西之島 2017-08-16 T12:34:46Z Landsat8
今回の西之島の撮影は、残念なことに雲に覆われてしまい、熱反応はバンド7に弱い
感が有るだけでした。
まだ、高温部観測のバンド7(約 170~310℃)に輝点が見られるので、噴火活動が完全に
は休止してはいないと思いますが、最近のひまわり8号の夜間画像では高温部を示す黒い
輝点があまり見られなくなっているので、やはり火山活動は徐々に低下してきているので
しょうか?
B7の高温を示す輝度は微弱で、今回も高感度現像で何とか見られるレベルです。
高温部の分布は広範囲に点在していて、ちょっとおかしい?(雲でムラになった?)
そして火口部は温度が低く、火砕丘の側面下部に高温部があります。
溶岩トンネルの出口が塞がって、溶岩トンネルの脆い所や地殻の弱い所から噴き出して
いるような感じを受けます。
次回の観測では雲の影響がない状態で推移を見たいものです。
図1、西之島 2017-08-16 T12:34:46Z バンド7(解像度30m)で見る3D熱分布
西之島の火山活動のレベル変化を見るのには、レベルを揃えた高温部観測(約 170~
310℃)バンド7の輝度温度の変化を見ることが一つの目安となります。
図2は最近の、夜間観測されたバンド7 のレベル変化を、ヒストグラムで表したものです。
2017-06-29-T12 から 2017-07-24-T12 (雲の影響の少ない日を選んでいます)の間は
高感度現像しなくても高温部が判別できる輝度がありましたが、今回の2017-08-16-T12
は雲に覆われているとはいえ、微弱な輝度でした。
雲の影響を考えても、高温部分の低さ・少なさは、火山活動が低下しているのでしょうか?
次回に雲の影響のないB7が得られたら、ヒストグラムの比較で判別できると思います。
図2、ランドサット8のバンド7で見る、西之島の高温部とヒストグラム
画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとにR1が作成。
図1,2
"The source data were downloaded from AIST's LandBrowser,
(http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html).
Landsat8 data courtesy of the U.S. Geological Survey."
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