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2016年2月24日 (水)

日本列島の降雪分布図 2016年2月

 ひまわり8号の画像から、日本列島の「雪の降る地域」と「降らない地域」を識別して、
降雪分布図を得られないかと試してみました。
結果は、「それらしい画像」を得ることが出来ました。

   ※ 結果の検証は個人ではできないため今回の「日本列島の降雪分布図」は参考図と
       なります。

使用したデータ:
  降雪のデータ画像(※1)として、2016年2月8,10,11日 9:00~14:00 の画像を使用。

   1)雪(又は氷)と地面(非降雪部)の判別は、Webのカラー画像(RGB)から
     ・画像の明るい部分(反射率の高い部分)を雪(又は氷)としています。
     ・暗い部分は地面(非降雪部)としています。
   2)雲はフィルタリングで除去していますが少し残っています。
   3)カラーは、こんな風に見えるかな?と想像で調整しています。
   4)観測日は雲の少ない日を選んでいます。(雲の多い日は不可です)

 

 

図1、日本列島の降雪分布図  2016年2月

   図から判別できた降雪の南限は四国地方の日本海側、北限は北海道。
  ですが、さらに北側のオホーツク海には流氷も見えています (^_^;)

2016_02_08_10_11_005

 

 

図2、日本列島の降雪分布図 2016年2月 (カラースケール変換画像)

   雪の有無をカラースケール化してみました。
  雪(氷)の有る明るい所(反射率の高い部分)を赤、雪のない暗い部分を紫として
  カラー化しました。
   ※ 西之島とLandsat8の技、こんな所で役に立ちました(^_^;)

2016_02_08_10_11_006

 

 

 ひまわり8号の画像から得た、日本列島の積雪分布図を比較検証できる資料(※2)が
ありました。
ひまわり8号の画像からは雪の有無だけで深さまで判別できませんが、この資料では
積雪深まで出ています。
積雪が計測できる人里の「雪の分布」は、ほぼ同じように見えます。
 ※積雪深さは、ひまわり8号では解りません。
ひまわり8号の画像では、常時観測できない山岳地帯の降雪分布も見えているようです。

  ※ この資料が作成された2006年にひまわり8号があったら、もっと詳細な結果が
    得られていたはずです。
    技術の進歩は、個人がノートパソコンで積雪分布図を作れるなんて予想もして
    いませんよね!

 

図3、2006年2月6日9:00における日本列島の積雪深分布図(出典 ※2)

   2006年2月6日の「積雪深分布図」です。 

693

 

 

画像の出典:

※1、NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb
http://himawari8.nict.go.jp/ の画像をもとに作成。

※2、平成 18 年豪雪における積雪深分布の特徴  伊豫部 勉,河島 克久,和泉 薫
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/9286/1/69

 

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