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2013年3月

2013年3月30日 (土)

石狩湾の3D海底地形図 (海底地形図5)

                                        (海底地形図の一覧表)

石狩湾の3D海底地形図 (海底地形図5)

 積丹半島近海の3D海底地形図を作った時、「石狩湾はなぜ遠浅なのか?」が
気になっていました。
そこで今回は、石狩湾を中心に3D海底地形図を作ってみました。

   ※「石狩湾は遠浅」~遠浅の定義がはっきりしないので、あくまで私の主観です。

 

1、石狩湾の海底地形  石狩湾はどのくらい遠浅?

  まず、「石狩湾の3D海底地形図~等深線」を見てください。

(図1)石狩湾の海底地形図~等深線  (左クリックで拡大)

Isikariwan_kaiteitikeizu_tousinsen

 

 

(図2)石狩湾の3D海底地形図~等深線  (左クリックで拡大)

Isikariwan_3d_tousinsen

 

 

 なんと、海岸線から20Km離れても、水深が40mしかありません。
40Km先でも、約100mの水深です。
40mの水深は、レジャーダイビングで潜れる限界(無減圧潜水)と同じです。
潜る理由(?)があれば、可能なんです。(どこの許可が必要なんだろう?)

 

------  追加記事 2013/10/07  -----------

陸地部分のデータが使えるようになったので、石狩平野の地形図を追加して作りました。

 (図7) 石狩平野と石狩湾の、標高と水深  (左クリックで拡大)

__10m_02_2

 

 

 (図8)石狩平野と石狩湾の、3D地形図+3D海底地形図

    3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

__10m_3d_300_01

 

-------------- 追加終わり ----------------------------

 

  遠浅の水深で、大きな船は通れるんだろうか? 

  まず、港の深さは?
 港の最大深さは、石狩湾新港-14m、小樽港-13mで、意外と浅い。
 大型船の喫水(船の水の中の部分の深さ)は、イメージとして数10mくらいあるだろうと
 思っていたのでこんな疑問を持ったのでしたが、意外でした。
 港の水深で大型船が入っているので、遠浅の石狩湾でも問題ないようです。

  ちなみに、船の喫水を調べてみると、船の満載喫水に対して、10%の余裕があれば
 船は港に入れるようです。
 水深の余裕を10%とすると、港に入れる船の最大喫水は 14m÷1.1=12.7m 
 一方、船の満載喫水は、55,000トン級貨物船 -12.8m、50,000トン級コンテナ船 -12.7m
 なので、これ以上大きな船は入れません。
 ちなみに、300,000トンタンカーの喫水は22.4mあります。
 以外に、100,000トン級(324m)の旅客船は-8.1mで大きさの割に喫水は浅い、小樽港
 でも楽勝です。
  船の喫水はもっと深いと思っていたのでこんな心配をしましたが、遠浅の石狩湾でも
 大丈夫でした。

   ※ついでに、スエズ運河:水深24mで、航行できる喫水は -20mまで
           パナマ運河:航行できる喫水は -12mまで

                                           

 

 海岸から約40Km先は大陸棚が終わり、急に700m~800mの石狩海盆まで落ち込
んでいます。

「石狩湾内外の海底地形」を、文章で説明すると(以下引用文)

 『概観すると,最大約800mの石狩海盆が湾外前面にあり,そこから延びて湾ロに達し
湾口で水深約500mとなる湾外海底斜面と,石狩沖積層の末端をなす水深100~200mの
湾内海底斜面とが,湾口付近でぶつかり,そこに海底段丘を思わせる落差約400mの
急斜面が形成されている。この湾口急斜面は湾口中央よりやや積丹岬側で特に急勾配
を持ち,またそこには湾外海底が二条の深い谷となって台地状の湾内海底に刻み入って
いる。一方湾口北側の雄冬岬寄りでは,海底斜面の勾配は比較的ゆるやかとなり,特に
岬の前面では石狩海盆に向って,ほぼ一定の緩勾配を成して下っている。
 湾外の海底も極めて起伏に富んでおり,特に積丹岬の前面には水深3200mの海底から
高さ約3100mの後志海山がそびえ立っているなど,複雑な地形が広がっている。』

