1/4に予定していた初潜りは、「屋根と車庫の雪下ろしが最優先」となり断念。
初潜りは、1/13かな?
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カメラが、去年の12月から、 XZ-2 と水中プロテクターPT-054 に替わりました。
マクロレンズは、XZ-1の水中プロテクターPT-050に合わせて自作したマクロレンズが、
そのままXZ-2の水中プロテクターPT-054に取り付けられるので、そのまま使用中です。
(光軸合わせを1回行いましたが、まだ少しずれが残っています)
まだ、XZ-2と合わせたマクロレンズの定量的な測定を行っていなかったので、
今回実施しました。
XZ-2 の目玉の一つに、「中望遠マクロ」機能が有ります。
カタログによると、0.2m(T)~80x60mm(空気中)の撮影範囲になっています。
これが水中で、どのくらいになるかもテストしてみました。
※中望遠マクロが使えると、「岩の隙間の奥にいるホテイウオの抱卵の、卵のUP」を
写すことが出来るので、期待が持てます。
この記事の写真はすべて、リサイズと文字入れだけで、トリミングや加工はしていません。
※ 記事を読み返すと、呼び方が、「クローズアップレンズ」と「マクロレンズ」で、
ごっちゃになっています。
正確には、水中プロテクターの前に取り付けるので、「クローズアップレンズ」
が正しいのですが、最初に小さいものを大きく写すことの出来るレンズは
「マクロレンズ」と覚えてしまったので、マクロレンズを使う方が多いです。
今回は、記事を書いた後に気付いたので、あえて直しません(手抜きじゃない
)
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水中マクロのテストはいつものように、水を張ったバケツと、測定スケールで行います。
※ 測定スケールは、マクロで写せる範囲の測定と、被写界深度の測定が出来ます。
測定スケールの詳細はこちら。
撮影条件は全て
1、絞り優先モードで、絞りを 開放/f5、f8 の3つで撮影。
2、WBは、水中WB
1、クローズアップレンズ無しで、W側最短(焦点6mm~35mm換算28mm)
初めに、カメラだけのマクロ撮影テストです。
マクロレンズを使わず、中望遠マクロ機能で、どこまで寄れて、どこまで大きく写せるか?
1-1 CL 無 28(6)mm f1.8

絞り開放は、スケールまで約6cmと近いので、ストロボの調光がオーバーしてます。
1-2 CL 無 28(6)mm f5

1-3 CL 無 28(6)mm f8

XZ-2は、クローズアップレンズ無し(W)で、62x47mmの範囲を写すことが出来ます。
35mm換算だと、0.58倍のマクロになります。
ワーキングディスタンスも、ポート先端から約6cmの至近距離です。
この近さだと、自作の拡散板でも上から落ちる光になるので、下の方までうまく光が
回っていないようです。(付属の拡散板は水中で使ったことが無いのでわかりません)
又、被写体との距離が近いので、遠近歪が大きいのでは?(意図すれば面白い?)
XZ-2から、標準/マクロの切り替えがなくなり、W~Tがシームレスでズーミングできます。
でも、そのためにレンズの移動範囲が広くなり、AFが遅くなりそうな気がするのだが?
AF駆動モーターのパワーを上げたのでしょうか? でもビデオ撮影で弊害が・・・
2、クローズアップレンズ無しで、T側最大(焦点24mm~35mm換算112mm)
XZ-2 の売り。 中望遠マクロはいかに?
2-1 CL 無 112(24)mm f2.5

2-2 CL 無 112(24)mm f5

2-3 CL 無 112(24)mm f8

水中で望遠マクロの撮影範囲は、75x56mmでした。(空気中は80x60mm カタログ)
マクロの倍率は、0.48倍(35mm換算)でした。
ワーキングディスタンスは、26cm(最短)で、空気中より少し伸びています。
マクロレンズ1枚の半分の倍率なので、最後に載せているオニカジカの卵の実写(4-3)
の半分の大きさに相当します。
ホテイウオの卵は、岩の奥で距離があって、暗い場所にあります。
フォーカス時のライティングと、手ぶれに気を付けて写せば、トリミングして使えそうです。
1月に入ると、ホテイウオの抱卵が始まるので、次回あたりに中望遠マクロのテストが出来そうです。
3、クローズアップレンズ 自作x1枚 ケラレないW側最短(焦点9mm~35mm換算42mm)
3-1 CL 自作x1枚 42 (9)mm f2

マクロの倍率は、0.58倍
絞りを、f5、f8 にすると、部屋の照明だけでは暗いのか、ピントが合ってくれません。
コントラストAFは、照明不足だとピントが合わないことがあります。
カメラを買った後、次は外部ストロボにするかライトにするか悩んでいる方、ライトの方を
お勧めします。
だって、ピントが合わなければ、ストロボの出番はないですから。
(※私のように、薄暗い水深20mでマクロにこだわるスタイルの場合ですよ
)
4、クローズアップレンズ 自作x1枚 T側最大(焦点24mm~35mm換算112mm)
4-1 CL 自作x1枚 112 (24)mm f2.5

