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2015年8月22日 (土)

西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8

                                          (西之島シリーズ目次)

 ランドサット8の2015/08/11夜間画像と比べて、新しい噴火口近傍の高温部(赤)の
面積が大きくなっていますが、溶岩流の下流側の中~低温部(緑~青)の面積が減って
います。
今、新しい噴火口から溶岩が大量に噴出し始めて、これから下流に流れ出すタイミング
でしょうか?

 

 

図1、西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8  (左クリックで拡大)

Nisinosima_20150820_ondo1

 

1,西之島の輪郭は、2015/07/23のもので、位置ガイドとして表示しています。
2,観測温度範囲は気象、地表の条件で変化するので、おおよその目安です。
 ※ 温度カラーは、L=0,H=255でリニアに割り付けています。

 

 

今回は、高温部の重ね合わせによる表現の比較を行ってみました。

①、一般的に使われている「RGB3色合成」による表現。(図2の左側)
 モノクロの3画像をRGBに割り当ててカラー化する方法です。
  1)3要素(3色)までの合成しかできない。
  2)各色が重なる部分は中間色になるので、どの要素と要素が重なっているのか
   分かりずらい。
  3)簡単にできる。

②、各要素を単色の濃淡に置き換えて温度の高低順に重ねる(図2の右側)
  要素ごとに色が混じらないので見やすい
  1)要素数の制限が無い
  2)重ね合わせなので、上のレイヤーの面積が大きいと下のレイヤーが見えなくなる。
  3)分布を抜き出す閾値の設定が難しい。

③、②の改良で各BAND毎の温度分布を重ね合わせと3Dによる空間分布で表現。(図3)
  図3では、高温分布を低温→高温の順(BAND10,7,6,5)で4層に重ねて3D分布図として
  います。
  1)各要素を単色の濃淡ではなくカラーで表せる。
  2)重ね合わせなので、上のレイヤーの面積が大きいと下のレイヤーが見えなくなる。
  3)分布を抜き出す閾値の設定が難しい。
  4)立体視できない人は見ることが出来ない。
  5)作る手間がかかる。

 

 

図2、西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8 

    高温部の表現方法の違いを比較

Nisinosima_20150820_ondo2

 

 

図3、西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8 

    3D立体図・交差法 (左クリックで拡大)

Nisinosima_20150820_ondo3

 

どの方法も今一ですが、図1の全バンドの一括表示が解かりやすいでしょうか? (^_^;) 

 

出典:下記よりダウンロードした写真を加工しています

Landsat-8 日本受信・即時公開サービス
http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
”The source data was downloaded from AIST's Landsat-8 Data Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/).  Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.

 

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