め写真」 
http://maps.gsi.go.jp/#14/27.244176/140.879488/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
をもとにR1が作成。
※使用した写真の番号は、写真中に表示しています。

 

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2018年2月16日 (金)

西之島 2018/1/17 彩色陰影立体地図

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 西之島の「2018/1/17 2.5mDEMデータ」から「彩色陰影立体地図」を作成しました。
いつもは、「裸眼立体視・交差法」で立体地形図を作っているのですが、今回は1枚の
地形図でどこまで立体感が出せるか? で作ってみました。

 

 

図1、西之島 2018/1/17 彩色陰影立体地図 (左クリックで1500x1500pixに拡大)

  北側の古い溶岩流は溶岩トンネルが崩壊して崩れ、深い溝や地形の凹凸が小さくなっ
 ています。  海岸沿いで浸食される以外にも、地形がかなり変化しているようです。

Nishinosima_20180117

 

 

 私の環境(ノートパソコン i7-2670QM、Excel 2010、Photoshop CS6)では、DEMから
赤色立体地図のように複雑な計算が出来ないのでエクセルの等高線グラフで作成した
カラー等高線陰影図をPhotoshopで加工してできる範囲で作成しています。

 又、今回のカラー等高線陰影図はDEMフル解像度で作りたかったので、Excel縛りの1軸
のデータ数255を回避するためにDEMデータのフル画像を4分割で作成・合成・ブログ最大
サイズに少し拡大、しています。

 

 R1メモ
   今回作成した「彩色陰影立体地図」はR1オリジナルの立体地図なので勝手につけた
  名称です(^_^;)
  彩色陰影立体地図を作るのに、下記の立体地形図を参考にさせて頂きました。

  西之島地形表現比較 http://arukazan.jp/twentytwenty-master/index.html

  いろんな種類の立体地図を見ることが出来ます。

   1,高度段彩陰影図
   2,赤色立体地図
   3,凹青化赤色立体地図
   4,段彩つき赤色立体地図
   5,段彩つき凹青化赤色立体地図

 

出典:下記をもとにR1が作成。
図1:国土地理院 西之島HP
標高データ(技術資料 C1-No.478)
http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html

 

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2018年2月12日 (月)

西之島 浅所の海底地形のシミュレーション

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 西之島の西側約12Kmの地点に浅所(センショ)(-18m、24-14.1N、140-46.0E)有の警報
が出ています。(※1)
この地点の海底地形はどのように変化しているのかシミュレーションして見ました。
シミュレーションを行う前にこの海域の立体海底地形図のDEMデータが無いので、1992年
の海底地形図をもとに作成します。

 

 

図1、西之島海底火山の立体海底地形図(1992) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  作成したDEMデータは41.94mDEM(オリジナル地形図のピクセル数からの計算値)
 ですが、エクセルで作図するために間引きして解像度 横=251.64m、縦=41.94m 
 垂直倍率約20倍で作図しています。

Nishinosima19923dc

 

 

図2、西之島海底火山の立体海底地形図(1992) 3D立体写真・平行法

Nishinosima19923dp

 

  今回見つかった浅所は、真下にある横長の台地状の隆起部分(約-900m)の東端に
 位置します。
 その台地状の隆起部の7時から12時の角度に西之島海底火山本体から流れ出した溶岩
 (1層目)の上に覆いかぶさるように台形状の部分から流れ出したと思われる溶岩流
 (2層目)が覆っています。
 さらにその上の層(3層目)で北西側に、だらだらと溶岩が垂れたような地形があります。
 この台形状の部分は西之島本体より後の時代に盛んに溶岩が流出していた痕跡だと
 思われます(かな?)

 ※等深線の不明瞭な部分や凹凸の区別が困難な部分は推測で作図しています。

 

 

図3、西之島海底火山の立体海底地形図(1992) 鳥瞰図  (左クリックで拡大)

Nishinosima1992tyoukanzu

  立体視のできない方はこちらで見て下さい。

 

 

 ここからが今日の本題(^_^;)
浅所の海底地形の変化は調査されるまで本当の姿はお預けですが、想像することは
出来ます。
シミュレーションの条件は複雑なものは出来ないので、簡単な円錐形の隆起と仮定して
行いました。

