西之島 快晴です 2015/12/14 昼間 Landsat8
初めて噴煙や雲がない、スッピンの西之島を見ました。
今日の西之島をひまわり8号で見ると撮影時間には快晴で、噴煙は1日を通して見られま
せんでした。
溶岩流などの存在を示す高温部も前回観測(2015/12/10)に続いて見られません。
しかし、北側に濃い変色水域があります。
火口が冷えて詰まり、地殻の緩い所からガスの放出が行われているのでしょうか?
西之島、このまま終息に向かうのでしょうか・・・
図1、西之島 2015/12/14 昼間 Landsat8 (広域)
北側海域に濃い変色水域が見られます。(ガスが水面を漂っているようにも見えます)
西之島近くの西側変色水域は海面が泡立っているように見えますが、この真下から
火山ガスの噴出が起きているのでしょうか?
拡大すると、1600x1200px(ブログの最大サイズ)まで拡大します。
西之島から約1,800Km離れた北海道の自宅にいて、ランドサット8~産総研さん経由
で西之島を見ることが出来る!
すごい時代になったもんですね(^_^;)
図2、西之島 2015/12/14 昼間 Landsat8 (拡大)
写真から西之島の大きさを求めると、 東西=1915m、南北=1910m
波による浸食が進んで、海岸に突き出していた突起も小さくなっています。
図3、西之島 2015/12/14 昼間 Landsat8 高温部(BAND7)
溶岩流などの存在を示す高温部は、前回観測(2015/12/10)に続いて見られません。
低温部の温度分布(④増感後)は前回観測時とほぼ同じで、新たな高温部の出現も
ありません。
④増感後の温度分布は夜間観測の温度分布図より低温部の感度が落ちています。
これは、昼間のBAND7による高温部の検知は、黒体放射+太陽反射光が合わさって
いるため、BAND5減算で太陽光反射を相殺して黒体放射部分を取り出すのですが、
低温部の成分も少し引かれてしまうため、夜間より低温部の感度が落ちます。
図4、ひまわり8号で見た西之島 2015/12/14
撮影時間は快晴で、西之島上空には雲も噴煙もありません。
中央の黄色い点が西之島の位置です。
図5、ツインテールジェット星雲
若い西之島星雲は、激しくツインテールジェットを噴出しています。(^_^;)
「鳥が足でリンゴを掴んでいる」ようにも見えるし・・ 何に見えますか?
画像の出典:下記よりダウンロードした画像をもとに作成しています。
1、"The source data were downloaded from AIST's LandBrowser,
(http://landbrowser.geogrid.org/landbrowser/index.html).
Landsat8 data courtesy of the U.S. Geological Survey."
2、NICTサイエンスクラウド ひまわり8号リアルタイムWeb
http://himawari8.nict.go.jp/ の画像をもとに作成。
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