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2014年11月

2014年11月20日 (木)

3D地形図で見る、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

                                          (西之島シリーズ目次)

3D地形図で見る、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

       ※ 最新(2014/12/04)の、3D地形図です

       ※西之島 2014/12/25 の3D写真と、ビデオ(海上保安庁撮影)

 噴火活動により陸地が広がっている西之島の地形変化をまとめてみました。

  1、地形図は、3D・立体図(裸眼立体視の、交差法/平行法)で作成しています。
    見易い方で見て下さい。(交差法は大画面で見ることが出来ます)
    標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、標高カラーを参照ください。
    各図の①~⑤は同じ縮尺にしているので、大きさの比較が出来ます。

  2、観測日 :
    ①2013/12/04、②2013/12/17、③2014/02/16、④2014/03/22、⑤2014/07/04

  3、3D地形図作成に使用した標高データの出典:
    国土地理院ホームページ http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html

  4、立体視の出来ない方は、右側の図を見てください (左側は視差用で歪んでいます)

 

 

1、交差法(大画面)による、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

  ※ 下図は幅400ピクセルです。 左クリックで拡大すると、幅1200ピクセルになります。
    (ブログの制約で1600ピクセル以上の画像はUP出来ないので2分割しました)

Nishinoshima_3d_p1_w1200

 

Nishinoshima_3d_p2_w1200

 

Nishinoshima_20140704_10m_w1200


 

 

2、交差法(中画面)による、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

  ※ 下図は幅400ピクセルです。 左クリックで拡大すると、幅790ピクセルになります。

Nishinoshima_3d_w790

 

 

3、平行法による、西之島付近の噴火活動による地形の変化。

  ※ 下図は幅400ピクセルです。 左クリックで拡大すると、幅500ピクセルになります。

Nishinoshima_3d_w500

 

 

4、3D地形図で見る、西之島付近(2014/07/04)の噴火活動による地形。

 

 

1、3D地形図は、5秒ごとに10°回転します。 見たい角度で停止してみてください。
2、標高の見え方は数倍に誇張されています。標高値は、標高カラーを参照ください。
3、3D地形図作成に使用した標高データ(2014/07/04)の出典:  
  国土地理院ホームページ   http://www.gsi.go.jp/gyoumu/gyoumu41000.html
4、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 夢見る街

 

 

4-2、西之島付近の噴火活動による地形の変化 2013/11/21~2014/10/16

   噴火活動により陸地が広がっている西之島の、2013/11/21~2014/10/16 に於ける
  地形の変化。

西之島付近の噴火活動による地形の変化 2013/11/21~2014/10/16 (HD 1920*1080)

 

 

 

1、地形図の出典:
 「海域火山データベース 海上保安庁海洋情報部、西之島地形図 
  http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/
  2013nishinoshima/nishinoshima_map140917.pdf」
  を基に作成しています。
2、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 千年の追憶

 

 

西之島付近の噴火活動による地形の変化 2013/11/21~2014/10/16 (GIF)

Nishinoshima_map140917_101

4-3、 西之島 新島生成の様子(1973/9/14 ~1990/7/23)

  西之島の初期の地形変化のデータがありました。

 西之島 新島生成の様子(1973 年9 月14 日~1990 年7 月23 日(小坂,1991))
火山活動(噴石丘の形成•溶岩流•噴火地点の移動等)による島の拡大と
海流や波による浸食が繰り返されました。

 ビデオは、HD(1920x1080)で見ることが出来ます。

 

 

 

1、地形図の出典:
本図は、「気象庁HP http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/13m11/326_131122.pdf 
の図8 西之島 新島生成の様子(1973 年9 月14 日~1990 年7 月23 日(小坂,1991※1))」を
基に作成しています。
※1、引用文献:小坂丈予 (1991) 日本近海における海底火山の噴火. 東海大学出版会, 279p.
2、BGM:『フリー音楽素材 H/MIX GALLERY』 Wind Veil

 

西之島 新島生成の様子(1973/9/14 ~1990/7/23)(GIF)

326_1311225_201205_a

 

 

4-4、西ノ島 2013/10/01 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

 

Nisinosima_3d_20131001

 

「国土地理院の空中写真 CKT201315-C1-3,5,7,9」  を基に作成。

 

 

