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2016年6月

2016年6月28日 (火)

西之島海底火山の噴火による隆起-2 (2013/12/04-2016/03/03)

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 以前に、 「西之島海底火山の噴火による隆起 (2013/12/04-2015/07/28)」を書きました。
今回は、その後(2015/12/07、2016/03/03)に観測された、西之島の2.5mDEMによる標高
データを追加しました。

   ※今回は、2015/12/07,2016/03/03の追加データ記事です。
     詳細は上のリンクで見て下さい。

 西之島が隆起しているか観測できる場所は、旧島で唯一溶岩流で覆われなかった
旧島台地(正式名称があるのでしょうか?)があります。
ここの同一地点の標高を調べれば、西之島が隆起しているかどうか判断できます。

 注意: 使用している西之島の標高データは国土地理院HPで公開されているもので
    「まだ暫定的なものであり、測量等に使用することはできません。」
    の注意書きがあります。
    又、私の計算ミスで等高線図に間違いがあるかもしれません。
    そのため、記事内の結果・数値は公式なものではなく私的にまとめた参考データ
    として見て下さい。

 西之島海底火山が噴火してから国土地理院による標高データは10回発表されています。

 ①2013/12/04  ②2013/12/17  ③2014/02/16  ④2014/03/22 ⑤2014/07/04
 ⑥2014/12/04  ⑦2015/03/01  ⑧2015/07/28  ⑨2015/12/09 ⑩2016/03/03

このデータから、旧西之島の岩盤に共通する「標高の比較点」を決めて標高を調べます。

 

 

図1、西之島噴火による「旧西之島の西端岩盤の標高変化」を見る  (左クリックで拡大)

   時期の異なる「標高の比較点」の標高を比べて、隆起しているかどうか判別します。

Nisinosima_ryuuki2

 

 

  各図の上側の赤丸部分は全ての期間に置いてほぼ同じ標高(約10-11m)です。
 このことから、旧島台地の岩盤は均一に隆起しているのではなく、南側のみが隆起
 (上下)しているようです。
 岩盤が均一に隆起(上下)していないのは、西之島海底火山の山頂が均一に隆起
 していないと考えられます。

 

西之島の標高データの出典:下記のデータをもとにR1が編集・図形化しています。

国土地理院 西之島HP http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html
技術資料C1-No425,技術資料C1-No426,技術資料C1-No435,技術資料H1-No13,
技術資料H1-No16,技術資料C1-No.444,技術資料C1-No.448,技術資料C1-No.453
技術資料C1-No.458,技術資料C1-No.462

 

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2016年6月24日 (金)

ランドサット8で見る西之島 2016/06/23

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 今日の西之島は、火口からの噴煙や島周辺の顕著な変色水域など、火山活動を示す
兆候は見られません。
※火口の南東の裾付近が少し白っぽいのは、薄いガスが被っているのかもしれません。

熱赤外線(B10)による温度も火口部の最高温度で39.1℃でした。
 →産総研 landbrowser のTIRS画像

 

 

西之島 2016/06/23 T01:05:37Z 広域図  (左クリックで拡大)

2016_06_23_b8_x1_1200x675

 

 

西之島 2016/06/23 T01:05:37Z 拡大図  (左クリックで拡大)

2016_06_23_b8_x1_800x600

 

 

画像の出典:下記の画像をもとに作成しています。
Landsat-8 日本受信・即時公開サービス http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
"Image produced and distributed by AIST,Source of Landsat8 data:U.S. Geological Survey."

 

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2016年6月20日 (月)

ヤリイカの孵化(ハッチアウト) 2016/06/19 積丹・美国でダイビング

  ヤリイカの卵が孵化(ハッチアウト)する瞬間を見ることが出来ました。 

孵化したヤリイカの赤ちゃんの体長は約5mm(ビデオの横幅が約14mmの大きさです)

 

 

ヤリイカの孵化 フルバージョン (02:12)

  ヤリイカの赤ちゃんの姿と体色が徐々に変化していきます。
 ラストは、外套膜の羽ばたき?と体の伸び縮みで勢いをつけて、2度のアタックで卵膜を
 突き破って出ていきます。
 ヤリイカの体長は約5mmです(画面の左右幅は約14mm)
 ※等速だと、2度のアタックが速すぎて分からないかも(^_^;)

 

 

 

 

ヤリイカの孵化 ショートバージョン (00:07)

  ラストの卵膜を突き破って出ていくシーンです。

 

 

 

 

ヤリイカの孵化 1/16倍速スロー (00:48)

