田沢湖の3D湖底地形図 (No.14)
3D湖底地形図(No.14)は田沢湖です。
田沢湖は直径が約6Kmの丸い形の湖で、水深は日本一の423.4mあります。
地元北海道の支笏湖は2番目で360.1m(負けたー(^_^;)
湖沼データを見ると、基準水面(m)249mで深度が423.4m
あれ? 249-423.4=-174.4m で田沢湖の湖底は海水面より下にあります!(図5参照)
こんな深い穴、どうやって掘ったんだー(^_^;)
ちなみに、支笏湖も最深部は海面下112.1mでした(気が付かなかった・・・)
あと田沢湖といえば、さかなクンで有名な絶滅してしまったクニマスでしょうか?
積丹のダイビングで絶滅しかけている魚を発見できないかなー
図1、田沢湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)
湖岸から0.5~1Kmぐらいの距離で水深約400mになり、その先はほぼ平坦な湖底に
なっています。
湖底には、中央北西の平らな面にトップ水深253mの振興堆(堆:水深の浅くなっている
隆起部)、 南南西の斜面にはトップ水深29mの辰予堆があります。
(注意:水深倍率は2倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)
図2、田沢湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)
陸上から湖底へとシームレスで見ると、カルデラ湖(かもしれない?)の形がはっきり
わかります。
水深倍率=約2倍の3D湖底地形図と地理院地図3D写真の標高倍率=2倍の図を
もとに作成・合成しています。
※陸域と水域の傾斜度は同じではありません。(今のところ同じにできません)
そのため、陸域・水域のつながりを解り易くシームレスに表現している参考図です。
図5、田沢湖の最深部は、海面下 174.4m!
最深部は海面下 174.4m といわれてもピンとこない。
田沢湖を通る北緯39.72度の陸域断面図で田沢湖の深さを図式化してみました。
図3、田沢湖の単色立体地図 (左クリックで拡大)
R1メモ
この「単色立体地図」は立体視できない方に立体感を感じてもらいたくて、
赤色立体地図を参考にエクセルで作っています。
深度は赤の濃淡(深いほど赤が濃い)、立体感は斜面にできる黒い影の濃淡
(傾斜率の代用で、斜面が急なほど影が濃い)でグラディーションマップしています。
図4、田沢湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度
「3D湖底地形図について」
1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
なものではありません。
湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
調査実施湖沼一覧
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html
2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
ものがあります。
水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
実際の水深は、等深線カラーを参照ください。
出典:下記のデータをもとにR1が作成。
図1,2,3,4:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#14/39.723692/140.663967/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
図5-1:500mメッシュ地形分類データ(防災科学技術研究所・工学院大学)【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】
http://www.j-map.bosai.go.jp/j-map/500m_dl/
図5-2:地理院地図(電子国土Web) http://maps.gsi.go.jp/#9/39.721976/140.666199/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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