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2017年2月

2017年2月28日 (火)

水中撮影機材 第6回 3Dマクロアダプター

 第6回は、「3Dマクロアダプター」なのですが、これだけは製作記事を書いていたので
詳細は、下記のブログ記事を参照してください。

  水中マクロ撮影用ミラー式3Dシステム・の製作
  http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/d-ec50.html
    1、「水中マクロ撮影用ミラー式3Dシステム」~原理編
    2、製作編
    3、3D編集編

 

  R1メモ
    クローズアップレンズは、製作記事の虫眼鏡単玉から1眼ズームの前玉ジャンク
   の色収差のほとんどないレンズに変更しています。

 

 

 製作記事は上のブログに任せたので(手抜きではありません(^_^;)、撮影時の形態や
実写サンプルです。

 

水中では、こんな形で撮影しています。

図1、3Dマクロ撮影時のカメラシステムの形態

P1301367_3d

 

 

3Dマクロアダプターで撮影したサンプル画像です。

図2、ダンゴウオ  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   クローズアップレンズの撮影倍率は、10円玉ぐらいのダンゴウオに合わせています。

Pc130029_dangouo1

 

 

図3、ホテイウオの稚魚  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   その倍率で3mmぐらいのホテイウオの稚魚を写すとこんな大きさです。
  ダンゴウオの目の大きさぐらいしかありません(^_^;)
  ホテイウオの稚魚用の3Dアダプター・マークⅡを作らねば!
  もう裏面鏡では解像度が追いつきません。 表面鏡を使うか?

P1140062_hoteiuotigyo

 

 

水中撮影機材の掲載予定。

掲載済み

第1回、水中撮影機材一式のパーツ紹介
第2回、水中撮影機材の撮影目的による形態変化(パーツ組み換え)。
第3回、水中プロテクターとステー
第4回、内臓ストロボ拡散BOX
第5回、3Dアダプター
第6回、3Dマクロアダプター

予定

第7回、マクロレンズ(クローズアップレンズ)
第8回、ライト関係
第9回、モニター拡大鏡
第10回、その他

 

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2017年2月26日 (日)

CDプレイヤーの音質向上(改造)

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「疑似ハイレゾ音源」の最新バージョンの紹介記事です。

疑似ハイレゾ音源の最新バージョン
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-40adca.html
--------------------------------------------------------

 

 先日作った、YD2822アンプの音質改善に、以前からCDプレイヤーで行っていた音質
改善方法を行ってみたら、劇的に音質が向上しました。

 

    YD2822を使ったヘッドホンアンプの記事です。

 

********** 2018/05/02 追加 **********

 

  エレコムのUSB-DAC EHP-AHR192 を音質改善で改造しました。
内部基板には記事と同じように電磁シールドと、USBケーブルの改造を施しています。

 

 USB-DAC EHP-AHR192GD の音質向上改造
 http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/usb-dac-ehp-ahr.html

 

**************************************

 

実はCDプレイヤーにそんな改造していたなんてすっかり忘れていて、2822アンプの音質
改善を考えていて思い出したわけで・・・

 

せっかく思い出したので、CDプレイヤーの音質改善を備忘録として残しておきます。

 

CDプレイヤーの音質向上(改造)

 

1、音質向上の方法と効果(私的な感想です)

 

 CDプレイヤーに使われているICチップ(デジタル、アナログ)に磁性体フィルムを薄い
両面テープで張り付け、ICから出る電磁ノイズを吸収し、ICチップ内での干渉を低減させ、
同時に筐体内へのノイズの放射を防ぐ。
磁性体フィルムは、もう使い道のない昔のPC-98シリーズで使っていた5インチフロッピー
ディスクの磁気ディスク(中に入っている丸い円盤)を使いました。
フロッピーディスクが手に入らない場合は、VHSテープが使えるかもしれません。
(使ったことが無いので?です)

 

5インチフロッピーディスク

 

P2241717_5fd

 

 

 

 

 

2、施工例

 

 1996年に買った、YAMAHA CDX-890です。生活環境が変わってハードディスクレコー
ダーを使うようになってからは年に数回使う程度ですがまだ現役で使えます(^_^;)
はんだ付けなどで電気回路に手を加える改造ではないので、もし改造後の音質が気に
入らない場合は元に戻せます。
試してみる場合は、磁性体フィルムを両面テープで張らず、ICの上に置いてズレ止めに
絶縁テープなどで仮に固定して試聴してみてください。(問題なければこのままでも可)
この時、必ず上蓋を戻してから試聴してください(上蓋の有無でも音が変わります)

 

上蓋をあけると、こんな感じでICチップに磁性体フィルムを切って張っています。

 

P2261721_

 

 

 

P2261730_

 

基盤の裏のICも同様で、さらに基盤下にはフロッピーディスクを丸いまま2層ぐらいに張っ
ています。
フィルム自体は絶縁体なので基盤裏に密着して張っても大丈夫です。
ケーブル類もフロッピーディスクを切って巻いています。

 

上蓋の裏側にも、フロッピーディスクを張っています。

 

P2241705_

 

 

 

※上蓋の裏や基盤の下に張り付けた効果は、ICチップに張り付けたときのような大きな
  変化はなく気休めかもしれません(^_^;)
  フロッピーディスクは、1台で約20枚使っています。(FDがいっぱい余っていたので)

 

注意: CDプレイヤーの音質向上(改造)は自己責任で行ってください。

 

1、施工にあたっては電源コンセントを抜き、感電しない様に注意してください。
2、ICチップに磁性体フィルムを張り付けると放熱効果が低下します。
  パワー系のICや、触ってみて熱を持っているICチップは、避けてください。
  過熱による故障で修理不能や最悪火災の危険があります。
3、基盤の裏などに加工する場合は配線やネジを外すため、破損や誤接続に注意。
4、CDプレーヤーの蓋をあけるので、メーカ保証が無くなります。

 

 

 

******************************

 

ハイレゾ音源を作るの巻 最新バージョン

 

1、CDからハイレゾ音源を作ります。

 

  なんちゃってハイレゾ音源 Ver.5

 

  http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/ver5-9ba9.html

 

 

 

2、CDフォーマット(44.1KHz,16bit)のままでハイレゾ音源を再現

 

  CDフォーマットでハイレゾ再生Ver.3

 

  http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/cdver3-945e.html

 

******************************

 

カテゴリー違いですが

 

