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2013年4月16日 (火)

北海道の、3D海底地形図 (シリーズ 8)

                                        (海底地形図の一覧表)

 海の中の地形って面白いですね!  すっかりハマってしまいました。

今回は、無謀にも 地元 北海道全域 の3D海底地形図 です。

 

 今回の海底地形図の範囲は、北緯41~46度、東経139~146度 で、作って見て
地球の丸いのが実感できました。 
3D海底地形図を見ると、上の方が、すぼまっているのが解かりますか?
これは、緯度が高くなると経度の長さが短くなってくるので、500mメッシュの並ぶ数が
少なくなってくるからです。
(※ 深さの測定位置は、緯度経度に沿って均等に分割したものではなく、500m間隔の
   メッシュの交点となっているためです)
普段見ている地図はメルカトル図法といって緯度に関係なく経度の長さが同じですが、
実物の地球は緯度が高くなるほど経度の間隔が狭くなっていますよね! これです。

今回は地元北海道の海底地形図なので思わず力が入り、枚数が多いです
カラーを強調したものなど、バリエーションがありますので好きなものだけ見てください。

 ※今回、(図8~12)は海底地形図が広域なため、2Kmメッシュになっています。

 ※ 北海道周辺の、3D地形図と3D海底地形図 (シリーズ23)  追加しました。

 

 

【1】 北海道の3D海底地形図

 (図1)北海道の3D海底地形図   3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

    200m等深線で描いてあります。

     北海道周辺の海の中はこんな風になっていたんだ 
    右下に少し見えている千島海溝(図の範囲で、最大水深7,238m)はここで
    終わっていて、図の下からは日本海溝が始まります。
    (今度、日本海溝も作って見ようかな?)

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_200_1

 

 

 (図2)北海道の3D海底地形図  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   200m等深線の間隔が解かるように、カラーを強調してあります。

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_200_2

 

 

 (図3)北海道の3D海底地形図  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

    ナチュラルに起伏だけ見たい方は、このモノクロがお勧めです。
 

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_200_3

 

 

 (図4)北海道の3D海底地形図  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

    500m等深線で描いてあります。
    等深線のカラーコードは、「(図6)500m間隔・等深線」の凡例と同じです。

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_500_1

 

 

 (図5)北海道の3D海底地形図  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

    500m等深線の間隔が解かるように、カラーを強調してあります。
    等深線のカラーコードは、「(図7)500m間隔・等深線」の凡例と同じです。

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_500_2

 

 

 

【2】 北海道周辺海域の、等深線図

 (図6)500m間隔・等深線   (左クリックで拡大)

  この一枚の図を作るのに、3列(緯度、経度、水深)×114万行のデータが必要でした。

Hokkaidou_kaiteitikeizu_tousinsen_1

 

 

 (図7)500m間隔・等深線  (左クリックで拡大)

    等深線が解かるようにカラーを強調してあります。

Hokkaidou_kaiteitikeizu_tousinsen_2

 

 

 

【3】 北海道の近海 ~ 鯨観図 (鳥瞰図)

 (図8)鯨観図~20°    (左クリックで拡大)

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_20

 

 

 (図9)鯨観図~120°   (左クリックで拡大)

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_120

 

 

 (図10)鯨観図~200°   (左クリックで拡大)

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_200

 

 

 (図11)鯨観図~340°  (左クリックで拡大)

Hokkaidou_3d_kaiteitikeizu_340

 

 

 

【4】 北海道の海底地形図 3D-回転モデル (ビデオ)

     5秒ごとに、10度回転して行きます。(3分のビデオです)

 (図12)北海道の海底地形図 3D-回転モデル

 

 

 

                        

 

海の深さを測る

 海の深さを測る方法の主流は、「マルチビーム音響測深」です。
これは船の下から、超音波を出して海底から跳ね返って戻ってくる時間から水深を求め
る方法です。
マルチビーム測深機は、超音波を船の横方向に扇形に出して広角でスキャンするもので、
水深の3倍以上の幅を一度に測量することができます。
位置はGPSで測定します。

 水深データを見ると、多くは緯度又は経度に沿って船が進みながらブロック単位で測深
しているのが軌跡のデータから読み取れるのですが、中には不規則な軌跡もあります。

下の図は、網走沖の測深の軌跡の一部分です。
(最終的には他の船の測深データを足して完全な500mメッシュデータになります)

(図6)の等深線と合わせて見ると、どうやら大陸棚から落ちていく傾斜に沿ってスキャン
しているようです。(シングルスキャンのデータでしょうか?)
等深線のデータが無いと、でたらめにスキャンしていると思われますネ!

 

(図13) 網走沖の水深測定の軌跡の例

_01

 

                   

 

**************  海底地形図について  ****************

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。
      

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
     今回の最大水深は、釧路沖の千島海溝で、7,238mです

  3、 作成した海底地形図に使用した地形データー。
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
     水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。
  
     500mメッシュ水深データの範囲:北緯41~46度、東経139~146度。

****************************************************

 

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