5、西之島の面積変化

  西之島の各期の面積変化を求めてみました。

  ※面積は、各期の陸域標高データのn数にメッシュの面積を掛けた値で参考値です。

  ①2013/12/04      41,989*2.5*2.5 =   262,431 (平方メートル) 
  ②2013/12/17      50,654*2.5*2.5 =   316,588 (平方メートル)
  ③2014/02/16     118,721*2.5*2.5 =   742,006 (平方メートル)
  ④2014/03/22     141,920*2.5*2.5 =   887,000 (平方メートル)
  ⑤2014/07/04    1,175,692*1 *1  = 1,175,692 (平方メートル)

 

  参考
   ⑤2014/07/04時点の西之島の体積を (全標高値の合計m)*1m*1m で求めると

     23,293,293.28*1*1= 23,293,293.28 立方メートル= 0.023 立方キロメートル

 

 ※ ①~④は2.5mメッシュデータ、 ⑤は1mメッシュデータです。
    ⑤2014/07/04の標高データは1mメッシュのありがたい高分解能のデータですが、
    Excel泣かせの、2,239,570行(X,Y,Z)の巨大なデータでした。

 

**************  3D地形図について  ****************

1、作成した3D地形図は、私が趣味で作ったものです。
  データの解釈間違いや計算ミスなどで、地形図のデータが正しいものとは限りません。
  そのことを理解した上でご覧ください。

 

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2014年11月19日 (水)

アツモリウオ 2014/11/16 積丹・幌武意でダイビング

 先週は函館・臼尻だったので、2週間ぶりの積丹です。
水温は12℃台に下がっていました。これが思わぬ悲劇を呼ぶことになろうとは・・・

今日はアツモリウオを2匹見ることが出来ました。
今年の幌武意はアツモリウオを見られる確率が高いようです。

 

 

アツモリウオ (1) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  2週間前に見たのと顔の模様が違っていたので新たな2個体です。

Pb160039_atumoriuo

 

 

アツモリウオ (2) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb160052_atumoriuo

 

 

ゲンロクダイ (3)

  9/28に見つかってもう1か月半、水温が12℃に下がってもまだ元気です。

 

 

 

 

 

 

ホッケの卵 (4) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  ホッケの卵は藻が生えてきてあまり綺麗に見えなくなってきました。

Pb160029_hokke_tamago

 

 

ホッケの卵 (5)

  もうすぐ孵る稚魚が卵の中で動いています。

 

 

 

 

 

 

アイナメの卵 (6) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  2週間前に沢山あったアイナメの卵はほとんどが孵化してなくなっていました。
  今日見たのは新たな場所に産卵していた卵ですがこれも間もなく孵化しそうです。

Pb160015_ainame_tamago

 

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  R1メモ  

 ダイビングコンピューター(DIVE DEMO)、寒冷地での悲劇

 2本目の終盤に残り時間を確認しようとしたら・・・
ダイブデモのバッテリーアラームが点灯していて、ダイブモードになっていません 
バディのダイコンを見るとまだ余裕があったのですが、念のため浮上。
安全停止時間は時計モードで3分間確保出来ました。

  ※ アナログの水深計を持っていたので5mキープは幸いできましたが、最近のオール
    インワン式のダイコン(水深、残圧、時間)がバッテリー切れや壊れたら・・・
    やっぱり頼るのは、バディ? それとも、ダイコンを2台持つ?

1本目は安全停止のカウントを見ているので正常に動作していた(ログも残っています)の
で、バッテリー切れは浮上以降~2本目の間で起きていたはずですが見ていなかったで
す、と言うか1本目で正常動作していたのに、予告もなくいきなりのバッテリー切れなんて
予測しませんよね!
取説を見ると、バッテリーマークの点滅(第一段階の予告)でいきなりダイブモードが使えな
くなるとあります。
今回起きた点灯はバッテリー切れ予告ではなく、いきなりの死亡宣告です。
しかも海の中に入った後に電池が冷えて?これでは、注意のしようがない
当日の状況は、水温12.3℃(1本目)、気温5~7℃でバッテリが消耗していて冷えて
機能低下したとしてもこれは無いですよね! (さらに、水温5℃まで下がります)

海に入る前はアラームが出ていなくて、入っている間にバッテリーが冷えてダイブモードの
機能停止。
こんな怖いダイビングコンピューター、リコールもんじゃないでしょうか?

   ※ もう生産中止品です。 海自モデルはどう管理していたのでしょうか?
     (切れる前に定期的にバッテリー交換か?)