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2017年2月21日 (火)

水中撮影機材 第5回 3Dアダプター

 第5回は、3Dアダプター。
ミラーを4枚(R/Lx2)使った、サイドバイサイド式の3Dアダプターです。
仕組みは、下の図1のように、外側のミラー間の距離で視差(人間の目の間隔に相当)を得
内側のミラーでカメラの1枚の画像に左右の画像を記録するタイプです。

 

図1、サイドバイサイド式の3Dアダプター

P2211673_d

 

サイドバイサイド式は写真の大きさ4:3の画像を左右に分けているので、左右の写真の
大きさは縦長の4÷2:3画像になり単純に横画素数(解像度)が写真1枚当たり半分に
落ちる欠点はあります。
明るさも鏡の反射を2回使うので反射率80%としても、0.8x0.8=0.64 明るさが64%と暗く
なってしまいます。
更に表面鏡を使っているので表面反射による2重写りでさらに画質がほんの少し低下
(僅かです・・・)
早い話が、解像度が落ちて暗くなるので、画質が悪く手ぶれしやすい、となります。
また写真編集も必要で通常のカラー・コントラスト調整のほかに、左右画像のトリミング・
台形歪みの補正・交差法は左右入れ替えなどの編集が余分に必要です。
でも、一期一会の海の生物を3Dで見られることのメリットを考えると、そんな手間暇も苦に
なりません(^_^;)

撮影時の3Dアダプターのカメラへの取り付け姿は

 水中撮影機材 第2回 水中撮影機材の撮影目的による形態変化
  図5、3D標準撮影形態(第3形態) を参照。

 

図2、3Dアダプターの正面。

P2211657_3d

 

正面の下部中央には、外側のミラーの角度を調整するレバーがあります。(図4で解説)

 

図3、3Dアダプターの後面。

P2211649_d

 

後には、クッキングカップの底を25mmの高さでカットした部分を利用した、レンズポートに
被せるキャップとして取り付けています。
このキャップはレンズポートのねじを使用せずに被せるだけなので、ワンタッチで取り付
け、取り外しができ、他にもマクロレンズ等にも使用しています。
写真のピンクのゴムひもは、カップ径が少しい大きいので、抜け止め兼センタリングとして
取り付けています。
撮影や泳いでの移動時には外れないが、着脱時は簡単に外せるキツサになるように、
ゴム径と張りの調節を行っています。

 

図4、3Dアダプターの外側ミラーのレバー操作による開閉とリンク機構

P2211641_

 

外側のミラーは、ズームによる画角の変化に合わせて、手動レバーでミラーの角度を可変
できるようになっています。
このミラー角度可変機構が無いと、ズームで画角が変わった時に撮影対象が左右の
ミラーの中央に持ってくることができないのでズーム機では必須の機構です。
  ※ AFターゲットは右画像の中央になるように、図1のようにAF点を右画像中央部に
      移動させています。
現行機は写真撮影のためにバラスとミラー角度の精度が狂う恐れがあるので、説明には
SP560uzで使った1号機を使っています。
レバーとリンク機構は図4-2,4を参照。
 ※ フレームの材料はダイソーのプラスチックコンテナBOXを使っているので剛性が無く
      バラスと精度が戻りません(^_^;)

 

図5、3Dアダプターのミラー可変角度機構

P2211684_

 

予備のミラーがあったので、フレームが無い状態のミラー部(仮)の詳細写真です。
外側ミラーは裏に防錆と軸受けのためにプラスチック段ボールを張っています。
回転軸とリンク受け軸は、プラ段の竪穴を利用してシリコンゴムのチューブをいれて
0.8φステン針金(ステン安全ピンを伸ばして使っています)にちょうどいい抵抗でガタツキ
のない軸受けとしています。
リンクの非対称による左右ミラーの移動量の不均等は、レバー回転軸とリンク穴までの
距離を変えて差を小さくしています。
  ※シリコンチューブは耐熱電線の被覆を利用しています。

 

図6、3Dアダプターに使用しているミラー

P2211686_

 

困った時のダイソーです(^_^;)
ちょうどいい大きさ(ミラーA :41x59.5mm、ミラーB:40x58mm)でカット加工せずに使える
ミラーです。
このミラーの大きさだと、ワイド側は50mmまででそれ以上の広角側は蹴らます。
ワイド狙いにするにはミラーの幅を広くすればいいのですがそうするとミラー間の距離が
長くなり、今度は近く(30~50cmぐらい)を写すとステレオベースが大きすぎて不自然な
立体写真になってしまいます。
ミラーの裏はスーパーX(黒)でプラ段などのフラットな面に固定と防錆を兼ねて貼り付け
ます。
図5で内側に使用している直角のミラー受け台は穴あき面なのでミラーとの間に薄い
フィルムなどを挟んで接着しています。
 ※ 穴あき部の裏がスーパーX塗布面だけだと、時間がたつと水分が浸透してメッキ面
    が錆びました。
    1枚薄くても防水性のあるフィルムが必要です。
    あと側面もよく拭いて脂分が無い状態でスーパーXを盛っておきます。
    ミラーにはみ出た部分は固まったらデザインナイフなどで切り取ります。
    残ったカスは仕上げに消しゴムをかけると綺麗になります。

R1メモ
 この記事のように裏面鏡を使った3Dアダプターは水中専用です。
陸上では鏡の表面での反射率が高いので、表面と反射面(裏側)で2重写りのゴーストが
出て使うことが出来ません。
水中では、ガラス表面での反射率が半分(4→2%程度)ぐらいになるので、2重写りの
ゴーストはほとんどわからなくなります。
水陸両用を兼ねて、表面鏡であるクローム鏡を使って試作したことがありますが、クローム
鏡の反射率は最大でも50%で、ミラーを2枚使えば、0.5x0.5=0.25 明るさが25%に暗くな
り、クローム鏡特有の色味が付くのであきらめました。
使い捨て覚悟で高価なアルミ誘電体の表面鏡を採用・・・とはなりません(^_^;)

 

水中撮影機材の掲載予定。

掲載済み

第1回、水中撮影機材一式のパーツ紹介
第2回、水中撮影機材の撮影目的による形態変化(パーツ組み換え)。
第3回、水中プロテクターとステー
第4回、内臓ストロボ拡散BOX
第5回、3Dアダプター

予定

第6回、3Dマクロアダプター
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2017年2月19日 (日)

ランドサット8で見る西之島 2017-02-18 T01:05:46Z

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

  西之島は噴火の兆候が認められなくなったため火口周辺警報を解除されました。
(平成29年2月14日18時00分)
これからは西之島の関心も薄れていき、定期的に出されるパブリックで使える情報は
Landsat8の衛星画像だけになってしまいました。
海上保安庁さんの写真やビデオは見たいけれど緊急を要しない案件で多額の費用が
掛かるフライトは出来ない相談ですね(涙

 

 

図1、ランドサット8で見る西之島 2017-02-18 T01:05:46Z (左クリックで拡大)

Nishinoshima_20170218_002

 

 

画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとに作成しています
"The source data were downloaded from AIST's LandBrowser,
(http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html). Landsat8 data courtesy of the U.S. Geological Survey."

