西之島 地下密度と噴火口の移動位置の関係(1973-1974)
「西之島の噴火口の位置が地下構造の高密度部分(重力異常部)に沿って形成されている」
という論文(※1)がありました。
その高密度部分と噴火口の位置関係を現在の西之島の写真の上に重ねてみました。
今後、噴火口の移動があっても9時から12時の間の方向には移動できないようです。
噴火口が、図の最後の移動位置 MAR,14,1974 (最北)の位置に移動してくれれば
西之島がもっと大きくなれる可能性は残されているようです(^_^;)
西之島 地下密度と噴火口の移動位置の関係(1973-1974) (左クリックで拡大)
「噴出点は湾の南部にある高異常域の東から南縁を点々と移動したことがわかる.
前項で述べたようにこの高異常域の地下には周囲よりも密度の大きい-またそれは周囲
よりも硬い物質と考えられる-物質が存在していることが推定されている.
したがって,地下深部より上がってきたマグマは,この高密度物質を避けるようにしながら,
その縁に沿って噴出し,西之島新島を形成したと解釈することが可能である.
Fig. 14. Loci of the wondering of the eruption center from May 31,1 973 to March 14,
1 974 super posed on the Bouguer anomaly map. Note that the loci are located at the
periphery of the high gravity anomaly area (※1、引用部)」
詳細は下記論文を一読ください。
出典
(※1)文、及びオーバーレイ部分の図14を引用:
西之島火山における重力異常 大川, 史郎; 横山, 泉 1977-03-29
北海道大学地球物理学研究報告 =
Geophysical bulletin of Hokkaido University, 36: 83-95
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/14069/1/36_p83-95.pdf
西之島の写真:
海上保安庁HP 空中写真 20 May 2015 photoV_2015_%205_20.jpg を加工
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