 条件は、浅所の報告された位置の下に
「24-14.1N、140-46.0E、-18m を頂上とする傾斜角度、20,25,30,35度の円錐を隆起した
海底地形と仮定して挿入」し、浅所の海底地形をシミュレーションしています。
円錐の傾斜角度は、「スコリアの安息角(斜面で安定を保つ最大の角度)が32~33度
(※2)」を参考に 20,25,30,35度としました。
(水中では安息角がもっと小さいらしいが資料が見つからなかった)

図4、西之島 浅所(-18m、24-14.1N、140-46.0E)の海底地形のシミュレーション

      (左クリックで拡大)

Nishinosima18m

 

 

 傾斜角20度でも、西之島火山本体の傾斜角度より急に見えます。
もし20度以下だとすると裾野の直径がもっと大きくなり西之島火山本体に匹敵する大きさ
になってしまいます(^_^;)
浅所の下部に流れ出した溶岩流は、南北方向が低くなっているのでそちらに流れ出して
いると思われます。

 いやー、これだけの海底隆起が変色水域の兆候だけしか無くて、水面下でこっそりと
行われていたなんて信じられません。
この近くを西之島クルーズの船が航行していたんですよね?
今考えると、「爆発的な噴火が無くて無事でよかった!」としか言いようがないですね
(警報が先か(^_^;) 

 

出典:下記をもとにR1が作成。

図1,2,3,4:
海上保安庁 平成23年度 海洋情報部研究成果発表会 「6.小笠原諸島,西之島火山の地質学的特徴」
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/KENKYU/happyo/2011/h23o06.pdf 図1

※1:海上保安庁 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/TUHO/keiho/navarea11.html

※2:産総研 富士山、1000年前の噴火に新事実
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/2003/nr20031110/nr20031110.html

 

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2018年2月 8日 (木)

ホテイウオの稚魚 2018/02/03 積丹・幌武意でダイビング

 一か月ぶりの幌武意です。
もうホテイウオの稚魚はずいぶんと大きくなっていました。
といっても、まだ体長約5mmです(^_^;)
これからどんどん成長して10mmオーバーサイズも見ることが出来ます。

 

 

ホテイウオの稚魚(1) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030002_hoteiuotigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(2) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030033_hoteiuotigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(3) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030042_hoteiuotigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(4) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030049_hoteiuotigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(5) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030051_hoteiuotigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(6) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030053_hoteiuo_tigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(7) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030065_hoteiuo_tigyo

 

 

ホテイウオの稚魚(8) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030068_hoteiuotigyo

 

 

R1メモ

 ホテイウオの稚魚の大きさです。(2018/02/03)

Ookisa



 

 

 

オニカジカの卵 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  沢山あったオニカジカの卵はここ一カ所しかありませんでした。
 無事に孵化しているのならいいのですが・・・

P2030017_onikajikatamago

 

 

アキギンポ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P2030076_akiginpo_2

 

 

白いスギノハウミウシ? 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 スギノハウミウシにしてはちょっと形が違うような気もするのですが?

P2030084_suginohaumiusi_2

 

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仙台うみの杜水族館(番外) 2018/01/28-29(4) GruntSculpin南三陸店でダイビング

 志津川からの帰りのフェリー(仙台-苫小牧)に時間があったので、仙台うみの杜水族館
に寄ってきました。
閉館約1時間前だったので急ぎ足で見てきましたが、半日ぐらいかけてゆっくり見たい内容
でした。
ただ、3Dカメラのバッテリーが途中で切れて、イルカショー、ぺんぎん、カメ、ダンゴウ・・・
が写せなかった(涙・・・
次回志津川に行くことがあれば帰りの昼食を少し早めにして、仙台うみの杜水族館で最低
2時間は浸りたい(^_^;)

 

 

(1)いのちきらめく うみ 立体ビデオ(交差法)

  この巨大水槽は見とれてしまいます。
 水槽から離れた後ろの壁にぴったり張り付いて、ぼーっとして見ていたい。

 

 

 

 

(2)いのちきらめく うみ 立体ビデオ(平行法)

 

 

 

 

(3)タカアシガニ 立体ビデオ(交差法)

  水中で遭遇したら、ちょっと引いてしまいそうです(^_^;)

 

 

 

 

(3)タカアシガニ 立体ビデオ(交差法)

 

 

 

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2018年2月 6日 (火)

オコゼカジカの不思議な目 2018/01/28-29(3) GruntSculpin南三陸店でダイビング

 志津川で2個体のオコゼカジカを見ましたが、オコゼカジカの眼は
 「キラキラとオレンジ色に光る不思議な目」で、どうなっているのか知りたかった。
ので、今日の撮影テーマは「オコゼカジカの眼はどうなっているか?」です(^_^;)

