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2017年10月 8日 (日)

屈斜路湖の3D湖底地形図 (No.2)

                           3 D湖底地形図 作成予定の湖沼一覧(目次)

 3D湖底地形図は、北から南へと展開していくことにしました。
第2回は、屈斜路湖です。

 

 

図1、屈斜路湖の3D湖底地形図(裸眼立体視・交差法) 水深=約10倍 (左クリックで拡大)

 水深が比較的浅いため水深を等倍で描写すると立体感が無いので、約10倍(等倍)で
描写しています。
南側に水深の深いところ(最大-117.5m)がありますが、この部分だけどうして堆積物など
で埋まっていないのでしょうか?

1_kussyaroko_3d_c

 

 

*** 追加 2018/01/09 ***

図4、屈斜路湖と周囲の3D地形図 (裸眼立体視・交差法) (左クリックで拡大)

  陸上から湖底へとシームレスで見ると、カルデラ湖の形がはっきりわかります。

D_004

 

   水深倍率=約10倍の3D湖底地形図と地理院地図3D写真の標高倍率=3倍の図をもとに作成・
  合成しています。

  ※陸域と水域の傾斜度は同じではありません。(今のところ同じにできません)
   そのため、陸域・水域のつながりを解り易くシームレスに表現している参考図になります。

図4出典:下記をもとにR1が作成。
地理院地図(電子国土Web)のデータをもとにR1が作成。
http://maps.gsi.go.jp/#12/43.615945/144.323959/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
地理院地図3D
http://maps.gsi.go.jp/index_3d.html?z=12&lat=43.61843080183568&lon=144.3212127685547&pxsize=1024&ls=std%7Cseamlessphoto&blend=0#&cpx=0.000&cpy=-100.000&cpz=100.000&cux=0.000&cuy=0.000&cuz=1.000&ctx=0.000&cty=0.000&ctz=0.000&a=1&b=0

*************************

 

図2、屈斜路湖の3D湖底地形図(鳥瞰図) 水深=約20倍 (左クリックで拡大)
   
地形の凹凸が判別できるように、水深は約20倍で描写しています。

2_kussyaroko_3d_tyoukanzu

 

  R1メモ
   湖は、鳥瞰図なのか鯨観図なのか???
   湖にクジラはいないので、鳥瞰図としました(^_^;)

 

 

図3、屈斜路湖の3D湖底地形図
   等深線間の補間(膨張法補間)による10.4mDEMへの変換精度

  トレースで作成した等深線(左図)から右図の約10.4mDEM補間図を作成していますが、
  上手く補間されていない部分があります。

3_kussyaroko_tousinsenhokan




  1,赤丸部分
    等深線の間隔が広い(傾斜が緩やか)部分で等深線のすぐ近くに凸部があると、
   その凸部の周囲の等深線が閉じた等深線になっていません。
   図の凸部の右側近傍に補助等深線を一本書き加えてやると解消できると思います。

  2,青線部分
    右の補間図では等深線の輪郭が滑らかに変化しています。
   これも等深線の幅の広い部分で、実際の等深線の位置の数値は変化していないの
   ですが傾斜が緩やかなため、補間により等深線の上位・下位に等深線値と同じ値の
   幅を持ったゾーンが出来てしまい、そのゾーンの輪郭で描写されてしまっているため
   見かけの等深線の位置がずれてしまいました。
   カラーバンドの等深線を止めて単色の陰影3D図に等深線をオーバーレイで書き加え
   ると解消できますが、カラーバンドの方が同じ等深線を追い易いので今は保留です。

  3,補間値は実際の水深よりわずかに深めに出ているようです。
    資料では屈斜路湖の平均水深は-28.4mですが、DEMデータから平均水深を計算し
   てみると、-32.0mになりました。
   等深線間の補間は基本的(平行な等深線間)には直線補間(と思われます?)を行っ
   ているのですが、何故か深めに出てしまいました。
   今のところ対応できないので、これも保留です(^_^;)
   

 

  R1メモ
    水深の倍率はエクセルで作る3Dグラフの垂直断面の比率で合わせていますが、
   図を回転させたり、3Dの交差法で見ると水深方向が誇張されて見えます。
   そのため、実際の湖底の斜面はもっとなだらかな傾斜角です。
   実際の水深は、等深線カラーを参照ください。
   又、等深線の補間により生成したDEMデータはR1調べで公式なものではありません。

 

等深線データの出典:地理院地図(電子国土Web)のデータをもとにR1が作成。
http://maps.gsi.go.jp/#12/43.614205/144.331856/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

 

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