西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8
ランドサット8の2015/08/11夜間画像と比べて、新しい噴火口近傍の高温部(赤)の
面積が大きくなっていますが、溶岩流の下流側の中~低温部(緑~青)の面積が減って
います。
今、新しい噴火口から溶岩が大量に噴出し始めて、これから下流に流れ出すタイミング
でしょうか?
図1、西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8 (左クリックで拡大)
1,西之島の輪郭は、2015/07/23のもので、位置ガイドとして表示しています。
2,観測温度範囲は気象、地表の条件で変化するので、おおよその目安です。
※ 温度カラーは、L=0,H=255でリニアに割り付けています。
今回は、高温部の重ね合わせによる表現の比較を行ってみました。
①、一般的に使われている「RGB3色合成」による表現。(図2の左側)
モノクロの3画像をRGBに割り当ててカラー化する方法です。
1)3要素(3色)までの合成しかできない。
2)各色が重なる部分は中間色になるので、どの要素と要素が重なっているのか
分かりずらい。
3)簡単にできる。
②、各要素を単色の濃淡に置き換えて温度の高低順に重ねる(図2の右側)
要素ごとに色が混じらないので見やすい
1)要素数の制限が無い
2)重ね合わせなので、上のレイヤーの面積が大きいと下のレイヤーが見えなくなる。
3)分布を抜き出す閾値の設定が難しい。
③、②の改良で各BAND毎の温度分布を重ね合わせと3Dによる空間分布で表現。(図3)
図3では、高温分布を低温→高温の順(BAND10,7,6,5)で4層に重ねて3D分布図として
います。
1)各要素を単色の濃淡ではなくカラーで表せる。
2)重ね合わせなので、上のレイヤーの面積が大きいと下のレイヤーが見えなくなる。
3)分布を抜き出す閾値の設定が難しい。
4)立体視できない人は見ることが出来ない。
5)作る手間がかかる。
図2、西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8
高温部の表現方法の違いを比較
図3、西之島 2015/08/20 夜間の熱・近赤外画像 Landsat-8
3D立体図・交差法 (左クリックで拡大)
どの方法も今一ですが、図1の全バンドの一括表示が解かりやすいでしょうか? (^_^;)
出典:下記よりダウンロードした写真を加工しています
Landsat-8 日本受信・即時公開サービス
http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
”The source data was downloaded from AIST's Landsat-8 Data Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.
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