 

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2017年2月18日 (土)

ヘッドホンアンプとヘッドホンATH-W1000改

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「疑似ハイレゾ音源」の最新バージョンの紹介記事です。

疑似ハイレゾ音源の最新バージョン
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-40adca.html
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 高域補間ハイレゾ音源がVer.4になってから、ノートパソコン+ヘッドホンで聞く音が少し
物足りなくなってきたので、使っていなかったエレコムのPC用スピーカーのパーツ
(YD2822アンプ用IC、VRなど)とジャンク基盤の部品でヘッドホン用アンプを作りました。

 

こんなお手軽アンプでも、ノートパソコンより音に馬力があって結構使えます。
お世辞にもHi-Fi(死語か)アンプとは言えないが、オリジナル192KHz-24bit、ダウンサンプ
リングしたCD音質44.1KHz-16bit、高域補間ハイレゾVer.4の違いもはっきり確認できます。
これがあれば、USB-DACもしばらく必要ないかなー(^_^;)

 

図1、回路図
   ジャンク部品を使ったので、CRの値は適当です。 YD2822はゲインが高いので、
  入力の100KΩ、帰還抵抗の3.3KΩ/150Ωを入れています。

 

P2181608_

 

 

 

 

 

図2、外観
   最後にEQ+POWERアンプを作ったのは20年以上も前です。
   もうこんな小さなアンプを作るのもおっくうになってしまいました(^_^;)。

 

P2181614_

 

 

 

 

 

図3、基盤上
   何故かホーマックで穴あき基盤を売っていたのが作るきっかけになりました。

 

P2181624_

 

 

 

 

 

図4、基盤下
   下書きも無しで適当に部品を置きながらはんだ付けしたので、汚いですね(^_^;)

 

P2181628_

 

 

 

*** 追記 2017/02/26 ***

 

  2822ICの上に磁性体フィルム(フロッピーディスクの磁性体)を張り付けて電磁シールド
すると、劇的に音質改善が出来ました。

 

P2231690_ic

※ もしかすると、2822アンプが発振していて音質が落ちていたのが、電磁シールドで
 発振が止まっただけかもしれませんが(^_^;)
注意:スピーカーを高出力で駆動している場合は、ICの放熱が出来なくなるので
    電磁シールドは行わないでください。
    今回は、ヘッドホンのみの駆動なのでICが熱を持つことはありませんでした。

 

 

 

 

 

愛用のヘッドホン Audio-Technica ATH-W1000 改

 

図5、ヘッドホン ATH-W1000 改

 

P2181629_psd

 

 

 

 このタイプのヘッドホンは左右のユニットをステンレス製?のヘッドバンド2本でつないで
いるので、このヘッドバンドを伝わって左右の音のクロストークが結構あります。
右のハウジングを爪で弾くと反対側のハウジングにかなり響きます。
試しにヘッドバンドを手で握って弾くとクロストークの響が小さくなります。
そこでヘッドバンドを伝わるクロストークを無くすためにヘッドバンドを中央で切断し、弾性
体で挟み込んで伝わる振動をカットするように改造しています。

 

実際には中央から切断したヘッドバンドをシリコンゴムのチューブ(耐熱電線のシリコン
被膜を使いました)で覆い、ズレ止めにPP板で作った溝に入れて、その上からゴム板2x2と
R形状のPP板で挟んでねじ止めしています。
ヘッドバンドを切断して弾性体で挟むと締め付け力が弱くなるので、(黄色い)ゴムひもを
かけて締め付け力を調整しています。

 

 注意:
   私はこの前に使っていたチタンハウジングの同型ヘッドホンで試した実績があるので
  躊躇わずに改造できましたが、安いヘッドホンではないので自己責任でお願いします。

 

 

 

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2017年2月15日 (水)

水中撮影機材 第4回 内臓ストロボ拡散BOX

 第4回は、内臓ストロボ拡散BOX。
カラクリ仕掛け満載のドッキリメカです(^_^;)

 

①まずは使用する前に、反射集光板を開きます。

図1、ストロボの反射集光板の展開  (左クリックで拡大)

01_p2151512_

 拡散BOXの上に折りたたんでいる、反射集光板2枚を開きます。
反射集光板は左右・上方向の光をカメラの画角以上に広がらせないように前面内側に
反射で戻す役目とマクロ撮影時にレンズ前面の直近下方へ光を反射誘導するための
ものです。
上面の2本のねじ部分が回転軸になっていて正面左側・右側の順で開いていきます。
開いたら水中で動かないように右は下のナットの突起を下穴に、左は右のネジ部の突起に
穴を被せて固定します。
畳むときは、右の穴部を浮かせて左から逆に畳んでいきます。
開き角度はワイド端でストロボ光が広がりすぎない角度で調整。

 

②反射集光板を開くと中からストロボ光の照射面(前面プリズム)が出てきます。

図2、展開した反射集光板とストッパー (左クリックで拡大)

02_p2151523_2

 反射集光板は、1mm厚のPP板を加工して作ります。
曲げ部はローソクであぶって直角の曲げ癖をつけています。
内側には、シボ加工されたアルミミラーを両面テープで張っています。
反射集光板の先端の下は、ワイド端で映り込みがあったので切り欠いています。
側面を見ると、反射集光板の先端が下がっているのは、レンズの画角より上に行く光は
無駄なので少しでも下に向かう光量UPのためです。
開いた後に後ろ側のリフター(ステン安全ピン加工)を差し込みます。

 

③反射集光板のチルト機構

図3、反射集光板のチルト機構  (左クリックで拡大)