その後機材の片づけをしている間に温まったのか、バッテリーマークが点灯(バッテリー切
れ)から点滅(ダイビング不可表示)になり、帰りの車の中でさらに温まったのかバッテリー
マークが消灯してしまいました。
とりあえず電池交換(2回目)に出したのですが、今度買うときは寒冷地仕様品?で、
水中で冷えてバッテリーアラームが出てもすぐに死なないダイビングコンピューターに
しましょう。

  ※ 前回の電池交換もやはり冬で、1本後にバッテリーが点滅してお昼休みの間に
    消灯して2本目は使えましたが、すぐバッテリー交換に出しました。
    DIVE DEMOは、80~100(ダイブ/年)で使うには、バッテリー予告が無いものとして
    3年以内で冬の前に定期的にバッテリー交換する必要があるようです。

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2014年11月14日 (金)

キタクダヒゲガニなど 2014/11/08,09(6/6) 函館・臼尻でダイビング

キタクダヒゲガニ (16) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  ヤドカリの仲間のようです。
  石狩で見たHPの記事があったので、積丹にもいるかもしれません。

Pb080020_kitakudahigegani

 

 

クジメの卵 (17) (左クリックで拡大)

  もうすぐ孵化するクジメの卵です。
  卵の中の稚魚の形と色はアイナメの卵とそっくりで、クジメが横に居なかったら
    見分けがつきません。

Pb080114_kujime_tamago

 

 

クジメの卵 (18) (左クリックで拡大)

  上の卵隗と同じところにあった、胚胎が出来始めている卵です。
  まだ色が綺麗です。

Pb080136_kujime_tamago

 

 

クジメの卵 (19) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  上の卵の3Dです。

Pb080133_kujime_tamago

 

 

ケムシカジカ (20) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  ケムシカジカも産卵のため寄ってきています。
  去年はもう少し後の時期に来ていたので卵を見ることが出来ています。

Pb080087_kemusikajika

 

 

なんでしょう? (21) (左クリックで拡大)

  神社前のスロープの手すりの真下のコンクリートブロックの上に居ました。

Pb080149_humei

 

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マツカワ 2014/11/08,09(5/6) 函館・臼尻でダイビング

 幻の魚と言われているマツカワ(マツカワガレイ)、高級魚で食べると美味しい(らしい)。
捕れる数が少ないため人工種苗した稚魚の背びれにタグを付けて放流しているそうですが、
このマツカワにはタグが有りません。
もしかしたら天然もののマツカワ? 
お腹が黄色いのはオスだそうです。

 

 

マツカワ (12) (左クリックで拡大)

  臼尻なのでワイドで(^_^;)

Pb090056_matukawa

 

 

マツカワ (13) (左クリックで拡大)

  ちょっと寄って

Pb090057_matukawa

 

 

マツカワ (14) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  ちょっと人相が悪い?

Pb090089_matukawa

 

 

マツカワ (15)

  こっちを見てくれました(^_^;)

 

 

 

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ホウボウの幼魚 2014/11/08,09(4/6) 函館・臼尻でダイビング

 ホウボウの幼魚は初めてみました。(成魚も見た事は有りません)
幼魚の内は体色が真っ黒、大きくなると体色は赤っぽくてムナビレが青と緑の綺麗な色になるそうです。
まだ小っちゃくてもムナビレの変化した足でちゃんと歩きます。

 

 

ホウボウの幼魚 (9) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb080015_houbou_yougyo_3

 

 

ホウボウの幼魚 (10) (左クリックで拡大)

Pb090009_houbou_yougyo

 

 

ホウボウの幼魚 (11)

 

 

 

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フサカジカ 2014/11/08,09(3/6) 函館・臼尻でダイビング

 綺麗な色のカジカです。
この緑色は色彩変異などではなく、個体差による普通の色だそうです。
積丹にも、ほ・し・い (笑

写真を写したところは水深1mでおまけにうねり、エキジット直前でタンクは軽くなる、
で写真はピンボケとブレばかり。
フレームから外れないように写すのがやっとでした。ベタ凪の時にもう一度撮りたい!

