西之島 熱赤外線で見る3D地形 2015/06/21
西之島を熱赤外線で見た、3D地形図です。
使用した画像は、ランドサット8 が 2015/06/21 に撮影した熱赤外線画像 BAND10,11。
西之島 Landsat-8 TIRS(表面温度)-3D 2015/06/21
3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)
1)白く明るいほど表面温度が高い部分です(温度スケールは不明です)
2)西之島の輪郭はBAND8より抽出
3)中央噴火口の北北東に見える黒い部分は噴煙です。
4)画像の割り当て
右画像:熱赤外線 BANB10(10.3-11.3 µm)分解能100m
左画像:熱赤外線 BAND11(11.5-12.5 µm)分解能100m
R1メモ
「熱赤外線による3D地形図」について
ランドサット8がBAND10とBAND11を同時に撮影していると視差は生じないはずですが、
視差と思われる画像のずれがあります。
「時間(位置)差による本当の視差」なのか「波長域の違いやデータ処理などで生じた見か
けの視差」なのかは不明※ですが、3D立体画像に加工するとDEMによる3D地形と大まかな
高低差が一致するようです。
※熱赤外線センサーの配列は10.8㎛と12㎛のラインセンサー?が2列x3台並んでいます。
もしかすると2列のセンサー間のギャップ長が視差距離(角度)になっているのでしょうか?
今、西之島で温度が高い所は、噴火口、溶岩流、溶岩トンネル等で、地形的に周囲の温度
の低い所より盛り上がっているはずです。
そのため、表面温度の高低が地形の高低と相関していると思われます。
左右の画像は同じ波長領域では無いので温度対コントラスト比は同じではありませんが、
視差情報は有効だと思われるので熱赤外線画像による3D地形図として成り立つと考えて
います。
写真の出典
Landsat-8 日本受信・即時公開サービス http://landsat8.geogrid.org/l8/index.php/ja/
”The source data was downloaded from AIST's Landsat-8 Data Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/). Landsat 8 data courtesy of the U.S. Geological Survey.
2015/06/21の画像より作成。
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コメント
おじゃまします、R1さん。
上手にB10とB11を手なずけましたね。カンペキに立体に見えましたよ。
詳しくないので適当な事をもうしますが、ここで話題になるB10とB11の視差は自分も撮影時刻の違いと思ってました。
高度の高そうな雲と低そうな噴煙でズレの量が異なっていることがあります。同様のずれはB1~B5間でも順繰りに見受けますし。
ところで夜間のデータなのですが、真っ黒に見えても、B7とB6は粒のように所定の場所で光っていると思いますよ。
是非にお試しあれ。
投稿: 柱状画下 | 2015年6月24日 (水) 23時14分