03_p21515423

 マクロ撮影時などにカメラの手前にストロボ光を反射させて落とすために反射集光板を
下に傾けることが出来ます。
下げるときは、ちょうどターゲットライトも下げるのでライトの先端で、反射集光板を押し下
げます。(第2回参照)
戻すときも、ライトを上げるとゴムで反射集光板の後ろを閉じるようにテンションをかけてい
るので自動で戻ります。
拡散BOXの上の戻りゴムの仕掛け部分と、反射集光板の展開機構は蝶番で固定している
ので図のように傾けることが出来ます。
右下図で、左右の反射集光板の上下関係が解ります。
緑色の部分はゴムの円盤でスペーサー兼回転部に重みをもたせています。
リフターは差し込むのは手ですが、反射集光板をたたむと自動で押し出されます。

 

④ストロボ光の偏光システム

 図4、ストロボ光の偏光システム (左クリックで拡大)

04_p2151556_

 ストロボ光の拡散と方向のコントロールに、一般的に使われている乳白色の拡散板は
光量の減衰が大きいので使わないシステムを考案しました。
ただでさえ光量の少ない内臓ストロボしか使っていないので、僅かな光ロスも避けたかっ
たからです。
仕組みは、右下図を見てもらえば分かるように、ハウジング内と拡散BOX前面に設けた
2カ所のプリズムで光路の偏光(曲げ)と前面への指向性パターンを得ています。
左右方向は反射集光板で補っています。
前面のプリズム面から出る光は無指向性ではなく、前面に指向性を持ったパターンで光量
ロス少なくしています。
プリズムには、三角アクリル棒を使用しています。
 ・ハウジング内のプリズムは、3mmの三角アクリル棒の端を透明な両面テープで固定。
 ・拡散BOX前面は、最初は3mm三角アクリル棒x1段で試作したのですが光の曲りが
  水中で約1/3になるので2段追加しようとしたら在庫切れで5mm三角アクリル棒しかな
  かったので、2,3段目は5mm三角アクリル棒になりました。
  これでいい結果が出たので、そのまま使っています。
プリズム板(1段)はアクリル棒を並べて端を残った端材で挟んでアクリル接着剤で固定し
て1枚の板状にしています。
これを3枚重ねて固定は、0.3mmステン針金で挟んでいます。
(金具で押さえると光を遮るので針金にしました)

 

⑤ハウジング内のプリズム

 図5、ハウジング内ストロボ偏光プリズム (左クリックで拡大)

05_p2151505_

 3mmの三角アクリル棒の端を透明な両面テープでストロボの窓に張り付けました。
落ちたりしないので、これでいいかなー・・・

 

⑥ストロボ拡散BOX単体の姿

 図6、ストロボ拡散BOX (左クリックで拡大)

06_p2151567_box1

ストロボ拡散BOX単体の写真です。
L型の上部金具を作り直せばそのまま、XZ-1のPT-050にも使えます。
加工が大変なのは、ストロボ窓部分が隠れないように熱で曲げてR加工する部分です。
熱源はローソクしかないので煤だらけになります。(ヒートガンが欲しい・・・)

 

⑦ストロボ拡散BOXの作り方

 図7、ストロボ拡散BOX本体の作り方 (左クリックで拡大)

07_p2151597_box

 作った時の写真が無いので概略の説明です。
材料はほとんどダイソーで揃えました。100均以外で買ったのは、タップねじ2x4,2x6、
皿ねじ2x6と、3,5mmアクリル棒と接着剤ぐらいでしょうか。(ホーマック)
 ※作った時はまだ円高で、ステンレスのねじやPP板などもダイソーにありました。
   (今は有りません)
0.8mmの硬いステン材はステンレス製の安全ピンを伸ばして使います。
右下のクッキングカップは、PT-054のポートに被せるのにちょうどいい内径なのでレンズ
関係の取り付けに重宝してます。

100均で良い材料を見つけたら次は無い可能性大なので、大人買いしておきます(^_^;)

 

R1メモ
 初めのころは外部ストロボ買って使いましたが、角度を合わせているうちに魚がいなく
なったりしてシャッターチャンスを逃すことの方が多かったのと、マクロや3Dを初めてから
は水中でのシステム切り替えに外部ストロボが邪魔になるので自然と使わなくなりました。
内臓ストロボとターゲットライト、そして強い味方Photoshopがあれば何とかなるもんです。

 

 

水中撮影機材の掲載予定。

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2017年2月14日 (火)

ひまわり8号で見る今日の流氷 2017/02/14

 今年は流氷が例年に比べて南下が速く、密度も濃いようです。
流氷ダイビングは楽しんでいるでしょうか。

 

今日(2/14)は雲が少なく、ひまわり8号のカラー画像で流氷が良く見えているので久しぶり
に流氷画像(図1)を作成してみました。

 

図1,2 ひまわり8号で見る今日の流氷 2017/02/14 09:00-14:30 (左クリックで拡大)

__003

 

 網走から知床半島の西側海岸は白く隙間が無い密度の濃い流氷で覆われています。
ひまわり8号の画像からは、流氷部分の明るさである程度の流氷密度が解るのですが、
光の反射に頼っているので、中密度以上は明るさに差が無くなり、低密度は暗く見えない
のでよく判別出来ません。

ひまわり8号のカラー画像から作成した流氷の分布精度の検証のため、海上保安庁さんの
最新の流氷画像(図2)を引用させて頂いて比較してみます。
密度の高い部分はなんとなく分布が似ていますが、密度の低い部分は見えておらず、ひま
わり8号の画像では流氷密度はうまく判別できていません。
(画像を明るくすると暗い部分も見えるようになるのですが今度は雲と分離できません)

ひまわり8号のカラー画像以外のバンド(バンド4~16)の演算で流氷密度を見ることが
出来るのだろうか?
もしできるとしたらどうやって見るのか、ナゾー

  注: ひまわり8号による流氷画像は、09:00-14:30に観測された画像から重ね合せで
    抽出しているため、その間に流氷が風や海流で動いてしまうと、重ね合せからはみ
    出た部分が消えているので、流氷の動きが大きい部分は輪郭がボケたり消えた
    画像になっています。
    又、雲が動かない部分や切れない部分は残り、流氷と区別できません。

R1メモ

 前日の2/13日は雲が多くてひまわり8号による流氷観測は諦めましたが、海上保安庁の
2/13流氷画像は、だいち2号(ALOS-2)によるレーダー観測で流氷分布と密度図が綺麗に
得られています。
流氷画像の分布図が斜めの四角で表示されているときの画像は雲が多く全域の光学的な
観測はできなかったが、だいち2号によるレーダー観測(14日周期)で得られた画像と思わ
れます。

*************************************************************************

ひまわり8号の画像から流氷の密度を3Dで見ることが出来ないか?