 

 

フサカジカ (7)  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb090101_husakajika

 

 

フサカジカ (8)  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb090115_husakajika

 

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ウミクワガタ 2014/11/08,09(2/6) 函館・臼尻でダイビング

 今回もウミクワガタを見せてもらいました。
ウミクワガタをイトマキヒトデの上に載せて綺麗に撮ろう! までは良かったのですが・・・
うねりでカメラがフラフラ、ウミクワガタは歩き回る、イトマキヒトデもどこへ行く~ でピンボケ
ばかり(涙
時間が無いので写真はあきらめてビデオにしたのですがこれもブレブレ、ソフトの手ぶれ
補正を2回かけて何とか見られるようになりました(なっていますか?)
このウミクワガタの正式名称は「ソメワケウミクワガタ」だそうです。(たぶんすぐ忘れます(^_^;))

 

 

ウミクワガタ (5) (左クリックで拡大)

Pb090096_umikuwagata_w800

 

 

ウミクワガタ (6)

 

 

 

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2014年11月13日 (木)

アイナメの保護卵 2014/11/08,09(1/6) 函館・臼尻でダイビング

 ロビンソンさんのツアーで、約一年ぶりに函館・臼尻に行ってきました。
今回はダンゴウオの見られる時期には少し早いので何が見られるか見当も付きません。
ガイドして頂いたグラントスカルピンの佐藤長明さんから何かリクエストがありますか? 
と聞かれたのですが、臼尻に何がいるのか分からないので、逆にお任せコースでお願いしました。
おかげで、今回もてんこ盛りです(笑

臼尻の海は緑の草原がある!!
積丹では撮ったことのない「ワイド」で撮りたくなる水景です。
せっかくの「緑色」。ちょっと派手目な色にしてみました(^_^;)

 

 

アイナメの保護卵 (1) (左クリックで拡大)

Pb090026_ainame_hogoran

 

 

アイナメの保護卵 (2) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb080039_ainame_hogoran

 

 

アイナメの保護卵 (3) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb080061_ainame_hogoran

 

 

アイナメの保護卵 (4) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb090031_ainame_hogoram

 

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2014年11月 6日 (木)

アイナメの卵 2014/11/02(2/2) 積丹・幌武意でダイビング

 アイナメ(アブラコ)の卵がもうハッチアウトしていました。
今年は少し早いような気がします。
これから生む卵も合わせていろんなステージの卵が同時に見られます。

 

 

アイナメの卵(1) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  もうハッチアウト(孵化)していたアイナメの卵です。
 見ていると卵の中で動いています。
 アイナメの卵の孵化時間は今日の水温14℃に近いデータ(15.2℃で23日)から、
 約3週間前に産まれた卵ということになります。

Pb020124_ainame_tamago

 

 

アイナメの卵(2)

  卵の中で動いているのが見えます。
 同じ卵隗の表面側の卵はすでにハッチアウト(孵化)していました。

 

 

 

 

 

 

アイナメの卵(3) 卵の中でクルンクルン

Pb020135__2_cat_201_w240_t03

 

 

アイナメの卵(4) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb020031_ainame_tamago

 

 

アイナメの卵(5) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb020049_ainame_tamago

 

 

アイナメの卵(6) 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Pb020115_ainame_tamago

 

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幌武意スタートです 2014/11/02(1/2) 積丹・幌武意でダイビング

 今日からロビンソンさんのダイビングツアーは幌武意ベースになります。
雪の降る時期(11月初め~4月末)は幌武意のアクアキャットさんの施設を利用した
札幌発着のダイビングツアーになり、お昼は暖かい昼食でお腹いっぱいになり心地よい
暖房でウトウトすると「2本目のダイビングに行くの~」の、猫の炬燵状態になります
もう一つ忘れちゃいけないのがドライスーツのまま入れるお風呂。これもダイビングで冷え
た体で入ると出られなくなる罠です

 幌武意初日は盛りだくさんの内容です。やっぱりダイビングは冬だよねー

 

 

ゲンロクダイ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  積丹では、死滅漂流魚(死滅回遊魚)のゲンロクダイ、9/28に見つかってもう1か月に
  なります。
 同じ場所に居付いているそうですが、いつまで元気な姿が見られるかなー?

Pb020086_genrokudai

 

 

クロコソデウミウシ  (左クリックで拡大)

  10mmぐらいの大きさで見たのは今回で2回目、積丹ではレアなウミウシです。

Pb020057_kurokosodeumiusi

 

 

ウミウシ~不明種 (左クリックで拡大)

  ウミウシ図鑑に載っていない不明種です。

Pb020064_umiusi_humeisyu

 

 

アツモリウオ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  お腹が少し大きい?
 産卵のため岸よりしてきています。どこに卵を産むのか? 謎のままです。

Pb020070_atumoriuo

 

 

ホッケの卵 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  まだ数は少ないですが、すぐ見つかります。(アイナメの卵も見られますよ)
  マクロレンズ(クローズアップレンズ)を持っている方は忘れずに!

