新マクロレンズの製作 2012/03/02
今週はアクアキャットさんが流氷ダイビングに行っていたので海はお休みです。
暇なので、マクロレンズの汚れ落としでもしようと、慣れないことをしたため
レンズに大きな傷が・・・
代わりのレンズを探しにダイソーに行ったのですが、レンズの種類が少なく、使えそうなのがありません。
そこで新規にマクロレンズを製作することにしたのですが、虫眼鏡レンズの限界を超える
ために、今回はジャンクレンズを使って製作してみました。
ハードオフでジャンクのレンズを探してみると、使えそうな望遠ズームがありました。
「OSAWA MC 85-300mm F5 MACRO」が840円。
中にゴミ、カビ有りですが、解体してレンズだけ使うので問題なし。
解体してみると
大きな前玉50φ(3枚1郡)は、F=200mmぐらいで、マクロレンズの1枚目に使えそうです。
中にあった32φ (2枚1郡)F=50mmぐらいは、マクロレンズの2枚目に使えそうです。
今回は、各レンズユニットの特性を劣化させないためにレンズのシーリングを行いました。
(各ユニットのレンズ間に海水が入ると歪補正がなくなる、焦点距離が延びる等)
シーリングはダイバーの味方、スーパーX(ブラック)です。
接着以外に、カメラハウジングのグリップ等に塗れば滑り止めとして使えます。
構成はマクロの倍率を変えられるように、何時ものようにレンズ2段重ね式で、
2枚目(32φ)はヒンジで開閉出来るようにしてあります。
出来上がったマクロレンズをXZ-1のハウジングに装着して、いつものバケツ撮影で
性能チェック。
(リサイズ以外、補正等なし)
被写界深度の測定は、一番下に写っているスケールが30度傾けて取り付けてあるので
(黒丸のところがゼロ点で、右側が低い)、ピントの合っている範囲の長さの0.5倍が
被写界深度になります。
又、ゼロ点より左側が前ピン、右側が後ろピンになります。
1、マクロレンズ1枚 最少倍率 f=47mm(35mm換算で、けられない範囲でワイドMAX)
横幅78mmの範囲です。
やっぱりメーカー製のレンズです。歪と色収差が少ない。
レンズ補正をしなくてもいい画が増えそうです。
1-1 F=2
1-2 F=5
1-3 F=8
2、マクロレンズ1枚 最大倍率 f=112mm(35mm換算で、テレ側MAX)
これも、歪や色収差がほとんど目立ちません。
F=8で被写界深度が約15mm。(コンデジなので、これ以上F値を絞れません。)
これでは、ウミウシの触覚にピントが合うと鰓はぼけてしまいますね。
2-1 F=2.5
2-2 F=5
2-3 F=8
3、マクロレンズ2枚重ね 最大倍率 f=112mm(35mm換算で、テレ側MAX)
XZ-1のテレ側 112mmで、横幅17mmが最大倍率。
前のカメラSP-560U並みの、486mmが欲しい!(横幅5mmはいけます)
今回、解像度が上がったので、ゴッコの赤ちゃん(3mmぐらい)もトリミングで
どこまでいけるか、次回のダイビングが楽しみ!
3-1 F=2.5
3-2 F=5
3-3 F=8
新規マクロレンズは、虫眼鏡レンズに比べて、格段に良い結果になりました。(当たり前か)
被写界深度を見てみると、全て前ピン寄りです。
逆だったらよかったのに・・・
あと、色収差が左右で少し違います。
レンズの芯が合ってないからだと思いますが、これは機械加工できないので無理。
カメラのレンズ芯とハウジングポートのセンターも少しずれているので、まー良いかー?
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