 流氷密度が高い部分は氷(又は雪)が詰まっているので反射率が高いのでは?と考え
「密度が高いと反射率が高く明るい⇔密度が低くいと反射率が低く暗い」と仮定して
密度の高い(明るい)ほど浮き上がって見える3D立体画像で表現してみました。

 

図3、流氷密度の3D分布図(試作図) 3D立体画像・交差法 (左クリックで拡大)

__107

 

 

図4、流氷密度の3D分布図(試作図) 3D立体画像・平行法

__107p

 

 

図5,6 流氷密度の比較~ひまわり8号と海上保安庁流氷画像 (左クリックで拡大)

__201

 

 

比べてみると、似ているようないないような・・・ 微妙なところでしょうか?

※ この図は、流氷密度が高いと反射率も高いと仮定していますが、流氷密度と明るさの
 相関が不明で検証する方法が無いので正しいかどうか不明な思い付きで作ったR1調べ
 による試作図です。
 雲の無い晴れた日のサンプル数が集まれば、明るさと密度に相関があるかどうか解ると
 思うのですが・・・
 

 

R1メモ

ひまわり8号で見る流氷図の作り方
1,ひまわり8号の2.5分間隔カラー画像 09:00-14:30(133枚)をキャプチャー
2,133枚をレイヤーに重ねて比較(暗)演算で流氷部を抽出 (動いている雲を除去)
3,Rch(赤)をベースにパンシャープン画像を作成。
4,レベル調整後、海上保安庁の流氷画像の経緯度に相似になるように変形。
5,緯経度線、文字入れ。

流氷密度の3D分布図(試作図)の作り方
1,図1を8諧調(32幅で区切り)に分割(8レイヤー)
2,8レイヤxR/L(左右に配置)
3,交差法~視差を作るため、左配置画像をレイヤー順に+1ADDで左にシフト、
 右配置画像をレイヤー順に+1ADDで右にシフト
4,平行法~交差法のR/L配置を入れ替え。
5,文字入れ

 

画像の出典

図1、3、4、5:NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb
http://himawari8.nict.go.jp/ 日本列島 をもとに作成。

図2、6:海上保安庁 最新の流氷情報 2017/02/14 をもとに作成。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/drift_ice/ice_chart/ice_calendar.html

 

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ラジオ体操で腰痛改善と背骨の矯正。

 最近、腰の痛みが再発しダイビングはちょっとお休みです。
もとを正せば運動不足とメタボな体重で、原因は自分にあるのですが・・・
何とかしないと3度の飯よりも好きなダイビングが出来なくなると危機感を感じ
自分なりの腰痛改善をしてみました。
方法はちょっと変わったラジオ体操で、1週間続けてみたところ、なんとなく腰が軽い!
そろそろダイビング再開できそうな状態です。
おまけに背骨の曲がり(歪み)も矯正できて、一石二鳥の嬉しい効果です。

 ※ 私の背骨の曲りは、マウスを使ったディスクワークをしていると右肩が上がって
   少し前に出ていました。
   ラジオ体操を行うようになってから、改善されているのが自覚できます。

ちょっと変わったラジオ体操って?

 約3分間のラジオ体操第一を、1/3倍速で約9分間かけてゆっくり行います。
この時、手足の曲げや体の曲げ、反らしは反動を付けずに行い、関節の可動域目一杯に
筋力だけでゆっくりと曲げることです。
運動によっては速度を遅くしているので、ちょっと工夫が要るところがあります。

 ・ 手足の運動は手の上下振りに加えて肩甲骨を閉じるように後ろ方向にも目一杯腕を
   開きます。
 ・ 前曲げなどの反動を使うところは、一旦戻さずに曲げたままで保持に置き換えます。
 ・ ジャンプするところは、椅子に座った例のように肩の上げ下げと膝の曲げに置き換え
   ます。
 ・ 呼吸は動作に合わせてゆっくり行いますが、鼻呼吸でゆっくり吸うのは難しいので
   口呼吸にします。
 ・ もしできるなら、バランス感覚のトレーニングになるので目をつぶって行います。
     ※目をつぶって行うときは万一転ぶと危ないので無理をせず、手足がぶつからない
     広い所で行ってください。

 ラジオ体操の音楽は無くてもできるのですが、ペースが保てないのとゆっくりやると
順番を忘れて(^_^;)しまうので、1/3倍速のラジオ体操の音楽を作りました。
音楽は、順番を忘れたり間違ったりしないように、音声の解説入りの方が良いでしょう。
又、首回しやラジオ体操第二まで入れると20分以上と長くなってしまうのでカットしました。

 ※速度は、1/2,1/4倍速と変えてみましたが、1/3倍速が私には1番合いました。

1/3倍速のラジオ体操の音源の作り方。(音楽ソフト Audacity を使った例)

   1, ラジオ体操第一の部分だけをトリミング。(音源はTV,ラジオの録音から・・・)
   2, 聞き取りやすいように、レベルを平均化します。 エフェクト→コンプレッサー
   3, 1/3倍速に変更 エフェクト→テンポの変更(-66.6%)
   4, リネームで書き出し。(PCで再生、CD-Rに焼くなどで聞きます)
      ※作った1/3倍速の音源は私的利用の範囲で使用してください。

注意:「腰の痛み、背骨の矯正に効果があった」は、私の個人的な感想です。
   1/3倍速のラジオ体操が自分に合うかどうか、無理をしないで試してみてください。

カテゴリー違いですが・・・

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2017年2月 7日 (火)

水中撮影機材 第3回  水中プロテクターとステー

 第3回は、水中プロテクターとステー。
水中プロテクターの右側はもはや原形をとどめていないほどの改良?です(^_^;)
※でもスーパーXで接着しているので、いざというときは元に戻せます。

 

 

図1、水中プロテクター(水中カメラハウジング)(前側)   (左クリックで拡大)

01_p2071478_

 

