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2016年11月30日 (水)

2016年11月24日 東京に初雪が降った日の雲(3D交差法)

 東京で11月に初雪が降るのは1962年以来54年ぶりで、11/24午前6時半前に「初雪」が
観測されました。
その日の前後(3日間)の雲の動きと雲頂高度を、ひまわり8号の画像で見てみます。

 

 

2016年11月24日 東京に初雪が降った日の雲 (3D交差法)

 ひまわり8号の長波赤外線画像(バンド13)で見た雲の流れを3D立体ビデオに加工
しています。
 (バンド13は赤外線を見るカメラなので、夜間でも雲が見え24時間の観測が出来ます。)
このような雲でどうして雪が降るのか? 
気象の知識はないので、アートとして見て楽しんでください(^_^;)

 

 

 

 

初雪が観測された、11/24 6:30の画像です。  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Tokyohatuyuki201611240630

 

 雲や降水などの天気現象は対流圏(~16Km)で起こります。
3D立体ビデオの雲頂高度も16Km以下であり、立体視したときの高さ方向は数十倍に誇張
されています。

 

 

R1メモ-1
 ひまわり8号のバンド13は長波赤外線バンドで、雲の温度を観測できます。
(温度の高い所は暗く、温度の低い所は明るく見えるように変換されています)
概ね、「大気の温度が低い高層にある雲は温度が低い、大気の温度が高い低層にある
雲は温度が高い」と考えられます。
そのルールで雲の明暗(温度)を雲頂高度(視差)に変換して、雲画像の3D立体写真に
加工しています。
又、雲の高さは輝度を8階層に分割しているので、1層の厚みは約2Km/div となります。

※1、ひまわり8号では雲が見易いように、低温は明るく、高温は暗くなるように処理され
   ています。
※2、「明るさと温度、温度と高度」の関係がリニアかどうかは解りません。
   また高度対温度は気象条件で揺らぐため、「低温の雲は高い⇔高温の雲は低い」の
   ルールは実際の気象現象を再現しているものではありません。
※3、高さ(温度~明るさ)の基準が海水面なので、陸地部分も海水面との温度差がある
   ため、海水面より擬似的に高く表現されています。
   又、陸域部分は太陽光の影響?で昼と夜の高さ(明るさ)が異なって見えます。

 

 

R1メモ-2
 作成手順(備忘録です)
1、NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb
  の自動再生画像をキャプチャー。
2、データ無部を除去して動画化。
3、輝度が0-255になるようにレベル調整。
4、輝度で8諧調(32間隔)に区切り、各高度に対応した雲動画を作成しレイヤーに重ねる。
   8諧調(高度を8等分)xR/L=16枚の動画レイヤーを作成。
5、視差を作るために、各レイヤーを高度順で動画をADD+1で横にシフト(R/L画像で方向反対)
6、陸地部分の処理(減算、カラー補正、輪郭追加)、文字入れ。
7、エンコードして完成。

画像の出典:
NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb
http://himawari8.nict.go.jp/ をもとに作成。

 

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