十和田湖の3D湖底地形図 (No.13)
北海道から津軽海峡を渡って最初の3D湖底地形図・第13回は「十和田湖」です。
十和田湖は二重カルデラ湖だそうですが、二重カルデラ湖ってどんな形?
今回は、図2でその正体をはっきり見ることが出来ました。
R1メモ
私の中学校時代の修学旅行といえば、十和田湖が定番です。
なので十和田湖を見ているのですが、どんなところで何を見たのか?、記憶がありません。
今みたいに個人でカメラなど持つこともできなかったので記録もありません(^_^;)
図1、十和田湖の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)
十和田湖は、東・北・西側は水深-50mまで一気に落ち、その後は水深-100mぐらい
までなだらかに下ります。
南側は、2重カルデラの内側の火口(中湖(なかのうみ))が陸続きで一気に水深-326.8m
まで下がり、底は平らになっています。
内側の2重カルデラ火口の東西は浅く、それぞれ東湖(ひがしのうみ)・西湖(にしのうみ)
と呼ばれています。
で、中央から北側は何て呼んでいるのでしょうか?
そして、全体の総称が十和田湖???
(注意:水深倍率は3倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)
図2、十和田湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)
陸上から湖底へとシームレスで見ると、二重カルデラ湖の形がはっきりわかります。
水深倍率=約3倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに作成・
合成しています。
※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます(立体視時に感じる
倍率は不明です)
そのため水深倍率と標高倍率が同じか不明で、接続部の斜面の傾斜率は不連続
かもしれません。
図3、十和田湖の単色立体地図
この「単色立体地図」の水深と立体感は図中の「グラデーションマップ」
で色付けしています。
赤色立体地図の斜度のパラメーターの代わりに、「斜度の急な所は3Dグラフの影も
濃い」と考えて「影の濃淡」を使っていて、水深・影の濃淡はノンリニアです。
色は単色なので何でもよかったのですが、やっぱり赤が見易かったのでまねさせて
もらいました(^_^;)
図4、十和田湖 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度
「3D湖底地形図について」
1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
なものではありません。
湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
調査実施湖沼一覧
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html
2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
ものがあります。
水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
実際の水深は、等深線カラーを参照ください。
出典:下記のデータをもとにR1が作成。
図1,2,3,4:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#15/40.472645/140.888801/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
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