西之島 ホットです! 2015/08/27 夜間 Landsat8
溶岩流の存在を示す高温部分の面積が、最近の観測の中では一番広いようです。
高温部は溶岩流が表面を流れているためで、溶岩トンネルだと暗く見えます。
期待の面積拡大ですが、溶岩流は東から南方向に流れているので大半の溶岩流が
海面下に流れ込んでしまうため、面積の拡大は期待薄です。
今回は、西之島の厚みを増す方向で頑張っているようです(^_^;)
北に向かって流れないのは、まだ北側の標高の方が高いからでしょうか?
どのくらい大きくなるか、次回のLandsat8昼間、海上保安庁さんの写真が楽しみです。
図1、2015/08/27 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8
溶岩噴出口から東海岸に達する高温部の面積が大きい。
岩流の噴出が強く・長時間続いているようです。
図2、噴煙も継続中です。
夜間なので噴煙がどこから出ているかは不明ですが、活発に出ているようです。
今回は、西之島の等温線(※グレー画像の等輝度線で代用、以下「等温線」と表記します)
の表現をテストしてみました。
下の図3は、BAND10を温度カラー(JPEG、8bit)で表したものです。
図3、BAND10の温度分布
温度勾配の緩い所は雲状にぼやけて等温線の境目がはっきりしません。
等温線をハッキリさせるために、従来は等温線を重ねていました。(図4)
図4、BAND10の温度分布(等温線・入り)
等温線はグラデーションを掛ける前のグレー画像から抽出しているので、カラー画像と
微妙にずれています。
※ 等温線(等輝度線)の数字は温度ではありません。(0-255の輝度諧調)
作るのにちょっと手間がかかります(^_^;)
もう少し楽な方法を考えてみました。
その方法は、図3の書き出し時にPING-8形式でカラーを16/32/64で書き出してわざと
諧調飛びを作り、等温線に見立てようというものです。
その結果です。
図5、PING-8、カラー=16、ディザ=0%
図6、PING-8、カラー=32、ディザ=0%
図7、PING-8、カラー=64、ディザ=0%
感覚的には、図5のカラー=16が大雑把(^_^;)で見やすいです。
これを使う場合は細かな部分が飛ぶので、図3と併記する必要がありそうです。
図1を同じようにして比較すると、カラー=64が見やすいです。
写真によって、カラー数を使い分ける必要があるようです。
図8、図1、2015/08/27 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8
(等温線処理:PING,カラー=64)
画像の出典:下記よりダウンロードした画像を加工しています
1,Landsat8画像:Landsat-8 日本受信・即時公開サービス http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
”The source data was downloaded from AIST's Landsat-8 Data Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.
2,西之島の輪郭:海上保安庁HP 西之島
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/kaiyo18-2.htm
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