鳴門海峡の、3D海底地形図 (シリーズ13)
鳴門海峡の、3D海底地形図 (シリーズ13)
瀬戸内海シリーズの連載中ですが、合間に注目ポイントを特集していきます。
今回は、鳴門海峡にクローズアップ!
※鳴門海峡をより高精細な 20倍の分解能 (500mメッシュ → 25mメッシュ) で新しく
「25mメッシュ水深データによる鳴門海峡の3D海底地形図(シリーズ30)」
を作りました。(2014/11/01)
※ひまわり8号の画像で、鳴門海峡を流れる潮流が見えるか?を確認したブログです。
「ひまわり8号で紀伊水道に出入りする潮流を見る。」 2016年3月21日
「ひまわり8号で瀬戸内海の潮流が見えるのか」 2016年3月29日
1、初めに、今となっては貴重な「大鳴門橋」のない時代の写真です。
写真は1972年(昭和47年)のものです。
(大鳴門橋は、1985年(昭和60年)6月8日に開通しています。)
海峡中央部の白く泡立っている部分に渦潮が出来るのでしょうか?
鳴門海峡(図1) (左クリックで拡大)
出典:「国土画像情報(カラー写真) 国土交通省」
昭和47年度 CKK-74-10 C27-1,2 より作成
鳴門の渦潮に潜った人がいたー
「大冒険 鳴門の渦潮に潜る」
http://homepage3.nifty.com/KAPPA-NAKAGAWA/news6.htm
2、鳴門海峡の、3D海底地形図
鳴門海峡の3D海底地形図(広域) (図2) 3D・交差法 (左クリックで拡大)
※ 水深は、カラーチャートの等深線を参照ください。
鳴門海峡の3D海底地形図(拡大) (図3) 3D・交差法 (左クリックで拡大)
鳴門海峡の前後に大きな海釜があります。
北側の海釜は、-217mにもなります。
詳しい解説はここで見ることが出来ます。
鳴門海峡の海底地形・地質構造
http://cais.gsi.go.jp/KAIHOU/report/kaihou21/05_03.pdf
注: 鳴門海峡の3海底地形図(図2~4)は、500mメッシュ水深データで
作られています。
(※現在無料で使える水深データは、JODCさんのこのデータしかありません)
そのため、細部の細かい地形や水深は正確に再現されていません。
「鳴門海峡の海底地形は、こんな風になっているんだ~」
ぐらいの軽い気持ちで見て下さい。
3、鳴門海峡の渦潮と海底地形
鳴門海峡の渦潮と海底地形(図4) 3D・交差法 (左クリックで拡大)
海峡部の3D海底地形図と渦潮の写真を上下に並べています。
海面が白く泡立って流れが乱れている所と、海底の浅いところが一致しています。
---- (2014/05/26 追加記事) ---
4、鳴門海峡の渦潮の出来る位置と海底地形(高解像度版)
国土地理院の電子国土Webで、鳴門海峡の高解像度の等深線図を見つけました。
渦潮の出来る位置が(図4)よりはっきりわかります。
鳴門海峡の渦潮の出来る位置と海底地形(高解像度版) (図5)
出典:国土地理院(地理院地図(電子国土Web))~沿岸海域土地条件図
※等深線図の高解像度版は、ここで見ることが出来ます → 国土地理院HP
今まで使用してきたJODCさんの500mメッシュデータで作成した海底地形図と比べると
分解能がすごい! 無料で使えるデータとして一般公開されないかなー
************** 海底地形図について ****************
1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
そのことを理解した上でご覧ください。
2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
水深は、カラーチャートを参照ください。
3、 作成した海底地形図に使用した地形データー。
「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。
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