 「石狩湾の津波と副振動 高橋 將 北海道大学工学部研究報告第130号(昭和61年)」
   http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/41968/1/130_17-32.pdf
  より引用させていただきました。 

となります。 私には書けない・・・  図で表すほうが簡単ですね! (と逃げます
昭和61年には今のように個人でも簡単に3D海底地形図を作ることが出来る技術がな
かったので、手書きの図と文章で表現するのに苦労したんだと思います。

 

上の説明文で表現している海底地形が、下の3D海底地形図を見ると納得できます。

(図3)石狩湾の3D海底地形図 ~ 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Isikariwan_3d_kaiteitikeizu

 

 

2、大変だー 北海道が壊れてた?

 でも、どうしてこんな遠浅の海岸なんだろう?

さらに調べてみると、大~変!!
北海道は昔、二つに分かれていた!!

(図4)内陸まで海が入り込んでいた 海岸線の変化

Ko_isikariwan

 

 『今から数10万年前、小樽から苫小牧にかけて海がありました。この当時、石狩川は
太平洋に流れていましたが、約4万年前に起こった巨大噴火で発生した火砕流により
海は埋め立てられて、石狩川は日本海に流路を変えました。
 約6000年前には世界的に温暖化となり、海面が上昇しました。このため、勇払平野
には海が入り込み(縄文海進)ましたが、その後は海面が下がって陸地になりました。』

   図4と上の説明文は
   「国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部 樽前山環境防災副読本(中学生版)」
      http://www.mr.hkd.mlit.go.jp/   より引用させていただきました。

 

 札幌も、10万年前は海の中。工事現場でクジラの化石でも見つからないでしょうか

6000年前は、今の石狩湾よりもっと奥まで「古石狩湾」が広がっていて、石狩川などの
堆積物で埋められて現在の海岸線になったそうです。
石狩湾が遠浅で平坦なのは、石狩川から流れてきた堆積物によって埋められたからです。

この経過の詳細「石狩浜のなりたち」は下記で見ることが出来ます。

 ※下記のようなイラストと説明を見ることが出来ます。(図5、縮小して引用)

Ko_isikariwan

    石狩浜海浜植物保護センター 
    http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/kaihinsyokubutu/newpage-nat-naritai.htm

 

 

3、石狩湾の埋没谷

 もう一つ、おもしろい資料が見つかりました。
平坦な石狩湾の海底に、昔の谷が埋まっているというのです。
それは、埋没谷といって、昔(第四紀後期?~年代不明)陸地だったころに形成された
河谷で、その後の海面上昇で海面下に沈んだ地形です。

現在のなだらかな石狩湾の海底地形図と、埋没谷を重ね合わせてみます。

 

(図6)現在の石狩湾の海底地形と堆積物の下に隠れた埋没谷 (左クリックで拡大)

Isikariwan_maibotudani_2

 

   (図6)の中の「北海道石狩湾の埋没谷」は、「第四紀後期における日本列島周辺の
  海水準変動 大嶋和雄」 より引用させていただきました。
     https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgeography1889/100/6/100_6_967/_pdf

 

 複雑な埋没谷が堆積物で綺麗に消えて、なだらかになっているのが解かります。
水深-100~200mの大陸棚からあふれ出した堆積物はその先の急な勾配を下って
今の石狩海盆に溜まり、底が平らになったのでしょうか?
これも、石狩湾の成り立ちが解かる資料でした。
でも、どれだけの量の堆積物が石狩川から流れ出したのでしょう?
「東京ドーム何杯分」なんて単位じゃないのは解かるが・・・

 

                        

 

今回のブログを書いていて一番驚いたのは、

 数10万年前に、北海道が二つに分断されていて、日本海と太平洋がつながっていた
 

 