  孵化するラストシーンを1/16倍速スローにしてあります。
 外套膜の羽ばたき?と体の伸び縮みで勢いをつけて卵膜を破って行くのが分かります。

 

 

 

 

ヤリイカの孵化 アニメーションGIF

 孵化の瞬間をアニメーションGIFにしました。

P6190050a51___gif2_w300

 

 

撮影協力 DIVING SERVICE ROBINSON 西村 浩司 氏

 

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2016年6月13日 (月)

ヤリイカの赤ちゃん 2016/06/12(2) 積丹・美国でダイビング

 孵化(ハッチアウト)直前のヤリイカの卵です。

 

 

孵化直前のヤリイカの赤ちゃん 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 もう孵化が終わってしまったヤリイカの卵の房、よく見ると1匹だけヤリイカの赤ちゃんが
いました。
自力で孵化できなかった弱い子かもしれません。

P6120115_yariika_tamago

 

 

ヤリイカの赤ちゃん ビデオ

 孵化の終わってしまったヤリイカの卵隗の最後の一匹で、
一生懸命動いているのですが卵を割って出られないようです。
体にはカラフルな色素細胞が見えます。(上の写真の子です)

 

 

 

 

ヤリイカの卵 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 別の卵隗はまだハッチアウトしていない状態ですが、来週までにはハッチアウトして、
もぬけの殻かもしれません。

P6120167_yariika_tamago

 

 

ヤリイカの赤ちゃん (左クリックで拡大)

 足には吸盤らしきイボイボが見えます。

P6120152_yariika_tamago

 

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ネコジタウミウシとクサウオの稚魚 2016/06/12(1) 積丹・美国でダイビング

 ネコジタウミウシが数メートルの範囲に6匹集まっていて、中には交接中のネコジタウミウシ
もいました。
そのすぐそばには正体不明の卵隗が沢山。
もしかしてこれがネコジタウミウシの卵でしょうか?

 

 

交接中のネコジタウミウシ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P6120037_nekojitaumiusi

 

 

ネコジタウミウシの卵? 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 産んでいるのを見たわけではないのですが、ネコジタウミウシの集団のすぐそばに
ありました。 もしかしてこれがネコジタウミウシの卵?

P6120036_nekojitaumiusi_tamago

 

 

薔薇の花(ウミウシの卵) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 ウミウシの種類は不明ですが、多く見られるタイプです。

P6120104_umiusi_tamago

 

 

クサウオの稚魚 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 珍しいストライプ柄。

P6120124_kusauo_tigyo

 

 

クサウオの稚魚(頭or顔?)の拡大 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 顔中穴だらけです(^_^;)

P6120124_kusauo_tigyo_kao

 

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2016年6月11日 (土)

ノートパソコンの冷却ファンの掃除

 4年半使っているノートパソコンですが、最近動画エンコードなどの高負荷時に
タッチパッドがものすごく熱くなります。
排気口から出る風の勢いもなんとなく弱い?
外部からは見えない冷却ファンの先にある冷却フィンが埃で目詰まりしていると思い、
今日はその埃り掃除をしてみました。

ノートパソコンを解体できればきれいに掃除できるのですが、今回はお手軽に掃除機で
吸入孔・排気口を吸って埃掃除を行いました。

 

 

1、掃除機でノートパソコンを解体しないで冷却フィンの掃除が出来るタイプ
   図1のように、裏側に冷却ファンの吸入孔が見えているタイプに限定されます。

  ※ 冷却ファンが見えないタイプは、ファンの回り止めが出来ないのでのノートパソコン
    の解体掃除が必要です。
    ファンの回り止めをしないで排気口を掃除機で吸うと中のファンが高速回転して
    ベアリングを痛める可能性が有ります。

P6111098_001

 

 

2、冷却ファンの回り止めを行う。
  吸入孔のスリットから入る細い安全ピンを刺して、ファンが回転しないようにします。

P6111105_001

 

 

3、吸入孔を掃除機で吸い中の埃を吸い取ります。
  必ず、吸入孔を先に掃除してください。
  排出口を先に吸うと、冷却フィンに詰まった埃をさらに押し込むことになります。

P6111102_001

 

 

  ※冷却ファンの回転止めをしないで掃除機で吸っては絶対にダメ!

