ひまわり8号の全地球画像から、3D立体画像を作る。
ひまわり8号で見る全地球の写真は丸い普通の平面写真。
当たり前ですね。
図0
でも、やっぱり3D立体写真で浮き出る球体の地球が見たい。
ということで作ってみました。
地球の平面写真から3D立体写真(裸眼立体視・交差法)の作り方。
※写真の加工には、Photoshop CS6 を使っています。
①もとになる地球の画像を作ります。
地球の直径1に対して、1.2倍の正方形カンバスを作ります
図1
②横に2枚並べます。
※変形の状態が解り易いように経緯度線を入れてあります。
図2
③図2をレイヤーにコピーしてからカンバスを上下を2倍にします。
図3
④レイヤーにコピーした画像を上下に拡大(140%)
図4
⑤球面フィルター 50% を適用
図5
⑥上下方向を縮小(71%)
図6
⑦歪みを変形-ワープで修正します。
ワープのポイントと変形状態です。
※ワープの変形操作はずっと立体視(交差法)で見ながら歪みの補正状態を確認しながら
の作業になります。
立体視を長時間続けられない方はちょっと難しいです。
その時は立体視しないで、地球が丸(正円)に見えるように大まかな変形でも構いません。
図7-1
ワープ後です。
図7-2
⑧余白をトリミングして完成。
図8
R1メモ
地球の立体加工と同時に、ひまわり8号のバンド13を使って雲の高さ情報を使った
雲の3D加工を行うと、雲が浮き上がって見えるこんなビデオも作れます。
ひまわり8号で見る、24時間地球 3Dビデオ(交差法)
ひまわり8号で見る、24時間地球 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)
静止画も1枚乗せときます。
※今回の方法で作れる3D立体写真は裸眼立体視・交差法です。
平行法で作る場合は、交差法で作成後に左右の画像を入れ替えてください。
平行法で見た場合、立体感(飛出し感)が大きくなるので、球面フィルター50%を
小さくしておいた方が良いです。
R1メモ
①~⑧の作成例は変形状態が解るように地球に経緯度線を入れていますが
作品としては邪魔になります。
慣れるとグリッド線だけで作れるようになりますが、慣れないうちは下図のような升目を
図中に入れておくと経緯度線の代わりになって便利だと思います。
升目は地球の大きさに少し余白を持って消去していますので、完成後に升目だけを
消去すれば残りません。
図9
画像の出典: 図0~図9
NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb http://himawari8.nict.go.jp/
の画像をもとに作成。
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下図10は、この方法で冥王星の惑星カロンの写真を3D立体写真に加工したものです。
図10 Charon (3D cross-eyed viewing) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)
カロンの平面写真3D立体球に加工し、さらにエッジを検出してシフトした画像を擬似視差
情報として惑星表面の立体感を出しています。
出典:NASA HP の写真よりR1が作成。
https://www.nasa.gov/feature/pluto-paints-its-largest-moon-red
Credits: NASA/JHUAPL/SwRI
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