千島海溝南西部周辺の3D海底地形(裸眼立体視・交差法)
今まで作ってきた3D海底地形図は、海上保安庁・日本海洋データセンター(JODC)の
「日本周辺の500mメッシュ海底地形データ(J-EGG500)」をもとに作成していました。
個人(無料)では、J-EGG500以上の解像度の水深DEMデータは得られないのでもっと
高解像度の海底地形図を見ることや作ることが出来なかったのですが、
「海上保安庁海洋情報部研究報告」に150mDEMで作られたアナグリフ3D海底地形図が
掲載されています。
今回はその150mDEMアナグリフ3D海底地形図から、裸眼立体視・交差法に変換して
高解像度の3D海底地形図を作成してみました。
第一回目に作成した3D海底地形図は、「千島海溝南西部周辺の3D海底地形」です。
今回は下記の2種類・6図を作成しました。
①陰影図による、裸眼立体視・交差法
図1、全体図(1300x800pix)
図2、西側の拡大図(1300x1477pix)
図3、東側の拡大図(1300x1477pix)
②等深線を入れた、裸眼立体視・交差法
図4、全体図(1300x800pix)
図5、西側の拡大図(1300x1477pix)
図6、東側の拡大図(1300x1477pix)
R1メモ
オリジナル画像は(4820x5760pix)なので図1の場合、約9000(4500x2)x5500 pixの交差法
画像を作ることが可能ですが自分のパソコン(1366x768pix)で見ることが出来ないので、
横サイズを1300pixに縮小しています。(編集はオリジナルサイズで行っています)
図4,5,6の等深線は図12(b)から抽出しており、左側(右ch)の等深線はオリジナルの
相似変形、右側の等深線(左ch)は不規則な変形(フィッテイング)による3D視差加工を
行っています。
そのため、正確な等深線は左側(右ch)、又はオリジナルの図12(b)を参照してください。
各図の専門的な解説は、下記の研究報告(PDF)で見ることが出来ます。
海洋情報部研究報告 第54号 平成28年, March, 2017
10.千島海溝南西部周辺の3D海底地形
泉紀明,西澤あずさ,堀内大嗣,木戸ゆかり,後藤秀昭,中田高
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/KENKYU/report/rhr54/rhr54-TR10.pdf
下の各図は、左クリックで拡大してみることが出来ます。
※拡大すると縦方向に長いので上下にスクロールして見て下さい。
①陰影図による、裸眼立体視・交差法
図1、全体図(1300zx800pix)
図2、西側の拡大図(1300x1477pix)
図3、東側の拡大図(1300x1477pix)
②等深線を入れた、裸眼立体視・交差法
図4、全体図(1300zx800pix)
図5、西側の拡大図(1300x1477pix)
図6、東側の拡大図(1300x1477pix)
やっぱり、高解像度の3D海底地形図は見ていて楽しいですね!
※私は新しいものを作る楽しさと見ているだけで満足しています・・・
ほかに使い道が無いから(^_^;)
R1メモ
解像度が従来の500mから150mになると、データ数が(500/150)^2=11.1 倍になります。
今回は画像変換処理だけなので、PhotoshopCS6だけで作成していますが、
もし150mDEM水深データを得られても、i7-2670QMノートパソコンとExcel2010では処理で
きないだろうなー・・・
今回使わせて頂いたデータです。
出典:下記をもとにR1が作成。
海洋情報部研究報告 第54号 平成28年, March, 2017
10.千島海溝南西部周辺の3D海底地形 図12(a),(b)
泉紀明,西澤あずさ,堀内大嗣,木戸ゆかり,後藤秀昭,中田高
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/KENKYU/report/rhr54/rhr54-TR10.pdf
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