西之島 「マンボウⅡ」 海底地形図 2015年6月~7月
海上保安庁のHPに、無人測量船「マンボウⅡ」による海底地形図(2015/06~07)が
掲載されました。
今回は、この海底地形図(2015/06-07)と、西之島海底地形図(2015/02/23)を比較して
見ました。
図1、西之島・海底地形の変化~(2015/02/23)と(2015/06-07)
2015/02/23から2015/06-07に変わっていく様子をアニメーションGIFにしてみました。
図2、西之島・海底地形図 2015/02/23 と 2015/06-07 の水深変化 (左クリックで拡大)
水深の変化が大きいと思われる、東・南の2カ所で比較してみました。
思ったほど、海底に流出した溶岩が遠くまで堆積していないことが分かりました。
もしかすると、海底に流れ込んだ溶岩は脆くてすぐに浸食されて細かな石~砂に砕け
て水深変化にほとんど差が無いくらい薄く裾野に拡散しているのかもしれませんね?
図3、西之島 海底地形図 2015/02/23 と 2015/06-07 水深-100mラインの変化
東から南の海底は溶岩流の堆積で浅くなっていますが、北から西にかけて海底の
斜面の谷部の水深が深くなっている所があります?
明確に拾えた-100mの等深線で、浅くなった部分を青、深くなった部分を赤で着色
してあります。
噴火による地面の揺れ?で谷部の緩い堆積物がふるい落とされたからでしょうか?
それとも、スキャンの精度が上がった?
※図1のアニメーションGIFで変化した部分を見るとよく分かります。
図4、西之島・海底地形(カラー) 2015年6月~7月 (左クリックで、1600x1600pxに拡大)
細部の等深線が見えるように、拡大・色調してあります。
図5、西之島・海底地形(単色) 2015年6月~7月 (左クリックで、1600x1600pxに拡大)
3D海底地形図を作る前処理として、単色に加工してあります。
でも細部の地形の複雑さを見て、水深マップの読み取りは手ごわそうなので保留(^_^;)
次回の海底地形調査が行われるまでは、この海底地形図がブログの基準となります。
図6、西之島周囲の海底地形 (左クリックで拡大)
今回公開された西之島の海底地形図(2015/06-07)の中央の濃い部分の外側の
省略された空白部分を復元してみました。
出典:海上保安庁HPの図をもとに「R1」が作成しました。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
西之島海底地形図2015/02/23:nisinosc20150223.jpg
西之島海底地形図2015/06-07:manbo_bath.png
| 固定リンク
「海底地形図」カテゴリの記事
- 西之島海底火山のDEMデータ(1992)公開(2020.01.02)
- 単色立体地図を作ってみた(2017.11.26)
- 西之島 3D立体海底地形図(マンボウⅡ 2015年6-7月)改訂版(2017.06.01)
- 西之島 3D海底地形図 (マンボウⅡ 2015年6-7月)(2017.05.24)
- 西之島の地下はどうなっている?(2017.05.21)
「西之島」カテゴリの記事
- 西之島 測量船からの撮影 2024年10月23日 (4K スクロール・フォトビデオ)(2024.11.10)
- 西之島 2024年10月22日 (4K スクロール・フォトビデオ)(2024.11.07)
- 西之島 2024年9月18日 (4K スクロール・フォトビデオ)(2024.10.02)
- 西之島 2024年7月17日 (4K スクロール・フォトビデオ)(2024.08.12)
- 西之島 2024年6月29日(火口内の立体写真あり)(4K フォトビデオ)(2024.07.12)
コメント