« イルカウォッチング 2012/06/10 北海道・積丹・美国 | トップページ | ビデオから、パノラマ写真を作る »

2012年6月17日 (日)

ビデオの、手ぶれ補正ソフトの効果について

 イルカウォッチングのとき、船で一番揺れる舳先でビデオ撮影をしました。
出来上がったビデオを見ると、思いっきりブレブレです 

      イルカウオッチング 2012/06/10  はここです

 

Youtubeにアップすると、ソフトによる手ぶれ補正が出来る機能が有り、補正するかどうか
聞いてきました。
試しに、補正をやってみると、手ぶれの補正効果は感じられます が・・・

     ・ 画質が落ちている?

     ・ 写る範囲が狭くなっている?

     ・ 四隅が歪んでいる?

と違和感を感じたので、今回は手ぶれ補正無しでUPしました。

 

 

 写した後の手ぶれのあるビデオを、ソフトによる手ぶれ補正(スタビライザー)が出来る
ことを初めて知ったので調べてみると、デジタルカメラ(OLYMPUS XZ-1)に付属のソフト
「OLYMPUS ib」 にも手ぶれ補正機能があることが分かりました。
 (XZ-1を買って1年になりますが、ib を使ったことがありませんでした)

せっかくなので、ib と Youtube の手ぶれ補正について効果をテストしてみました。

-------------------------------------

まずは、テストビデオによる補正効果を見てもらうのが一番いいかもしれません。

   テストビデオは、補正なしのビデオの中央と四隅に「R1」マークを入れてあります。
   画面のブレを修正すると「R1」マークが移動するので、その方向と大きさで補正が
   どのように行われているか判別できます。

          ※ 中央の R1 マークに注目すると、大まかな手ぶれ補正(画面のシフト方向)
       の動きが分かります。

 

1、オリジナル(無補正)のビデオ

 

2、OLYMPUS ib による手ぶれ補正後

 

3、Youtube による手ぶれ補正後

 

違いが分かったでしょうか?

 

4、違いが分かるように、ib と Youtube による手ぶれ補正後のビデオを重ねてみます。

     OLYMPUS ib  → 黄色 R1マーク
     Youtube      →  白   R1マーク

 

 

 

ソフトによる手ぶれ補正は簡単に言うと、

   オリジナルのビデオのサイズを拡大(たとえば、1280x720 ピクセルを20%拡大して
   1536x864 ピクセルに変換 ※1)して、1280x720のマスキング窓を被せ、その窓枠
   から拡大したビデオがはみ出さない範囲でブレと反対方向に各コマを動かして、
   ブレを打ち消す操作が行われていました。
   原理的に、拡大マージンを超えるような手ぶれは補正出来ません。

   ※1 もしくは、オリジナルの画像に80%のマスキングで補正後、100%に拡大
       している方法かもしれません。

 

OLYMPUS ib の手ぶれ補正

   オリジナルビデオを119%拡大(実測)して、上下・左右の2軸で手ぶれ打消し操作
  を行っています。
  補正量はyoutubeより小さく、R1マークが消えることはありませんでした。
  単純なシフト操作による手ぶれ補正なので、5個のR1マークの間隔は不変です

 

Youtube の手ぶれ補正

   オリジナルビデオを拡大(キャプチャーしたコマの実測では116%)して、上下・左右・
  回転の3軸で手ぶれ打消し操作を行っています。
  補正量はibより大きく、R1の文字が消えることもあります。
  補正速度(文字の移動速度)もibより早く、より高度な手ぶれ打消し操作です。
 

  四隅の背景と文字を見ると、上下・左右・回転に加えて歪(R1文字の間隔が不均等、
  文字・背景の歪)が認められます。
  そして、ibより拡大率が小さいのに補正量は大きい?
  もしかすると自動で拡大率を変化(ノンリニアで、伸びる側は大きく、縮む側は小さく)
  させている可能性があります。
  これにより、「拡大率は小さいのに見かけの手ぶれ補正が大きい」を実現?
    補正量が大きい場合、画面の歪みが大きくなるため、違和感を感じるケースがある。


     ※補正後のビデオの重ね合わせを見ると、やっぱり拡大率(R1文字の間隔)が
       変化しています。
       ib の黄色いR1マークの各間隔が一定なのに対して、Youtubeの白いR1マーク
       の間隔が広かったり狭かったりして、拡大率がダイナミックに変化しています。
        複雑な操作による手ぶれ補正なので、R1マークの、大きさ・間隔・傾きが
       5個とも独立で変化しているようです。

  
  

    ※今回、補正の仕組みを見るために5カ所に「R1」マークを入れましたが、
      そのために、マークなしの時に比べ補正条件が少し影響を受けているかも
      しれません。
      (基準のマークがないと、補正方法が見えない為やむを得ず入れました)

 

無補正、手ぶれ補正のビデオを同じ位置でキャプチャーして、手ぶれ補正量を比較する

Org

 

  ※ ib、Youtube 共、ビデオの拡大率は手ぶれ量により自動判別している可能性も
    あります。数字はあくまでも今回のテストビデオの1コマによる実測値です。

-----------------------------------

 

ソフトによる手ぶれ補正は魅力的ですが、

  ・画質が落ちる
  ・画面がトリミングされて、四隅に見たい部分があると消える

等の問題もあるので、今回は使用するのを見送りました。

やっぱり基本は、「 ビデオを写すときに、手ぶれを少なく 」 ですね  

 

------------------------------------

追記(2012/06/19)

