無人調査艇「マンボウⅡ」で捉えた西之島周囲の海底地形から水深を推測。
海上保安庁が 2015/06/24~07/07 に行った西之島の調査結果で、無人調査艇
「マンボウⅡ」で調査された西之島周囲の海底地形図(暫定解析結果)がホームページの
動画内で公開されています。
これから水深を読み取ることが出来れば3D海底地形図を作りたかったのですが、水深は
等深線ではなくカラーチャートで示されています。
今回は「暫定解析結果」ということなので、まだ水深図を作成中なのでしょうか?
等深線が見たい! ということで、図のグラデーションから何とか等深線をひっぱり出せな
いかといろいろやってみたのですが上手くできません。
最終的に等深線(らしきもの)を何本か抽出できたので、これで等深線を書いてみました。
公式結果は海上保安庁の発表を待つしかないので、3D海底地形図の作成はしばらく先に
なりそうです。
図1、無人調査艇「マンボウⅡ」で捉えた西之島周囲の海底地形(暫定解析結果)
図1は、動画からキャプチャーした、オリジナル画像です。
(左クリックで拡大 787x720)
図2、図1に私が割り出した「等深線(カラーバンド)」を重ねたものです。
水深は、線としては抽出できず幅(点)のあるカラーバンドで、
水深 34,52,62,78,97,105,137,147,166m が抽出できました。
※水深点はカラーチャート部のバンド部①~⑨で、比例で水深値を算出しています。
(左クリックで拡大 1301x1421)
図3、 西之島周囲の等深線図(2015/02/23)に、等深線(カラーバンド)を重ねました。
図1,2は以前の等深線が入っていないので、海底に流れ込んだ溶岩流でどのくら
い海底が埋め立てられて浅くなっているか比較するために、2015/02/23の海底地形
図に今回の等深線(カラーバンド)を重ねています。
(左クリックで拡大 1301x1421)
図4、等深線(カラーバンド)の判別できる部分を線で結んで、等深線(線)として書き込んだものです。
図3は、薄い旧・等深線の上に今回の等深線(カラーバンド)を重ねていて見づらく
比較するのが難しかったので、1本の等深線として書き出せた、62,105,166mの等深
線(一部)を書き加えています。
東側から南西にかけて溶岩流の流出が多かった海底は、約50mぐらい埋め立てられ
ているようです。
(左クリックで拡大 1301x1421)
注意:今回の「等深線(カラーバンド)、(線)」は私(R1)が図1から推測したもので、
海上保安庁からの公式なものではありません。
図の出典:
海上保安庁HP 西之島 からダウンロードした資料を加工しています。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
①「6月24-7月7日動画 約7分11秒【約119MB】西之島の活動(スライドショー)」
20150624_0707slide.mp4
②海底地形図 nisinosc20150223.jpg
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