**************  海底地形図について  ****************

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。
      

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
      今回の「石狩湾の3D海底地形図」の最大水深は、石狩海盆で約800m です

  3、 作成した海底地形図に使用した地形データー。
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
     水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。
  
     500mメッシュ水深データの範囲:北緯43~44度、東経140~142度。

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2013年3月27日 (水)

アツモリウオの幼魚  2013/03/24 積丹・幌武意でダイビング

  今日はアツモリウオの幼魚がいました、それも2匹です。

 なぜ今頃、去年以前に生まれたアツモリウオの幼魚がいるんだろう?
これから生まれる稚魚は5月でまだ早いし、親は産卵を終えて深場に戻っているだろうし?
2匹見ることが出来たので、迷子でもなさそう?
幼魚も里帰りするのでしょうか?
それとも、弟や妹を迎えに来たのかな?

水温6.2℃ 今を耐えれば、もうすぐ春~ですねぇ 

 

 

アツモリウオの幼魚    (左クリックで拡大)

    5cm位の去年生まれたと思われる幼魚です。

P3240029_atumoriuo_yougyo

 

 

アツモリウオの幼魚   3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

   黒い被写体は難しいですぅ~

P3240032_atumoriuo_yougyo

 

 

アツモリウオの幼魚

 

 

 

 

ダンゴウオ    (左クリックで拡大)

  綺麗な色のダンゴウオ君ですが、ゴミでカモフラージュ?

P3240008_dangouo

 

 

ダンゴウオ    3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P3240016_dangouo

 

 

ダンゴウオ

 

 

 

 

コオリカジカと保護卵    (左クリックで拡大)

   コオリカジカの大きさに対して、卵が大きいのが解かりますか?
   (過去のブログで、コオリカジカの卵で大きさを測ったのがここです)

P3240047_koorikajika_hogoran

 

 

ホテイウオの稚魚  (左クリックで拡大)

    なぜだ?  今年はホテイウオの赤ちゃんがいない!
   袋海苔のベッドも準備が出来ているのに、いない!!
   前浜には沢山いたのに。 ???

P3240039_hoteiuo_tigyo

 

 

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2013年3月26日 (火)

函館・臼尻近海の3D海底地形図 (海底地形図4)

                                        (海底地形図の一覧表)

函館・臼尻近海の、3D海底地形図 (海底地形図4) 

 海底地形図も今回で4回目。
私がダイビングしたことのある海域が出尽くしました。
次回はどこにしよう?

 

函館のダイビングポイント

 函館・臼尻のダイビングは、ROBINSONさんのダイビングツアーで2度行っています。 

   ※その時のブログです  1回目  2回目

 臼尻のダイビングサービスは、グラントスカルピンさんです。
去年、志津川から函館に拠点を移して再オープンしました。
ここの臼尻店は、まだ一般にはあまり知られていませんが、志津川時代からの根強い
ファンが多いようで、佐藤長明さんの水中写真に惹かれて来るようです。
生物相も日本海側の積丹とは違い、太平洋に面した志津川に似ているそうです。

 

**************  海底地形図について  ****************

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。
      

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
      今回作成した「臼尻近海の海底地形図」の範囲で最大深度は、約1100m です

  3、 作成した海底地形図に使用した地形データー。
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
     水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。    
     500mメッシュ水深データの範囲:北緯41~43度、東経140~142度。

****************************************************

 

 

①函館・臼尻近海の3D海底地形図  3D立体図

   函館・臼尻近海の3D海底地形図  3D立体図~交差法 (図1)

       (左クリックで拡大出来ます)

Hakodate_usujiri_3d_kaiteitikeizu_c

        ダイビングポイントの先は水深400mまでなだらかに落ちていて、その先は急に
      深くなっています。
      図の範囲では1100mまでですが、その先は日本海溝まで続いています。
     津軽海峡はもっとも浅い所で140mの水深です。
  ちょうど、その浅い部分の下に青函トンネルが通っています。