Pb020019_hokke_tamago

 

 

ケムシカジカ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  ゴジラにちょっと似ている? 目が頭の上に完全に飛び出ています。

Pb020004_kemusikajika

 

 

アキギンポ (左クリックで拡大)

Pb020068_akiginnpo

 

 

いつの間にか一眼使いになっていたSさん 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

  前に合った時はコンデジでした。
 それが今日は、D7100のフルセットで3回目とのこと。
 ちなみに今日見たコソデウミウシと不明種は、Sさんが見つけてくれました。

Pb020079_s_san

 

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2014年11月 1日 (土)

25mメッシュ水深データによる鳴門海峡の3D海底地形図(シリーズ30)

                                         (海底地形図の一覧表)

 以前に、「 鳴門海峡の、3D海底地形図 (シリーズ13) 」 を500mメッシュ水深データ
(J-EGG500)で作ったのですが、海峡幅約1.3Kmを500m間隔の水深データで海底地形図
を表すには無理がありました(^_^;)

もう少しメッシュが細かいデータが無いかと探したのですが見つかりません。
魚探などの電子海底地形図は等深線の輪郭を繋ぐための間隔の粗いコンター図用データ
で等間隔の水深メッシュではありませんでした。
後は海図をメッシュで区切って目測で水深を読み取る方法しかないので使える海図が無い
か探したところありました。
国土地理院の「沿岸海域土地条件図 鳴門海峡 1984-03-01」です。
メッシュ間隔は25mで読み取り可能だったので、(25mメッシュx水深1m単位)でデータの
サンプリングを行いました。
(※元図の拡大や目測の誤差があるので、ピッチは約25mでカウントしました。)
目測サンプリングにどのくらい読み取り時間が掛かるのかわからないまま始めたので、
「鳴門の渦潮が出来る仕組み~(これが知りたい。のが今回の動機です)」を見るのに必要
な最低限の範囲としました。
終わって見れば、データ量は 75x86 = 6,450(X,Y,Z)セットになりました。
(これ以上は目測の根気が続かなかったのです(^_^;))

 

 

①鳴門海峡の3D海底地形図(25mメッシュ水深データ)(図1)

    3D立体海底地形図・交差法 (左クリックで拡大)

Narutokaikyou_3d_kaiteitikeizu

 

 ここまで詳細に海底地形が表せるとは思っていなかったので正直びっくり!!! 
苦労が報われた~

  1、3D海底地形図は「裸眼立体視・交差法」で作られています。
  2、水深(垂直方向)の倍率は2~3倍に誇張されています。
    (水深は、等深線カラーを参照ください)
  3、本図は「国土地理院の(沿岸海域土地条件図 鳴門海峡 1984-03-01)」を基に
    作成しています。

 

 参考に以前500mメッシュ水深データで作った3D海底地形図がこれです。
こんなに違っていました!
そもそも500mメッシュ水深データは広域用データで、無理やり作った私が悪いのです。
決して、データセットが悪いわけではありません(JODCさんには感謝です(^_^;))

鳴門海峡の渦潮と海底地形(図2) 3D・交差法 (左クリックで拡大)

     3D立体海底地形図・交差法 (左クリックで拡大)

04_narutokaikyou_uzusio_kaiteitikei

 

 500mメッシュ水深データ(J-EGG500)はJODCさんからダウンロードできるのでエクセル
限界の100万行のデータセット(北海道の海底地形図のデータ量)でもパソコン任せで楽ち
んなことを思えば、いかに目測が大変か思い知らされました(涙

 

 

②鳴門の渦潮はどうしてできるのか?