改良-1:レバー滑り止め
 冬季は5mmミトンなので、レバーが滑って操作ができません。
 レバーに、ナベタッピング 2x4を浅くねじ込んで滑り止めの突起にしています。

改良-2:前グリップホールド向上(厚み増し)
 グリップの厚みが無いので、前後に足しています。
 前は滑り止めを兼ねて塩ビの水道ホースを加工して接着。
 (ローソクであぶって柔らかくして下のグリップの形状に合わせました)
 後は硬質スポンジを接着しています。

改良-3:中指ストッパー
 グリップの前側には、中指が上に滑らない様に、中指ストッパーを設けました。
 グリップの厚さ増しと中指ストッパー、(後ろにある)親指ストッパーで
 片手持ち+片手撮りが可能になりました。

 ※接着は、困ったときの「スーパーX」です。黒がお勧めです。

 

 

図2、水中プロテクター(水中カメラハウジング)(後ろ側)  (左クリックで拡大)

02_p2071482_

 

改良-4:親指ストッパー
 オリジナルの親指ストッパー?は突起が小さくで浅いため親指の滑り止めには今一。
 両手で水中プロテクターを持って写すことを前提としているからでしょうか。
 親指が右側へ滑らない様にステンレスの板(計量スプーン)を加工して突起を高くした
 親指ストッパーを作りました。
 接着はスーパーXで、力が掛かる部分なので数年に1回張り替える必要があります。
 突起部の輪はズレ止めのチューブを薄く切ったリングで、真鍮針金で止めてあります。

改良-5:後グリップホールド向上(厚み増し)
 硬質スポンジを手に合わせてカットして張っています。
 表面には滑り止めとしてスーパーXを塗っています。
 蓋を開いたときに、ポート側の突起に当たらない様に切欠きを入れてあります。

改良-6:Fn1キーの誤押し防止バー
 Fn1キーと同じ高さでステンレス針金でガードバーを設置。
 詳細は図3で

改良-7:モニター拡大鏡の遮光+ガタツキ防止スポンジ
 モニター拡大鏡を取り付けたときの隙間から光が入らないためと、ガタツキ防止に
 スポンジをレール周りに張っています。

 

 

図3、親指ストッパー、Fn1キー誤押し防止バー  (左クリックで拡大)

03_p2041401405_

 

「親指ストッパーとFn1キー誤押し防止バー」の拡大図です。

 

 

図4、グリップの追加(前後)と親指・中指ストッパー  (左クリックで拡大)

04_p2071485_

 

「グリップの追加(前後)と親指・中指ストッパー」の拡大図です。

 

 

図5、5mmミトンで水中プロテクターを片手で持った状態。  (左クリックで拡大)

05_p2041441_5mm

 

親指・中指ストッパーでカメラハウジングが下に落ちることが無いので
力を込めてグリップを握ら無くてもよいので、片手撮り時でもシャッター押し時のぶれが
小さくなります。
オーバーハングの壁などで左手でホールドするときなどで右手の片手撮りになるときは
シャッターチャンスが増えます。
又、片手でカメラをホールドできるので、泳いでいる魚も一緒に泳ぎながら追尾しての
横からのビデオ撮影も可能になりました。

R1メモ
 上の写真は左手でカメラを持って写していますが、沢山のブレ写真の中の1枚。
 カメラは非対称でバリアフリーの優しい機器ではありませんでした・・・

 

 

図6、カメラと水中プロテクターの光軸合わせ  (左クリックで拡大)

06_p2071455_

 

改良-8:カメラと水中プロテクターの光軸合わせ
 カメラと水中プロテクターの光軸がずれていると、高倍率のマクロ撮影時に色収差や
 歪みが出たり、蹴られが上下左右に不均一に出ます。
 このプロテクターは蹴られが左に寄っていたので、左側のカメラホールドゴムを
 薄いものに変えて調整しています。
 プラスチック製の水中プロテクターなので成形精度は求める方に無理があるかも。

改良-9:ハウジングのふたを閉めたときのガタ調整
 蓋を閉めたときのガタ付が大きいのでアルミテープを張ってガタを小さくした。
 水中でハウジングに力が掛かり、Oリングが摺動すると水没の危険が高まるので修正。

R1メモ
 XZ-2用の水中プロテクター PT-054 は問題ありありの製品です。
 Oリングの溝が大きすぎて(設計ミス?)初期の赤いOリングは潰れ代が小さく水深の
 浅い所では2回僅かな水没(シリカゲルが濡れる程度で助かった)。
 そのためかリコールで径の太い黒いOリング(3.5から4mmに変更)に交換になりました。
 (リコール前はOリングの後ろ側にOリング溝の形状に合わせた0.8mmのバックプレート
  を作って挿入し、Oリングの潰れ代を大きくして使用していました)
 ハウジングの成形も質が悪く、合わせ目の隙間が大きくて間隔が反っています。
 そのためか、Oリング部の砂汚れが、PT-050,PT-037より大きい。
 ※XZ-1のPT-050,SP-560UZのPT-037、フジF30も隙間が小さく間隔も均一で大きな
   ガタ付も無しでした。

 

 

図7、カメラステー   (左クリックで拡大)

07_p2041414_

 

 水中プロテクターのステーは、市販品(赤い部分のL型)のアルミ製ステーをベースに
ライトや付属品を取り付けるためと補強に、加工しやすい穴あきのステンレス板を加工
して取り付けています。

1)吊り輪
 水中カメラを船に引き上げてもらうときに使います。
 そのとき、輪を開いた状態にするために腰を持たせる構造にしています。
  ・外側は、金魚のエアーホース
  ・中は2重構造で
   a,腰を出すため(曲げても戻らない)、0.5mmのステンレス針金を2本通しています。
   b,ステンレス針金の根元は金属疲労で切れることがあるので、切れたときの
    落下防止用にナイロン製の糸を2本入れて緩く張ってあります。
 水中では上にあると邪魔なので横に倒しています(戻りません)

2)水中カメラのコントロールリングエクステンション
 水中プロテクターの左側にステーのグリップがあると、グリップが邪魔になって
 コントロールリングのダイヤルが回せません。
 グリップを握ったままでもコントロールリングダイヤルが回せるようにエクステンション
 を取り付けました。(図8)
 紙パックの蓋、わさびチューブの蓋、4mmのねじの回転軸、2mmステンレス針金の
 軸受けで構成されています。
 ダイヤル部の切欠きは、100均の1穴パンチで開けています。