 

   函館・臼尻近海の3D海底地形図  3D立体図~平行法 (図2)

       (左クリックで拡大出来ます)

Hakodate_usujiri_3d_kaiteitikeizu_p

 

 

②函館・臼尻近海の3D海底地形図  等深線 (図3)

       (左クリックで拡大出来ます)

   ※前回まで「等高線」としていましたが、海の中は等高線ではなく「等深線」でした。
     (知らなかった

   図の範囲の最大水深は、約1,100m です

Hakodate_usujiri_3d_kaiteitikeizu_t

 

 

③函館・臼尻近海の3D海底地形図 鳥瞰図 (図4)

    下の3D-回転モデルの330°の画面です。

Hakodate_usujiri_3d_kaiteitikeizu_k

 

 

④函館・臼尻近海の3D海底地形図 3D-回転モデル

    3秒ごとに10度・回転して行くので、好きなところで止めて見ることが出来ます。

 

 

 

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2013年3月22日 (金)

知床半島近海の海底地形図 (海底地形図3) 

                                        (海底地形図の一覧表)

知床半島近海の海底地形図 (海底地形図3) 

 今回は、知床半島です。

 

知床には、ダイビングポイントが2カ所あります。

  1)羅臼側~(知床ダイビング企画さん)

    ROBINSONのダイビングツアーで何度かお世話になってます。
   ここは深海系の生物が多く見られるダイビングポイントです。
   海底地形図を見ると納得です。
   水深3000mのオホーツク海(千島海盆)から羅臼沖まで1本の峡谷状の水路に
   なっていて羅臼まで迷わず真直ぐ上がってこられるようになっています。
  

  2)ウトロ側~流氷ダイビング

    ここは冬の流氷ダイビングしか行ってないので、クリオネ以外に何がいたかな?
   羅臼に比べると水深がなだらかに落ちています。
   夏場のダイビングは聞かないので、珍しい深海生物は少ないのでしょうか?

 

 

**************  海底地形図について  ****************

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。
      

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
      今回作成した「知床近海の海底地形図」の範囲で最大深度は、2913m です

  3、 作成した海底地図に使用した地形データー。
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
     水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。    
     水深データーの範囲:北緯43~45度、東経144~146度。

****************************************************

 

--------  2013/10/10 追加記事 -----------

知床半島の、3D地形図と3D海底地形図 (図0)

   ※陸域部分を追加した、知床半島の地形図を作成しました。

    3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大 1290x750)

 

Siretoko_3d_tikeizu_kaiteitikeizu

 

    ※ 使用した地形データ。

     海域:
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、
      「日本周辺の500mメッシュ海底地形データ(J-EGG500)」を使わせて頂きました。

     陸域:
      「独立行政法人 防災科学技術研究所、工学院大学」で作成・公開している
      「500mメッシュ地形分類データ」を使わせて頂きました。
      【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】

 

--------  終わり -----------

 

 

①知床半島近海の海底地形図  3D立体図

    知床半島近海の海底地形図  3D立体図~交差法 (図1)

       (左クリックで拡大出来ます)

Rausu_kaiteitikei_kousahou

 

 

   知床半島近海の海底地形図  3D立体図~平行法 (図2)

       (左クリックで拡大出来ます)

Rausu_kaiteitikei_heikouhou

 

 

②知床半島近海の海底地形図  海底等高線 (図3)

    (左クリックで拡大出来ます)

   図の範囲の最大水深は、2,913m です

Rausu_kaiteitikei_toukousen

 

 

③知床半島近海の海底地形図 3D-回転モデル

    3秒ごとに10度・回転して行くので、好きなところで止めて見ることが出来ます。

 

 

 

 

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**************  海底地形図について  ****************

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデータが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
     そのため、斜面の勾配が急に見えても、実際はもっとなだらかです。
     水深は、カラーチャートを参照ください。