  試しに、手ぶれ補正をかけたビデオを作って見たら、 船酔い! しました。


イルカウォッチングのビデオの手ぶれの原因は、2種類有りました。

   1、手持ち撮影による、細かくて速い手ぶれ(周期が早くて小さいブレ)
   2、船の上下による、大きくて遅い手ぶれ(周期が遅くて大きいブレ) 

手ぶれ補正で効果的に除去できたのは「1の手持ち撮影による、細かくて速い手ぶれ」。
そのため、「2、船の上下による、大きくて遅い手ぶれ」成分だけが残ります。

そのため、動かないはずの、水平線や遠くの山が、ゆっくりと上下するのです。
そうです、船酔いの原因となる揺れ成分だけが残りました。
これを見ていて、船酔いに似た感じを受けたのだと思います。


 手ぶれ補正しないビデオは何十回も見ているのに、船酔いの感覚は出ていません?
ランダムな早くて細かい手ぶれを目で追うので、船酔いの元になる低い揺れ成分と同期
しないためだと考えます。


ちなみに、私は船酔いしません。
なぜ、手ぶれ補正ビデオを見て、気持ちが悪くなったのでしょう? 

  ※船酔いは、体が揺れるからではなく、視覚から入る揺れで酔うんでしょうか?

肉眼で見る場合、自然と目の動きで船の揺れをキャンセルしているので、水平線や背景
が揺れるのをあまり感じません。
でも、ビデオに写すと目の動きのように大きな揺れをキャンセルする事が出来ず映像に
船酔いの揺れ成分も記録されてしまいます。
(カメラの手ぶれ補正は周期の高い手ぶれ補正に強く効きます)
さらに、後加工の手ぶれ補正ソフトで、さらに船酔い成分を強調してしまった?


 下の、「ウミウシの手ぶれ補正」の例のように、細かい手ぶれ成分だけの場合は
効果絶大ですけど・・・ 

-------------------------------------

 この記事は、デジタルカメラXZ-1によるビデオ撮影に関したものです。
デジカメの電子手ぶれ補正ONでも、走って揺れている小型船の舳先で、しかも
ズーム最大で写すという、無謀な手ぶれまでは補正しきれなかった、最悪のケースで
テストしたものです。
カメラ、ソフト ともに、責任はありません

ダイビングで普通に使う分にはデジカメの電子手ぶれ補正で問題ありません。

     参考:XZ-1のビデオ撮影時の電子手ぶれ補正

 

 

一般的なビデオ撮影での手ぶれを、 ib で手ぶれ補正した場合

 イルカウォッチングのビデオは、手ぶれ補正の限度を超えた「いじわるテスト」みたいな
サンプルなので、「普通の手ぶれ」の範囲のビデオでテストしてみると、

撮影条件

    着底して撮影した手ぶれの少ない、ウミウシのビデオ
    デジタルカメラ  XZ-1 + PT-050(防水プロテクター) を手持ちにて撮影
    クローズアップレンズ(自作) マクロ倍率 2倍(35mm換算)
    照明 LED-12 + 拡散レンズ(自作)
    被写体 コモンウミウシ、ヒロウミウシ
    

 

OLYMPUS ib による、ソフトでの「手ぶれ補正」の効果

 

手ぶれ補正の効果は、文句なしです。
まるで、三脚を使って撮影したみたいです。

   ※ 手ぶれ補正による上下左右のブレを打ち消す補正の大きさと方向が、
     右下に見える「R1」マークの動きでわかります。

 手ぶれ補正で画質が少し荒くなりますが、Youtube にUPしたり、DVDに焼くなら
問題なく使える範囲ですね!
あと、撮影時にトリミングされるマージンを考えて構図を決めておく必要があります。

 

  メモ
     ib のHD(wmv)書き出しは720p→6000Kbps、1080p→10Mbps 固定なので
    
    HD高品質で出力するには、プロファイルの書き換えが必要です。

-------------------------------------

 高倍率ズームがあるビデオカメラの光学手ぶれ補正は、デジカメの電子手ぶれ補正
 など比較にならないくらい良くて、こんなソフトによる手ぶれ補正は不要なのでしょうか?
  (ビデオカメラを使ったことが無い私には分かりません)

   電子手ぶれ補正は、光学手ぶれ補正に比べて、シャープさがあまくなるのかなー?
   BD・DVDに焼くときは、少しシャープネスが必要に感じています。
   (水中ハウジンのガラスポート越しに写しているからでしょうか?)

------------------------------------

過去のブログ(2012/04/30)を振り返ってみると、あれ?

 すでに 「 人力手ぶれ補正 」 やってました 

カマイルカのジャンプシーンの、アニメーションGIF。

P4307079_w120xh90

 

   船の速度とイルカの速度が異なって、ジャンプシーンが画面の右から左まで流れた
  映像を全コマキャプチャーしてフォトショップのレイヤーを作り、ジャンプシーンが一点
  になるように各レイヤーを上下・左右に移動して揃えて、中央部分をトリミングして作っ
  たのがこのアニメーションGIFです。

  手ぶれ補正ソフトと原理は同じでした

  チャンチャン。

 

 

にほんブログ村 写真ブログ 立体写真へ にほんブログ村 写真ブログ 水中写真へ にほんブログ村 マリンスポーツブログ ダイビングへ

|

« イルカウォッチング 2012/06/10 北海道・積丹・美国 | トップページ | ビデオから、パノラマ写真を作る »

ビデオ」カテゴリの記事

その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ビデオの、手ぶれ補正ソフトの効果について:

« イルカウォッチング 2012/06/10 北海道・積丹・美国 | トップページ | ビデオから、パノラマ写真を作る »