4-2 CL 自作x1枚 112 (24)mm f5

4-3 CL 自作x1枚 112 (24)mm f8

マクロ倍率は、0.95倍(35mm換算)
私の場合、マクロ撮影時は、被写界深度が少しでもほしいので、f8デフォルトです。
この倍率で写すのが一番多いようです。
20mmぐらいのウミウシを写して、トリミング代のある、ちょうどいい大きさです。
コンデジに、倍率の高いクローズアップレンズを取り付けて写す場合、マクロレンズ先端
~被写体のワーキングディスタンスは、ほぼ固定されます。
ピント合わせは、AFがほとんど効かなくなります(ピントの合う範囲がものすごく狭い)。
そのため、フォーカスは、シャッター半押しの状態で自分でカメラを前後に動かして、
ピント合わせをする必要があります。(高倍率だと、ミリ単位で前後させます)
初めて、クローズアップレンズを使うときピンボケばかりなのは、AFが使えると思って
カメラ任せにしているのがほとんどです。
カメラを前後させて、AFゾーンを見つけることが出来なくて、クローズアップレンズを
使うのを諦めている人は、深めのバケツに水を入れて底に10円玉でも置いて練習すると
コツが掴めると思います。
この時、水中でレンズと被写体の距離(ワーキングディスタンス)を覚えてください。
大雑把な目安は、単玉レンズのクローズアップレンズの場合、空気中の焦点距離
(虫眼鏡のように太陽を写して1点になる距離)の約3倍が、水中でのワーキングディス
タンスになります。
※水中でのワーキングディスタンスの目安(単玉レンズの例、複合レンズは除きます)
f100mmレンズ 1枚のクローズアップレンズ 100÷1×3=300mm 前後
f100mmレンズの2枚重ねクローズアップレンズ 100÷2×3=150mm 前後
あと、クローズアップレンズ無しでも、小さなウミウシなどを少しでも大きく写そうとして
AFの効く距離よりも近寄りすぎて写してしまい、ピンボケばかりということがあります。
カメラの取説の撮影範囲のところに、何㎝まで寄れるか書いてるので、それより離して
写すとピントが合いますよ。
小さく写っていても、ピントが合っていればトリミングして大きくできます。
そんなことやってられない、と思う方は外付けのクローズアップレンズを使わないでもいい
一眼レフ+マクロレンズを使いましょう。
AFが使えるし、動く被写体でも写せます。
5、クローズアップレンズ 自作x2枚 T側最大(焦点24mm~35mm換算112mm)
5-1 CL 自作x2枚 112 (24)mm f2.5

5-2 CL 自作x2枚 112 (24)mm f5

5-3 CL 自作x2枚 112 (24)mm f8

今までのマクロ撮影の、最大倍率です。
倍率は、2.1倍(35mm換算)で、周辺が少し歪みますが、実写ではあまり気になりません。
ピントは、XZ-1同様に、前ピンよりです。
ここまで倍率を上げると、ピントの合う確率がうんと少なくなります。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
となります。
今回のテストの結果をまとめると
同じ条件(絞りや焦点距離、WB)と、同じクローズアップレンズを使用した撮影では
1、撮影倍率はXZ-1とXZ-2は同じ。
2、XZ-2は、XZ-1よりコントラストがある。
3、XZ-2は、XZ-1の水中WB特有の青味が改善されている。
下の写真は、XZ-1 で同じ条件で写したものです。 (両方とも、水中WB)
コントラストの無い写真で、こんなに違うものなのか? ですネ!

何が違うんでしょうね?
レンズスペックは、カタログ値だけだと同じです。
(でも、マクロの切り替えがなくなったりしているので何か改良があるんでしょうね)
画像エンジンと、CCDから裏面照射CMOSに変わったのが大きな変化なんでしょうか?
6、クローズアップレンズ 自作x3枚 T側最大(焦点24mm~35mm換算112mm)
ここからは、今回作った3枚目のマクロレンズによる、初のテスト撮影です。
とうとう、親亀の背中に子亀を載せて~
子亀の背中に孫亀載せて~
の3枚重ね

卵をより大きく写したくて、去年のラストダイビング(2012/12/29)に間に合うように、
3枚目のマクロレンズ(ジャンク望遠レンズの解体品)を作って見ました。
マクロの倍率は、4倍 (35mm換算)ですが、レンズ径が小さいので周辺がケラレてい
て収差も大きい。
中央をトリミングして使用すれば、使い物になります。
トリミング後の有効サイズは、6x4.5mmで、実マクロ倍率は、 2.7倍
被写界深度も1mmぐらいなので、写すものは動かないもの(魚やウミウシの卵)専用です。
7、実際に写したマクロ写真で比較。
クローズアップレンズを変えながら、オニカジカの卵を写した実写例です。
4-3 CL 自作x1枚 112 (24)mm f8

5-3 CL 自作x2枚 112 (24)mm f8

6-1 CL 自作x3枚 112 (24)mm f8

欲望は尽きない!
もっと、もっと、大きく写したい 