P6111101_001

 

 

4、排出口を掃除機で吸い中の埃を吸い取ります。

P6111103_001

 

 

 掃除後は、アイドル時でも生温かった排出口からの風が冷たくなりました。
冷却ファンの騒音も下がっています(回転数が低くなったようです)
テストに動画のエンコードをしてみるとタッチパッドの温度上昇が低いのが感じられます。

吸い取った埃の量は分かりませんが、冷却フィンに相当埃が詰まっていたようです(^_^;)

※冷却ファンの回転止めは必ず行ってください。(掃除は自己責任でお願いします)

 

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2016年6月 8日 (水)

ランドサット8で見る西之島 2016/06/07

                                   (西之島シリーズ目次 No.101~)

 西之島の中央部は(雲or噴気?)で隠されているため、地熱の高温部(B10,B11)は確認
できませんでした。

 西之島の地表はまだ溶岩原がむき出しで植物がありません。
そのため地熱の比較的影響のない周辺部でも太陽で温められた地表は約30~32℃にも
なっています。
(ランドサット8の撮影時刻はAM10:05なので午後にはもっと上がると思われます)
海鳥の繁殖が確認されている旧島部の台地が一番温度が高いようですが、海鳥は温度
が高い所が好きなんでしょうか?

数十年(数百年?)後に植物で覆われたときはどうなるのかな?と思い、現在植物で覆わ
れている父島と同じくらいの植生になると想定して、同じ季節(6月)のLandsat8による
熱赤外線画像で比較してみました。
父島の植物で覆われた部分は約25℃前後で、西之島より約5℃低くなっています。
植物があると5℃も温度が下がるんですね。
父島でも町の有る部分、植生の無い部分は30℃以上になっています。

写真の西之島と父島は同じ縮尺です。
西之島の大きさは約1.9x1.9Kmで数字で見るとピンと来ないのですが、父島と比較すると
大きさが解ります。

 

 

まだ植物の無い西之島と、植物の有る父島の熱赤外線画像による比較 (左クリックで拡大)

Nisinosima_2016_06_07

 

 

画像の出典:下記の画像をもとに作成しています。

Landsat-8 日本受信・即時公開サービス http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
"Image produced and distributed by AIST,Source of Landsat8 data:U.S. Geological Survey."

 

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2016年6月 5日 (日)

フサ男とフサ子(フサギンポ)  2016/06/04(2) 積丹・美国でダイビング

 フサ男とフサ子は根付いてくれたようです。

 

 

フサ男(フサギンポ) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P6040013_husaginpo

 

 

フサ子(フサギンポ) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P6040067_husaginpo

 

 

お茶目なフサ子(フサギンポ)

 おお~ と、こっちがびっくり(^_^;)

 

 

 

 

アツモリウオの幼魚 3D・交差法

 もう6月、そろそろアツモリウオのラストでしょうか?

 

 

 

 

クサウオの稚魚 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 もう模様が付くぐらいに大きくなっています。

P6040056_kusauo

 

 

ヤリイカの卵(1) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  時化で流されたヤリイカの卵。
 発眼していて、茶色い点々は足でしょうか?

P6040107_yariika_tamago_w1000_1

 

 

ヤリイカの卵(2) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  (1)の写真のコントラストを調整して袋の中が見えるようにしてみました。

P6040107_yariika_tamago_w1000_2

 

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アユカワウミコチョウの交接 2016/06/04(1) 積丹・美国でダイビング

 アユカワウミコチョウの交接開始から約5分間の映像です。
2匹のアユカワウミコチョウがペアになって時計回りに回りながら交接器(ペニス)を
伸ばして相手の両性生殖門(膣)を探しているようです。
最後には接合が完了したからでしょうか、回っていた動きも止まって静止します。
その後は精子の注入完了までじっと動かないのでしょうか?
 又、2匹のアユカワウミコチョウは回りながら、下の砂を粘液?で固めています。
これは交接完了まで、ウネリなどで2匹が引きはがされたり流されたりしないための
アンカーとなってると推測します。
ここで非情の浮上時間になり最後まで見届けることが出来ませんでした orz

 

 

アユカワウミコチョウの交接(ビデオ)

 

 

 

 

アユカワウミコチョウの生殖器の画像(ビデオのキャプチャー)

  ペニスの伸びる様子や生殖門に挿入されている?様子を見ることが出来ます。

 

図1、右側の頭の右下の黄色っぽい小さな突起が伸びて、左側のようなペニスになるのでしょうか?

P6040112__903_1

 

 

図2、互いのペニスの先が相手の生殖門に挿入された?

P6040112__902_1

 

 

図3、左側のペニスが右側の生殖門に挿入されているように見えるが?

P6040112__901_1

 

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