 今回初めてオコゼカジカの眼をマクロ立体写真で撮ることができたので、
オレンジ色に見える目の構造が解りました。

 

 

(1)オコゼカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  オコゼカジカは何故か黄色いカイメン(ナミイソカイメン)の上にじっとしています。
 眼の下から角膜を通って眼の上の眼上皮弁まで、1本のオレンジのラインが入って
 いるように見えます。

P1280010_okozekajika

 

 

(2)オコゼカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1280042_okozekajika_2

 

 

(3)オコゼカジカの眼 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  立体視で見るとオコゼカジカの眼は、
 透明なドーム状の角膜の角膜実質層(厚み1mm以下)の中に、不透明なオレンジ色の
 「色素胞」 (色を持った小さな塊の意で使っています)が高密度で点在しています。
 色素胞は角膜より内側の組織(房水、水晶体など)にはありません。

P1280021_okozekajika_401_org

 

 上の写真を拡大しないで平行法で見てみると擬似的に目の内側から覗いたように見え、
外側に張り出したドーム状の角膜内に色素胞が点在しているのが解ります。

 

 

(4)オコゼカジカの眼の角膜にある色素胞の位置

   角膜の断面を図式化したものです。
  眼のレンズとなる角膜は透明ではなく、角膜内に不透明な色素胞が点在しています。
  もしあなたがメガネをかけていたら、レンズ面にオレンジ色のペンキで点々を書いた
  状態で見ているようなものです。

P1280021_okozekajika_201a

 

 

   眼の角膜はレンズの役目を持つ(水中では目の保護が優位か?)ので透明である
 のが条件(最良)と思っていましたが、オコゼカジカの眼は角膜の中心部で10~20%、
 周辺で50%ぐらいの面積が不透明なオレンジ色の色素胞で占められています。
 こんな変わった眼は、陸上・水中の他の生物では聞いたことがありません。
  オコゼカジカの眼は、何かの目的があってこのような変わった眼をしているはずです。
 どんな目的でしょう? 思い付くものとしては

  1,カラーフィルターの機能
   オコゼカジカは黄色いカイメンの上で擬態(保護色)しています。
   オレンジ色のフィルター効果で、黄色いカイメンが際立って見えて探し易い効果でも
   あるのでしょうか?
   でも、解像度が落ちでぼやけた見え方になるような気もします。
   どんな風に見えているかはオコゼカジカに聞かないと解りません(^_^;)
   (※魚は色盲ではなく色が判別できるようです)

  2,目の下から眼上皮弁までオレンジ色の1本のラインに見えることで、目の位置が
   解らないようにして、眼を持った魚に見えないように擬態している。

  3,単なる突然変異で、視力が落ちても暗い水中で困らないから、この形で生き残った。

 

 

 又、角膜にある色素胞のでき方を考えてみると

    角膜自体に色素胞を作る機能があるのかどうかは検索で調べても見つかりません
   でした。
   又、角膜には血管も無いので血の塊なども違うでしょう。
   
    写真を見ると、角膜の中心部と眼の上下に入るラインの直角方向は色素胞の密度
   が低いように見えます。
   もしかしたら角膜内の色素胞は、目の周りの皮膚のオレンジ色の色素が皮膚と角膜
   の接合部から透明な角膜実質層に押し出されて溜まったものでしょうか?
   そう考えると、上下の濃いオレンジ色のライン部近傍の角膜は押し出される色素胞の
   数が多いので密度が高く、角膜の中心部は押し出されるのに距離があるので密度が
   低いと考えるとつじつまが合います。

 と妄想してみましたが、本当のところはワカリマセン。

    オコゼカジカの孵化まじかの卵や稚魚、幼魚を見る機会があれば、角膜の色素胞
   が孵化する前からあるのか、又は成長とともに増えていくのかが解るはずです。
   次にGruntSculpinさんの臼尻や志津川にダイビングに行く機会があったら、
   オコゼカジカの稚魚か幼魚をリクエストしてみたいと思います。
   自分で探すのは無理なので(^_^;)

 

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2018年2月 5日 (月)