3)3Dアダプターホルダー
 100均の温度計の裏蓋を使用。
 この温度計は使い道が広く、透明なレンズ状の蓋はライトの拡散レンズなどにも使用
 しています。
 詳細は別回で掲載します。

4)マクロ撮影時のステー(グリップ)
 マクロ撮影時はマクロレンズの先端と同じ位置にせり出した専用のグリップを使います。
 マクロ用グリップの先端を左手の指先で握って小指側の面を下の岩などに押し付ける
 と、レンズ先端のブレを小さくできます。
 又、2倍マクロ撮影時にカメラの前後移動で行う手動ピント合わせも左手の小指を下の
 岩などに押し付けて手の甲の曲げ加減でミリ単位以下の調整を行うことが出来ます。
 これには別回で出てくる、モニターの拡大鏡(カメラ用の老眼鏡(^_^;))が必須です。
 (体長3-5mmのホテイウオの稚魚の目にピントを合わせるのには欠かせません)

5)3Dアダプターの平行支持バー
 着脱式の3Dアダプターをカメラと平行に保つためにこのバーに合わせて装着すると
 平行が出ます。

R1メモ
 このステーやライトのYSホルダーもどきを作るために、作業台・万力・大ハンマー
 タップセットなどの工具を買いました。材料費より工具の方が高かった(涙

 

 

図8、コントロールリング・ダイヤルの操作   (左クリックで拡大)

08_p2041430_

 

左手でグリップを握ったままコントロールリングダイヤルを回せます。

 

 

水中撮影機材の掲載予定。

掲載済み

第1回、水中撮影機材一式のパーツ紹介
第2回、水中撮影機材の撮影目的による形態変化(パーツ組み換え)。
第3回、水中プロテクターとステー

予定

第4回、内臓ストロボ拡散BOX
第5回、3Dアダプター
第6回、3Dマクロアダプター
第7回、マクロレンズ(クローズアップレンズ)
第8回、ライト関係
第9回、モニター拡大鏡
第10回、その他

 

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2017年2月 3日 (金)

高域補間でハイレゾ音源を作ろう Ver.4

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「疑似ハイレゾ音源」の最新バージョンの紹介記事です。

疑似ハイレゾ音源の最新バージョン
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-40adca.html
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 「高域補間ハイレゾ音源 Ver.3」では満足できなくて、Ver.4にリニューアルしました。
今回のVer.4は、オリジナルハイレゾ音源の再現に近づいたと思うのですが(^_^;)

 

  開発環境
   1、ノートパソコン dynabook T551/T6DB
   2、ヘッドホン audio-technica ATH-W1000 改
   3、音楽編集ソフト Audacity 2.0.6
   4、波形確認・聴取ソフト WaveSpectra Ver.1.51
   5、8KHz?までしか聞こえない私の耳・・・

 

   ※上記の機器で最適に聞こえるように設定を調整しています。
    USB-DAC等で外部オーディオでの確認はしていません。(持っていないので・・・)

 

****** 2018/05/09 追記 ********

 

 新規に 「なんちゃってハイレゾ音源Ver.5」 開発しました。

 

  なんちゃってハイレゾ音源Ver.5
  http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/ver5-9ba9.html

 

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1、高域補間ハイレゾ音源 Ver.4 の原理

 

 Ver.4の高域補間成分は、オリジナル音源を増幅してわざとサチらして高調波を生成して
います。
高域補間成分の生成パラメータの決定は、オリジナルのハイレゾ音源(192KHz-24bit、
96KHz-24bit)と、ハイレゾ音源を44.1KHz-16bitにダウンした音源から高域補間で作った
ハイレゾ音源(192KHz-24bit、96KHz-24bit)とを比較しながら決めました。

 

 

 

図1、高域補間ハイレゾ音源 Ver.4 の生成の過程を波形で見る

 

   CD音源(44.1KHz-16bit)から高域補間ハイレゾ音源(192KHz-24bit,96KHz-24bit)を
  作る過程です。
  22KHzからのレベルは音源によって上下しますがヒアリングでは問題ありません。

 

101

 

2、高域補間ハイレゾ音源Ver.4の作り方

 

  高域補間ハイレゾ音源Ver.4の作り方(ビデオ)

 

   Audacity を使った製作過程をビデオにしています。
  2分30秒のCD音源からハイレゾ音源(192KHz-24bit,96KHz-24bit)を同時に作成する
  のに約5分です。

 

  ※ 下の画面は小さくて字が読めないので再生した後に右下の「YouTube.comで見る」
     をクリックしてyoutubeのフル画面んで見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 a, CD音源(44.1KHz-16bit)を準備~①
    ※ 今回はオリジナルハイレゾ音源(96KHz-24bit)をあらかじめ、44.1KHz-16bitに
      変換してあります。
 b, CD音源を192KHz-24bitにアップサンプリング~②
 c, ②を増幅(+36db)してクリップ(飽和)させて高域成分を生成~③
    注意: 増幅した音源③は大音量の歪み波形なので耳や再生装置を痛める恐れが
        あるので絶対に再生しないでください。

 d, ③をイコライザーによるバンドパスフィルター(BPF)を通して、-50dbでゲイン調整~④
   (BPFは、0-22KHz/-120db、22-45KHz/0db、48KHz/-120db のカーブをイコライザー
    で作ります)
     ※ 48KHz以上の高域補間成分は音を濁らせると解ったので、48KHz以上をカット
       しています。
 e, ②に④を最終ゲイン調整してミキシングしてハイレゾ音源 192KHz-24bitを生成~⑤
           ※新しく追加するトラックは、32bit浮動小数点に設定してください。
   ④のゲイン調整は、-8.7dbを基準にして微調整(±0.1単位)してください。
    今回のパラメータ(ゲイン調整、HPFの特性)は、音源の種類(ボーカル、楽器)
    を問わず共通で使えます。
    好みで高域の雰囲気を変えてみたいときは(-8.7db)のゲインで調整します。
    ・高域を強調したい場合は+ゲイン(-8.6db方向)
    ・高域を落としたい場合は-ゲイン(-8.8db方向)
 f, 96KHz-24bit が必要なら、プロジェクトのサンプリング周波数(Hz)を96KHzにして保存
   してください~⑥

 

*******************************************************************************************************

 

 Q1, 192KHz-24bitと96KHz-24bitで書き出した時の音の違いは?
 