  3、 作成した海底地形図に使用した地形データ。

     海域:
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、
      「日本周辺の500mメッシュ海底地形データ(J-EGG500)」を使わせて頂きました。

     陸域:
      「独立行政法人 防災科学技術研究所、工学院大学」で作成・公開している
      「500mメッシュ地形分類データ」を使わせて頂きました。
      【国土庁:都道府県別土地分類図(地形分類図)を使用】

****************************************************    

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2013年3月20日 (水)

やっぱり、海はいいなー  2013/03/17 積丹・幌武意でダイビング

 海が荒れたり、体調不良だったりして、約1か月ぶりのダイビングです。

 今日の1本目は、おまぬけダイバーをやってしまいました
カメラ(XZ-2)のストロボをポップアップするのを忘れてしまいました。
せっかく、カワイイゴッコの赤ちゃんが多いポイントだったのに、写すことが出来なかった。
ビデオで写そうとしたのですが、うねりがありブレブレで見るに堪えないのでカットです。

今日はビデオの日です

水温は、6.2℃
積丹の水温は、3月中旬が下げ止まりなので、これから上がっていきます。

 

 

とど

     やっと、トドが写せました。

    今シーズン、何回も見ているのに映像がありませんでした。
    マクロ撮影の時に限って現れるので、レンズを外している間に去ってしまうこと
    ばかりだったから。

 

 

 

 

タコの赤ちゃん

     積丹の火星人?
    5cmくらいの、ミズダコの赤ちゃんです。 
    もうちゃんと墨も吐けます

 

 

 

 

タコの赤ちゃん   3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P3170035_tako_akatyan

 

 

タコの赤ちゃん  3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

P3170038_tako_akatyan

 

 

ゴッコの赤ちゃん

      海が荒れていたせいでしょうか?
     浅瀬にいるゴッコの赤ちゃん(ホテイウオの稚魚)の数が少ない。
     ビデオを見るとまだうねりが強いのがわかります。
     ゴッコの赤ちゃんにしてみれば、'大嵐' ですよね!
     みんな飛んでっちゃったのかもしれません(^_^;)

     私に何か話しかけてくれているのですが、ゴッコ語が解かりません

 

 

 

 

ゴッコの赤ちゃん  (左クリックで拡大)

P3170050_gokko_akatyan

 

 

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2013年3月13日 (水)

積丹半島近海の海底地形図~広域 (海底地形図2) 

                                        (海底地形図の一覧表)

積丹半島近海の海底地形図~広域 (海底地形図2)

 

  海底地形図のシリーズ化決定!! (リクエストは無いけれど 

 

 海底地形図が何とか作れるようになったので、ほかのダイビング海域も海底地形図を
作成して行きます。

         ※これから作る予定の海底地形図:  羅臼、臼尻 の近海 

シリーズ2回目は、積丹半島近海の海底地形図~広域(N42-N44,E139-E141)

 初回は、積丹半島付近の狭い海域(緯度x経度x1度)だったので、今回は面積比4倍
の広域(緯度x経度x2度)の、海底地形図を作りました。

     ※前作  積丹半島近海の海底地形図 N43-N44,E140-E141 (海底地形図1) 

ただ眺めて、楽しんでください 

 

*****  海底地形図を見る前に  *****

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。
      

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
      今回作成した「積丹近海の海底地形図」の範囲で最大深度は、3717m です

  3、 作成した海底地図に使用した地形データー。
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
     水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。    
     水深データーの範囲:北緯42~44度、東経139~141度。

***********************************

 

 

①積丹半島近海の、3D-海底地形図  (広域 N42-N44,E139-E141)

  1、 3D立体写真・交差法 (図1) (左クリックで拡大) 

Syakotan_kaiteitizu_c


 

 

 2、 3D立体写真・平行法 (図2) (左クリックで拡大)

Syakotan_kaiteitizu_p


 

 

②積丹半島近海の海底地形図 (図3)~ 500m等高線  (広域 N42-N44,E139-E141)

                         (左クリックで拡大)