ダンゴウオ 2018/01/28-29(2) GruntSculpin南三陸店でダイビング

 志津川で見られるダンゴウオは、北海道・積丹のダンゴウオと形が違っています。
志津川のダンゴウオは一般的?なダンゴウオで、背びれの先端の突起が小さいか無い
タイプですが、積丹のダンゴウオは背びれの先端が楓の葉のようにとがっています。
だた、ムラサキ色のダンゴウオは背びれの先端が志津川と同じものがいますが数が少な
いです。
積丹の背びれの先がとがったダンゴウオはまだ種の同定が行われておらず近々調査され
るようです。

 

 

(1)ダンゴウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1290185_dangouo_2

 

 

(2)ダンゴウオ 立体ビデオ(裸眼立体視・交差法)

  ダンゴウオの大あくびです(^_^;)

 

 

 

 

※ブログの埋め込みではなくYouTubeで見るとHD(1920x1080)で見ることが出来ます。

(3)ダンゴウオ 立体ビデオ(裸眼立体視・平行法)

 

 

 

 

(4)ダンゴウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1290094_dangouo

 

 

(5)ダンゴウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1290147_dangouo

 

 

(6)ダンゴウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1290156_dangouo

 

 

(7)ダンゴウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1290161_dangouo

 

 

(8)ダンゴウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1290175_dangouo_2

 

 

R1メモ

 積丹のダンゴウオです。
 背びれの形が志津川タイプと違って楓の葉の端のように尖っています。
 又、鼻管も長いです。

P3010280_danngouo

 

P3010286_dangouo

 

Pc300024_dangouo

 

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2018年2月 2日 (金)

クチバシカジカ 2018/01/28-29(1) GruntSculpin南三陸店でダイビング

 クチバシカジカを見に志津川(GruntSculpin南三陸店)まで、ROBINSONさんのツアーで
行ってきました。
志津川(現、南三陸町)でのダイビングは2008年に行ってから10年ぶりの2回目ですが、
東日本大震災(2011年3月11日)の津波被害で街並みはすっかり変わっていて、あちこちに
工事中の盛り土と重機、新築の家。 まだまだ先は長いように見えました。

 海の中はというと、ダイビングポイントの椿島周辺の海底には津波被害の跡が残るもの
は全くありませんでした。
今回のダイビングは2日間で3本と少ないですが、お目当てのものが全部見られて十分
堪能できました(^_^;)
 1,クチバシカジカと保護卵
 2,ダンゴウオ(北海道とは種類が違います)
 3,出たとこ勝負(^_^;)

 

 R1メモ
   志津川にてダイビング
  http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-c4f5.html
  2008年11月21,22日 志津川でダイビングをしたときの写真です。

 

 

(1)クチバシカジカと保護卵 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 今回のダイビングツアーの目玉はこれ!!!
運がいいと孵化の瞬間を見られる、はずだったのですが(^_^;)
写真の卵は白いですが、孵化まじかになると卵膜が透明になり中の胚体(稚魚)が
見えるそうです。
卵を保護しているのは、雄の2年生だそうです。   (1),(2),(9)は同じ個体です。

P1290115_kutibasikajika_hogoran

 

 

(2)クチバシカジカと保護卵 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 そのまま写すと卵が陰で暗くなるのでカメラを真横にして撮影しました。

P1290125_kutibasikajika_hogoran2

 

 

(3)クチバシカジカ 立体ビデオ(裸眼立体視・交差法)

  保護卵とは別の個体で、少し小さな1年生のようです。

 

 

 

 

※ブログの埋め込みではなくYouTubeで見るとHD(1920x1080)で見ることが出来ます。

(4)クチバシカジカ 立体ビデオ(裸眼立体視・平行法)

 

 

 

 

(5)クチバシカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  (3)から(8)は同じ1年生の個体です。

P1280023_kutibasikajika

 

 

(6)クチバシカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1280031_kutibasikajika

 

 

(7)クチバシカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1280032_kutibasikajika

 

 

(8)クチバシカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P1280035__3209

 

 

(9)クチバシカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  クチバシカジカの頭部で、こんな変わった形をしています。
 うり坊(イノシシの子供)に似ている(ような・・・)

P1290115_kutibasikajika_tokki_org

 

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西之島 2018-01-17 立体地形図

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 国土地理院が2018/01/17に撮影したデータをもとに、立体地形図を作成しました。

 

 

図1、西之島 2018-01-17 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_3d20180117m

 

 ※垂直倍率は不明です。

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。
国土地理院HP 平成30年1月17日 西之島立体図
https://saigai.gsi.go.jp/2/20131120nishinoshima/nishinoshima_3d/20180117/3D/20180117nishinoshima_all.html

 

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