 まず、「渦潮のできる位置」を3D海底地形図に重ねてみます。

鳴門海峡の3D海底地形と渦潮のできる位置(図3)

     3D立体海底地形図・交差法 (左クリックで拡大)

Narutokaikyou_3d_uzusio_tikei

 

  1、3D海底地形図は「裸眼立体視・交差法」で作られています。  
  2、水深(垂直方向)の倍率は2~3倍に誇張されています。
    (水深は、等深線カラーを参照ください) 
  3、本図は「国土地理院の沿岸海域土地条件図 鳴門海峡 1984-03-01」を基に作成
    しています。
 
  4、水色で示した渦潮の位置データは、
     「国土地理院の空中写真 CSI20091-C4-67,68」を基に作成しています。

 

 水色で示した渦潮の位置は空中写真で見た渦潮を転写しています。
渦潮の発生位置は、裸島と中瀬の浅い部分を乗り越えてきた速度の遅い流れが海峡中央
を流れる流れの速い本流に引き込まれている流れの境目に出来ているように見えます。
流れの速度が違う境目にどうして渦が出来るのか?
よく分かりませんでした・・・

写真は、播磨灘から紀伊水道に潮流が流れているときのものです。
反対に紀伊水道から播磨灘に潮流が流れているときの写真が見つからなかったので
その時はどうなるんでしょうか?
また、疑問が一つ増えました(^_^;)

3Dプリンターが普及したら鳴門海峡の模型を作り、渦潮の実験が出来そうですね。

 

 

③鳴門海峡の海底地形と渦潮のできる位置 (左クリックで拡大)(図4)

  別の角度から見るために、空中写真と海底地形図を縦に並べてみました。
 左右の浅瀬を乗り越えて速度の遅くなった側流が中央を流れる本流に引き寄せられて
 流速が早くなる部分の外側に渦潮が出来ているように見えるのですがどうなんでしょう?

Narutokaikyou_uzusio_tikei_2

 

  1、渦潮のできる位置と海底地形の位置がわかるように並べています。
  2、上の渦潮の位置を示す空中写真は、
    「国土地理院の空中写真 CSI20091-C4-67,68」を基に作成しています。
  3、下の海底地形図は「国土地理院の沿岸海域土地条件図 鳴門海峡 1984-03-01」
    を基に作成しています。

 

R1メモ

  ※ひまわり8号の画像で、鳴門海峡を流れる潮流が見えるか?を確認したブログです。

     「ひまわり8号で紀伊水道に出入りする潮流を見る。」 2016年3月21日
     「ひまわり8号で瀬戸内海の潮流が見えるのか」    2016年3月29日 

 

 

④鳴門海峡のサンプリング精度(図5)

  目測で水深を読み取ったデータがどれくらいの精度なのか確認してみました。
 25mメッシュ水深データで作った海底地形図と沿岸海域土地条件図を重ねてみます。
  ※3秒ごとにオリジナル海底地形図が重なるGIF図です。

Narutokaikyou_25m_mesh

 

  1、海底地形図のデータは、「国土地理院・鳴門海峡の沿岸土地条件図」の水深を
    25mメッシュ・水深1m単位の目測によるサンプリングで得ています。
  
    読み取り精度が低いので、元図と重ねて出来を確認してみた。
    (3秒ごとに切り替わります) 
  2、海底地形図は「国土地理院の沿岸海域土地条件図 鳴門海峡 1984-03-01」を
    基に作成しています。

 

 国土地理院には海底スキャンで測定したもっと高精度の電子データがあると思うので
すが、一般人の趣味には使わせてもらえないのでこのぐらいが個人で得られるデータの
最終でしょうか?

 

 

⑤メッシュサイズの違いによる地形の再現性(図6) (左クリックで拡大)

Narutokaikyou_mesh_hikaku

 

  今回は目測で水深を読み取れる最少メッシュ間隔だった25mでサンプリングしました。
 結果は元図の等深線をほぼ再現できましたがデータ量が大きいのにはまいりました。
 地形の再現性を確保しながらどこまでメッシュサイズを落とせるかシミュレーションしてみました。
 メッシュ間隔は 25/50/100/200m とし、どのような違いが出るか見てみると、地形の再現は50mメッシュまでで
 100mメッシュは大まかな輪郭までの再現、200mメッシュは広域図で縮尺が大きい場合しか使えないようです。

  ※ 図6は、各メッシュサイズの生データをエクセルの等高線グラフで描写したもので、
    データの補間は行っていないので等深線の「カクカク」が目立ちます。

 

次はどこ作ろう?

 

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鳴門海峡の3D海底地形図を作成するために使用させていただいた資料の出典

1、国土地理院の「沿岸海域土地条件図 鳴門海峡 1984-03-01」~図1、図3、図4、図5、図6
  http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse4/

2、国土地理院の、「空中写真 CSI20091-C4-67,68」~図3、図4
  http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do

3、JODCの、500mメッシュ水深データ(J-EGG500) ~図2
  http://www.jodc.go.jp/jodcweb/index_j.html

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