Syakotan_kaiteitizu_toukousen


 

 

③積丹半島近海の海底地形図 ~ 鳥瞰図(俯瞰図)  (広域 N42-N44,E139-E141)

 1、鳥瞰図-110° (図4)  (左クリックで拡大)

 

Syakotan_kaiteitikeizu_3d_110

 

 

 2、鳥瞰図-270° (図5)  (左クリックで拡大)

 

Syakotan_kaiteitikeizu_3d_270

 

 

④積丹半島近海の海底地形図 ~ 3D回転モデル  (広域 N42-N44,E139-E141)

    今回は、10度ごとに回転するビデオにしたので、見たい角度で止められます。

 

 

 

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2013年3月 8日 (金)

積丹半島付近の海底地形図

                                        (海底地形図の一覧表)

積丹半島付近の海底地形図

 いつもダイビングで潜っている積丹の海。

ダイビングをするポイントは、岸から百メートルも離れていない浅瀬です。
レクリエーショナルダイビングで潜ることのできる限界は水深40mまでなので、海岸から
遠く離れることはありません。  (普段は-20m前後で潜っています)

  ※ ファンダイビングは、ディープSPでも-40mまでで、その先はテクニカルダイビング
    (~約100m)や、作業ダイバー(潜水士)さん、海上自衛隊さん(水深450mを超える
     深深度潜水日本記録があるそうです) 。
     安全に40m以上潜水するには、呼吸に特殊ガスを使ったり、閉鎖回路型スクー
     バ式潜水器などが必要です。

     海上保安庁さんは、意外や意外。
     水深40m以上の潜水を実施してはならない規則 があるそうです。
    

で、私たちレジャーダイビングでは潜ることのできない、-40m以深の海の中はどうなって
いるんだろう?

映像は、しんかい6500などの調査船のビデオで私たちも見ることが出来ますが、地形は
どうなっているんだろう?

ダイビングポイントの先は、どれくらい行くと、どれくらい深いのか?

と、単純な好奇心から「海底地形図」を見たくて探してみたのですが、見つかりません。

          だから、作ってしまいました。

 せっかく作った地図なので、どうやったら見やすいのか、いろんな方法にチャレンジ
してみました

今回は、てんこ盛りです。

 

*****  海底地形図を見る前に  *****

  1、 作成した海底地形図は、私が趣味で作ったものです。データーの解釈間違い
     や計算ミスなどで、海底地形図のデーターが正しいものとは限りません。
     そのことを理解した上でご覧ください。
      

  2、 作成した図の垂直:水平比(水深)は実際よりかなり誇張されています。
      今回作成した「積丹近海の海底地形図」の範囲で最大深度は、1507m です

  3、 作成した海底地図に使用した地形データー(詳細は後記)。
      「日本海洋データセンター(JODC)」で公開している、「日本周辺海域の
     水深データを500mの間隔でメッシュ化したデータ」を使わせて頂きました。    
     水深データーの範囲:北緯43~44度、東経140~141度。

***********************************

 

 

① 3D立体図

  まずは、いつもの「裸眼立体写真(図)」を作ります。

   交差法と平行法を載せていますので、見やすい方で見てください。

 

(図1)積丹近海の海底地形図 3D立体写真・交差法 (左クリックで拡大)

Syakotan_kaitei_3d_c

 

 積丹の海底地形図を、ずーっと見続けていると、いろんなことが想像できて面白い。
(以下の感想は、私の勝手な想像なので、理論的な裏付けはありません。)

積丹半島の西側は起伏が大きく、積丹沖50Kmで1500mまで急に落ち込んでいます。
  (水深を示すカラーコードは、図5を参照。)
その先は南西方向に日本海の日本海盆(―3000m級)につながっています。
東側は、最大でも800~900mで平坦な部分が広い。この違いは?