 A1, 96KHz-24bitの方はCDの延長上の音に聞こえるので違和感はないと思います。
   192KHz-24bitは初めて聞くと、CDとちょっと雰囲気が違う?と感じるはずですが、
   聞き比べると「これが生の音の聞こえ方?」と思えるような細かなニュアンスが
   伝わってきます。
     ※ 今回は補間用高域を48KHzでカットしているので、192KHzと96KHzの違いは
       サンプリング周波数のみです。
       サンプリングが高レートの方がリアルタイムの音に近いからでしょうか?

 

 Q2, 補間用高域をなぜ48KHzでカットしているのか?

 

 A2, 192KHz-24bit書き出し時に補間用高域を48KHzでカットしないで96KHzまで加算する
   と音が濁るためです。
   マスタリングの録音でもマイクの高域特性は約40KHzぐらいまでなので、48KHz以上
   は本来存在しない音です。
   そう考えるとハイレゾ音源に含まれている超高域帯の音は、デジタル処理の段階で
   作り出された現実には無いゴースト音+ノイズではないかと思いカットしてみたら良い
   結果が得られたと考えています。

 

   ※ 検証として、192KHz-24bitのハイレゾ音源サンプルを192KHzのレートのままで
     48KHz以上をカットすると濁り感が消えます
     ※個人的な感想で、私の好みの問題ですね。

 

      192KHz-24bitのハイレゾ音源をもっといい音で聴く
      http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/192khz-24bit-c6.html
 
 Q3, 高域補間に使える音源はCDだけですか?

 

 A3, MP3等の圧縮音源やカセットからCD化した高域の減衰している音源でも十分効果が
    感じられます。
    ※ MP3はWAV(44.1KHz-16bit)に予め変換してください。

 

*****************************************************************************************************

 

 今回、ハイレゾ音源の比較サンプルに使用させて頂いた音源の紹介です。
  

 

1、スガラボット さん (バイオリンの音色の再現)
  24bit/96kHz で録音したバイオリンとピアノの演奏 「エルガー: 愛の挨拶」
  http://vmorita.com/bbs/audio/read.shtml?bbs=forum&tree=1&no=6&l=0

 

2、audio-technica さん (弦楽器とピアノのバランス感)
  01. I GOT CRUSH ON YOU AT DEMO (192KHz,24bit)
  https://www.audio-technica.co.jp/proaudio/sc/40series/ribbon/

 

3、premier sound factory さん (ピアノのアタック感の再現 本当の音じゃないのに?)
  スタインウェイ・ピアノ音源 (96KHz-24bit) Track: 4 (.aif)
  http://www.premiersoundfactory.com/modules/zox/pianopremierv18-p-1.html?ml_lang=ja
  ※ 音源はaiff形式ですが、Audacity で読み込めました。

 

*********************************************************************************************************

 

R1メモ
 初めは、CDのサンプリング周波数44.1KHzの整数倍(x4=176.4KHz)でテストしていたの
ですが176.4KHz域で演算した音源は硬い音で耳に刺激がある音にしかなりませんでした。
そこで試しに非整数倍の192KHzでやってみると音の刺激が無くなりハイレゾ音源に近くな
りました。
単純にアップサンプリングするときは整数倍の方が変化が無いのですが、高域補間を入
れると非整数倍のアップサンプリングの方が結果がよかったのです。
CDは44.1KHzですがマスター録音は96/192KHzなのが関係しているのでしょうか?
     192KHz→44.1KHz(サンプリング点が仮想位置にずれる)→
     192KHz(サンプリング点が戻った?) ???

 

ヒアリングで使用した再生ソフトの、WaveSpectraとWindows Media Player で音が異なって
聞こえます。
デバイスで「Wave Mapper」と「スピーカー(Realtek High Defini)」の差なのでしょうか?

 

 

 

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192KHz-24bitのハイレゾ音源をもっといい音で聴く

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「疑似ハイレゾ音源」の最新バージョンの紹介記事です。

疑似ハイレゾ音源の最新バージョン
http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-40adca.html
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 192KHz-24bitのハイレゾ音源を聞くときに感じる「音の濁り感」。
表現でいうと、
・奥行き感 ・重圧さ ・豊かさ ・ふわっとする
等、音が良い?表現として使われる感じです。
同じ音源を、96KHz-24bitに変換すると高域が少し甘くなりますが濁り感が無くなります。
もしかと思って、192KHz-24bit音源にLPF(0-48KHz)をかけて48KHz以上を取り除いた
192KHz-24bitに変換してみると濁り感が無くなりました。
濁り感の正体は、48KHz以上の超高域帯の音だったのではないかと思います。

 

 ※音の濁り感は個人的な感想で、おかしな人もいるんだー ぐらいに見て下さい(^_^;)

 

_001

 

 

 

 そもそもハイレゾ音源の超高域帯の音は、スタジオ用のマイクでも拾えていない。
(40KHzぐらいまででしょうか? 中には100KHzのマイクもあるらしいが?)
生音の録音で存在すること自体がおかしな話です。
そう考えるとハイレゾ音源に含まれている超高域帯の音は、デジタル処理の段階で作り
出された現実には無いゴースト音+ノイズではないかと思えるのです。

 

 実楽器の最高音はピアノ 5587.65Hz(F8) (Wikipediaより)で、10倍音まで出るとして
約55.9KHzですがすでにマイクでは収録できません。
もしかすると耳で直に聞くと聞こえている?のかもしれませんが、録音できていないのです。

 

 そう考えると、ハイレゾ音源に必要なスペックは含まれる帯域は狭くても時間軸の分解能が
優先でしょうか。

 

サンプリング: 192KHz > 96KHz
          サンプリングレートは高い方がよい(時間軸の分解能)
bit数     : 24bit  (32bit、384KHzはパソコンが対応していないので評価無し)
音の帯域  : 0-48KHz
          48KHz以上はマイク録音では含まれないデジタル処理のゴースト音+
          ノイズで有害

 

 もし音がよくなっても図の④のように加工してしまうと、逆に偽ハイレゾだと思われて
売れないんだろうなー

 

 

 

***************************

 

追記:現在(2017/02/03)高域補間ハイレゾ音源は、Ver.4 になっています。

 

 高域補間でハイレゾ音源を作ろう Ver.4
 http://r1rawd.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/ver4-7047.html

 

 

 

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