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2017年7月 2日 (日)

西之島 2017-06-29 T12:34:29Z Landsat8

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 LandBrowser(AIST)で西之島の夜間画像が再開されました。(産総研さん 感謝!)
同時に仕様変更でIE11(Win7)で見られなくなっていたのでChromeで見ていたのですが、
IE11復活です。

 西側に流れ続けている溶岩流で、どのくらい6月26日昼間画像より面積が増加している
でしょうか?
中央火口と西側の溶岩流の噴出点を結ぶ地表を流れる溶岩流は確認できないので、
地下を通る溶岩トンネルで結ばれていると考えられるのですが、溶岩トンネルの地表部は
思ったより温度が低く、明確に溶岩トンネルの位置を特定できません。
バンド10の等温線図(図4)で中央火口と西側高温部を結ぶ、オレンジ~青~茶のカラー
バンドの下が溶岩トンネルの位置でしょうか?

 

 下の4枚の図は「放射輝度を等温線の代用値とした3D」で作成しています。
温度が高いほど、垂直方向が高く見えます。
(※現像時、各バンドの最大輝度を255等分して等温線として作図しています。そのため、
 図の凹凸は温度分布を表していて、実際の地形を表現しているものではありません。)
高温観測のB7画像は、高解像度(30m)で、スポット的な高温部が判別できます。
低温観測のB10画像は低解像度(100m)で、溶岩流のボリュームが判別できます。

 

図1、西之島 2017-06-29 T12:34:29Z Landsat8 バンド7 熱画像 (左クリックで拡大)

   最大温度部で平らな面(輝度=255)がありますが、オリジナル画像ですでにクリップして
  いました。
  ランドサット8のバンド7最大観測温度を越えていたのでしょうか?(図2と比較)

B7_001

 

 

図2、西之島 2017-06-29 T12:34:29Z Landsat8 バンド6 熱画像 (左クリックで拡大)

    バンド6(バンド7より高温域の観測)では、バンド7で見られた高温部のクリップが
   ありません。

B6_101

 

 

図3、西之島 2017-06-29 T12:34:29Z Landsat8 バンド10 熱画像 (左クリックで拡大)

   噴火口と西海岸の溶岩噴出点の温度は最大輝度比較で 噴火口=255、噴出点=249
 と大きな差がありません。
 溶岩トンネルの地表温度は低いので溶岩トンネルの構造は保温効果が高いようです。

B10_001

 

 

図4、西之島 2017-06-29 T12:34:29Z Landsat8 バンド10 で推測する溶岩トンネル。

   溶岩トンネルの地表部は高温になっていないのですね! 不思議です?

B10_101

 

 

画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとにR1が作成。
"The source data were downloaded from AIST's LandBrowser,
(http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html). Landsat8 data courtesy of the U.S. Geological Survey."

 

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