積丹半島は、水中に延長した方向に起伏が続いています。
もとは一本につながっていたんでしょうか?
等高線はそのまま、浸食された地層の境目のように見えます。

積丹半島は、波の当たる海岸線の波打ち際より上に露出した部分のみが浸食されて、
浸食が奥に進んでも水面下の浅瀬部分は残っており、陸上部分だけが細くなっている
ように見えます。
それに比べ、海中の基礎部分(?)は浸食が遅いのだろうか? 太く残っています。

石狩湾は遠浅です。平野部なので地表表面の浸食が山岳部の積丹半島より進むのが
早くて遠浅になったのでしょうか?
それとも、石狩川から流れ込む泥や砂などの堆積物で埋まってしまったんでしょうか?

   ※ これらの感想は、数キロメートルのオーダーの物差しで、陸と海の中を
     シームレスに眺めていて、出てきたものばかり。なんか、楽し~い。

 あと、レクリエーショナルダイビングで潜れる範囲(-40m)は陸から100mも離れて
いないごく一部ですね。

 

(図2)積丹近海の海底地形図 3D立体写真・平行法 (左クリックで拡大)

Syakotan_kaitei_3d_p

 

 

②鳥瞰図(俯瞰図、3Dパノラマ)

 立体視が苦手な方もいるので、鳥瞰図も作りました。

 初めて作って見たので、どの角度から見たら効果的なのか難しいですね!

 

(図3)積丹半島近海の海底地形図(鳥瞰図-1)  (左クリックで拡大)

Syakotan_kaitei_3d_1


 

 

(図4)積丹半島近海の海底地形図(鳥瞰図-2)  (左クリックで拡大)

Syakotan_kaitei_3d_2

 

 

③海底の深さを示す、海底等高線図  (左クリックで拡大)

カラーコードが見分けにくいので、上の鳥瞰図と合わせて見ると判別できます。

 

(図5)積丹半島近海の海底地図(海底等高線) (左クリックで拡大)

Syakotan_kaitei_toukousen

 

 

④3D・回転モデル

   10度間隔で回転する、3D・回転モデルです。

  私は、(図1)の交差法が一番見やすいんですけれど、回転モデルはどうでしょうか?
 
 まだ、図や写真をクリックなどで左右に回転させる技が無いので、止められません
 ゆっくり見られないで、ゴメンナサイ。

(図6)3D・回転モデル (左クリックで拡大した図が回転します)

Syakotan_kaitei_3d

 

 

④ 最後に、今回作成した海底地形図は、JODCが公開しているデーターを活用して
  作ることが出来ました。
    日本海洋データセンター(JODC)に感謝いたします。

    日本海洋データセンター(JODC) http://www.jodc.go.jp/index_j.html

      使用データー: 500mメッシュ水深データ :  北緯43~44度、東経140~141度。

 

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2013年3月 7日 (木)

海底地形図の一覧表

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1、積丹半島付近の海底地形図

2、積丹半島近海の海底地形図~広域 (海底地形図2) 

3、知床半島近海の海底地形図 (海底地形図3) 

4、函館・臼尻近海の3D海底地形図 (海底地形図4)

5、石狩湾の3D海底地形図 (海底地形図5)

6、関東(伊豆~房総)のダイビングスポット 3D海底地形図(6)

7、沖縄の、3D海底地形図 (海底地形図シリーズ 7)

8、北海道の、3D海底地形図 (シリーズ 8)

9、宮古諸島・八重山諸島の、3D海底地形図 (シリーズ9)

10、500mメッシュ水深データから作成した日本海溝の3D海底地形図

11、瀬戸内海の、3D海底地形図  (シリーズ11)

12、瀬戸内海「 大阪湾~紀伊水道~播磨灘 」の、3D海底地形図 (シリーズ12)

13、鳴門海峡の、3D海底地形図 (シリーズ13)

14、瀬戸内海「 備讃瀬戸 ~ 備後灘 ~ 燧灘  」の、3D海底地形図 (シリーズ14)

15、瀬戸内海(燧灘、安芸灘、広島湾、伊予灘)の、3D海底地形図 (シリーズ15)

