西之島(2016/07/25)の海岸線付近の水深分布(参考図)
噴火活動が休止した後の3期(2015/12/9、2016/3/3、2016/7/25)の西之島の写真を
見ると、砂地部分は少しづつ大きくなっているようですが、溶岩部分の海岸線は大きく変化
していません。
砂地が広がっているのは、周囲の海底部分の溶岩が砕けて打ち上げられているからで
しょうか?
西之島の海底地形図は、2015/06-07に「マンボウⅡ無人測量船」で得られたものが最新
ですが水深約20mより浅い部分がありませんし、観測後の海底部分の変化が不明です。
今回は、Landsat8(2016/07/25)の画像から西之島近傍の水深が得られないかとテスト
した結果です。
得られた水深分布図は理論的な裏付け・検証が無いので私的な推定図となります。
1)西側の大きな砂地部と北側の遠浅部は、水深の浅い部分が広くなっています。
2)東側、南側は水深の浅い部分の幅が狭いため大きな砂地の形成は無いと思われます。
※図2の水深は、色が濃いほど浅くなります。水深の絶対値は基準が無いので不明です。
西之島(2016/07/25)の海岸線付近の水深分布(参考図) (左クリックで拡大)
水深分布は、波長で水の吸収率が異なる Band1(0.43-0.45μm),Band4(0.64-0.67μm)
を「差の絶対値」演算で得た図です。
誤差になると考えられるのは下記がありますが影響の度合いや除く方法が今のところ
ないので考えないことにします。
1)変色水域の有無。
2)波による水面の平面度の不均一。
3)海底部分の材質(砂、溶岩、粒度)
4)雲、噴煙
5)海水の透明度(濁り)
データの出典:
図1(左側) 下記の①、②をもとにR1が作成。
①西之島海底地形図
海上保安庁HP http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
西之島海底地形図 無人測量船「マンボウⅡによる測深結果」manbo_bath.png
②西之島正射画像
国土地理院HP http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html
技術資料C1-No.463 20160725nishinoshima_80cm.jpg
図2(右側) 下記の画像をもとにR1が作成。
産総研HP LandBrowser Landsat8 ID:LC81050412016207LGN00 Date:2016-07-25T01:05:51Z Band1,Band4
“The source data were downloaded from AIST’s LandBrowser, (http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.”
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