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2017年12月 8日 (金)

大沼・小沼の3D湖底地形図 (No.12)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図・第12回は「大沼・小沼」の2本立てです。

 今回は湖ではなく「沼」ですが、湖と沼の違いは???
明確な定義はないようで水深が5m以上が湖、5m未満が沼の境目らしいのですが、
大沼は最大水深約-12mありますが「大沼」と呼ばれています???
小沼は-4.4mなので沼で問題ありません、はい。
今回は沼ですが湖底地形図で行きます(^_^;)

今回も使用した等深線のデータは電子国土Webの湖沼の簡易等深線で、大沼は等深線が
多く書かれているのでそれらしい水深DEMデータが得られたのですが、小沼は図5を見て
わかるように等深線が少ない(水深が浅い)ので、参考図程度の水深DEMしか得られませ
んでした。

大沼公園は何回か行ったことがあり最後に行ったのは数年前に函館のグラントスカルピン
さんにダイビングツアーで行ったときに海が時化て潜れない日があり、その時に代替
ツアーで行きました。
でも歩いて疲れた記憶しかない(^_^;)
大沼公園でレジャーダイビングは許可してもらえないと思いますが潜っても泥を巻き上げ
て何にも見えな~いってなりそう。

 

 

図1、大沼の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

__25x17x3022p_102

 

   陸域にSENTINEL2の衛星写真を合成してみました。
  国土地理院の空中写真も有るのですが解像度が低いのでSENTINEL2を使用しました。
  電子国土webの基本地図を張ると地名や道路、JR等が分かって見やすいと思うので
  すが申請が必要なので不採用となりました(涙
  (描写は横pixの2間引きの左右画像2枚を合成して細部が飛ばないようにしています)

(注意:水深倍率は30倍で描写していますが、立体視すると少し誇張して見えます。)

 

 

図2、大沼・小沼の3D湖底地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

_002

 

   大沼・小沼の両方を描写していますが、小沼は水深が約-4mと浅いので3Dで立体感
  のある絵になりません(^_^;)
   又、描写はExcelの仕様で横軸を5間引きしているので細部が飛んでしまっています。
   (1275x1362pix → 255x1362pix で描写)

 

 

図3、大沼・小沼と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

D

 

   水深が-12mで低倍率で書くとただの平面、なので水深を30倍にしています。

   水深倍率=約30倍の3D湖底図と地理院地図3Dの標高倍率=2倍の図をもとに作成・
  合成しています。
   ※3D立体加工をすると、水深・標高倍率は誇張されて見えます
    (立体視時に感じる倍率は不明です)
    水深倍率と標高倍率が異なるので、接続部の斜面の傾斜率は不連続です。

 

 

図4、大沼・小沼の単色立体地図

_

 

   立体視できない方にも立体感を感じてもらえないかと作った単色立体地図です。
  この「単色立体地図」は図中の「グラデーションマップ(イメージです)」で色付け
  しています。
  赤色立体地図の斜度のパラメーターの代わりに、
  「斜度の急な所は3Dグラフの影も濃い」
  と考えて「影の濃淡」を使いました。
  トーンやコントラストなどを調整しているので、水深・影の濃淡はノンリニアです。
  色は単色なので何でもよかったのですが、やっぱり赤が見易かったのでまねさせて
  もらいました(^_^;)

 

 

図5、大沼・小沼 トレース等深線から膨張法補間により作成した水深DEMの変換精度

Photo

 

  小沼は浅いため等深線が数本しかなく、こんな参考図程度にしかなりませんでした。
 今まで、順番を飛ばした浅い湖はこんな理由でパスしています。

 

 

 「3D湖底地形図について」

   1,ここで使用している湖のDEM水深データは、電子国土Webの簡易等深線をトレース
    して得た等深線から、R1(ブログの作成者)が補間により生成したDEMデータで公式
    なものではありません。
    湖の公式で詳細な等深線を知りたい方は下の国土地理院HPを参照ください。
     調査実施湖沼一覧
     http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html

   2,水深の浅い湖は立体感を得るために水深倍率を、数倍~数十倍で描写している
    ものがあります。
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
    図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
    そのため急に見える湖底の斜面は実際にはもっとなだらかな傾斜角です。
    実際の水深は、等深線カラーを参照ください。

 

 

出典:下記のデータをもとにR1が作成。

図1,2,3,4,5:等深線データ・地理院地図(電子国土Web)
http://maps.gsi.go.jp/#15/41.997806/140.689673/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

図3:地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=13&lat=41.98686523650165&lon=140.67975997924805&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=-15.837&cpy=-0.151&cpz=140.532&cux=-0.071&cuy=0.706&cuz=0.704&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

図1:陸域衛星画像 SENTINEL2 S2A54TVM201707070
産業技術総合研究所 LandBrowser
https://landbrowser.airc.aist.go.jp/landbrowser/index.html

 

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