16、瀬戸内海(伊予灘、周防灘、豊後水道)の、3D海底地形図 (シリーズ16)

17、速吸瀬戸の、3D海底地形図 (シリーズ17)

18、津軽海峡 3D・海底地形図 (シリーズ18)

19、青森県(西部)~秋田県沖の、3D海底地形図 (シリーズ19)

20、新潟~山形~富山」の3D海底地形図 (シリーズ20)

21、日本海(東部)の、3D海底地形図 (シリーズ21)

22、日本周辺の、3D海底地形図 (J-EGG500・全域)(シリーズ 22)

23、北海道周辺の、3D地形図と3D海底地形図 (シリーズ23)

24、大阪平野と大阪湾の、3D地形図+3D海底地形図 (シリーズ24)

25、富士山と伊豆半島付近の、3D地形図+3D海底地形図(シリーズ25)

26、箱根の、3D地形図(シリーズ26)

27、福岡県~佐賀県~長崎県~熊本県の3D海底地形図+3D地形図(シリーズ27)

28、3Dで見る、「日本海溝海底地震津波観測網の配置」(シリーズ28)

29、青ヶ島 3D立体写真 (空撮シリーズ)

30、25mメッシュ水深データによる鳴門海峡の3D海底地形図(シリーズ30)

31、西之島海底火山 500mメッシュ水深データによる3D海底地形図

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2013年3月 4日 (月)

XZ-1で写したビデオの青かぶりの修正

海に行けないシリーズ第?回

 天気、体調、雑用で海に行けない日が続いています。
週一のダイビングは、健康作りとダイエットに欠かせないことに気付いたこの頃です

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 前から気になっていた、「XZ-1で写したビデオの青被り」

XZ-1のWBは、すべて水中WBに設定していたので、ワイドで写したビデオは青がサチッた
見事な青被りばかりです。
去年の暮れに写真編集ソフトを'Ps CS3'から'Ps CS6'に変えたのですが、ビデオのカラー
補正機能が「Adobe Premiere Elements 9」より強力で、青被りの修正が簡単にできるよう
になりました。

そこで、XZ-1で写した青被りのビデオをリメークできるか試してみることにしました。
同時に、'Ps CS6'は有料ソフトなので、誰でも無料で使うことのできるフリーのビデオ編集
ソフトで青被り補正が出来るものがないか探してみると、
「VideoPad ビデオ 編集 ソフトウェア」が見つかりました。
これは、「Windows Movie Maker 2.6or6.0」の後継によさそうです。
DVDの書き込みまでサポートしているので、一度試してみる価値はあります。
(インストール時、オプションは入れないことをお勧めします)

 今回は、「Ps CS6のレベル補正機能」と、「VideoPadエフェクトの温度」で青被りの補正
効果を確認してみます。

 

ビデオの青被りの修正 (このビデオも写真編集ソフト? Ps CS6 で作っています)

 

① Ps CS6 は、色被りの修正とコントラストも調整しているのでクッキリ感があります。

② VideoPad フリーソフトですが、青かぶりの修正が簡単にここまで出来ます。

   VideoPad の温度エフェクトの説明には

     「スライダーを使って、クリップの温度を変更してください。このツールは、黄色
     過ぎるまたは、青過ぎるクリップの調整に使用します。マイナス温度は、クリップ
     の色を冷やし、プラスの温度はクリップの色を暖めます。」

   とあります。色温度の調整機能でしょうか?  今回は+50にしてみました。
   VideoPad は標準でコントラスト調整がありませんが、プラグインであるかもしれません。

   フリーソフトなので、ビデオの青かぶりで困っている方にお勧めです。

 

XZ-1 の青かぶり。

やっぱり、修正すると綺麗に見えます

※ 2012/12 より、XZ-2 を使っていますが、改善されています。
   プロの水中カメラマンも、XZ-1を「飽和したような青」と評価してましたもんね!

 

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