寒冷地ダイビング(流氷ダイビング)のトラブル?
今回は、写真の記事はありません。
12/20、2本目に入る前、私に起きたトラブルです。
寒冷地ダイビング(流氷ダイビング)をされない方は、?なので飛ばしてください。
天候条件 : 曇り/雪、気温1℃、水温9℃
①ドライスーツにエアーを給気できない
症状 : ドライスーツ側のエアー入りボタンを押しても、エアーが入ってこない。
対処 : ドライホース先端の中の、弁の可動部分が凍って動かない状態でした。
ドライホース先端にお湯を掛けて凍結を溶かした。
原因 : お昼休み中、気温1℃で2時間器材を船上に放置して凍ってしまった?。
ドライホース先端は、雪が被らないようにBCのポケットに入れて置いたのだが
凍結には効果がなかった。
②ドライスーツのリストバルブの、オープン・クローズの切り替えが出来ない
症状 : リストバルブの切り替えつまみが凍って動かない
対処 : リストバルブにお湯を掛けて凍結を溶かした。
原因 : 乗船から出港まで、ゲスト待ちで20分以上待ち時間があり、その間に
冷えて凍結した。
雪などが溶けた真水が付いて凍りやすくなった可能性がある。
(海水の凍結温度は、-1.8℃ なので真水より凍りにくい)
※ 今日のトラブルは、ダイビングを始めて4年目に、「初めて」体験した寒冷地トラブルです。
3年間起きなくても、明日起きるかもしれないのです。
<< 推測される類似のトラブル >>
①BCの給気ボタンが凍って、給気出来ない。
これは他の方のトラブルを目撃しています。
やはりお湯を掛けて溶かしました。
器材を洗ったあと十分乾燥させないで寒冷地ダイビングをすると、真水は海水より凍りやすいので、トラブルの元になると思います。(水がなければ凍りません)
翌日使う場合、乾燥する時間が無ければ洗わない方が良いかも?
②タンクの開け忘れ確認、レギ・オクトパスの作動確認で吸う時は、出来るだけゆっくり吸い込む。
流氷ダイビングでは、ゲージの確認だけでレギを吸わないと教えられるが、バルブの開け忘れの方が怖い(?)ので、そーっとそーっと吸います。
陸上でフローしたって怖くありません?
(ちなみに、私は寒冷地キットを初めから組みましたので、無しの器材は分かりません)
③ドライスーツ給・排気バルブ。
排気バルブは、潜水前のエア抜きをネックシールを開いて行うのではなく、排気バルブを押して排気することで、動作確認が出来ます。
④インフレーター、ドライホースのカプラー部分に雪、氷が入って、根本まで確実に挿入されていない状態になる。
このまま水中で給気ボタンを押すと、カプラーが飛び抜けてしまい、びっくりする!
※夏でも、砂等のゴミで同じ事が起きる
潜水前に、給気確認を行う。
ドライホースのつながれる方(ドライスーツ側)にキャップが付いていると思いますが、キャップにつながっているひも状の部分が挟まって根本まで入らないことがあります(?)
キャップは使わない(少なくても私は使ったことがない)ので、外した方が良いかも。
乾燥中に、ドライスーツ吸気部の内部に付いていた塩水がカプラー雄側の内側に析出しているかも? 少しぐらいシャワーを掛けても、奥に浸みている塩水は抜けません。必ず白い粉で析出しています。 どうしたらいいでしょうか???
⑤アラート等の可動部分の凍結(事前確認はまずしない)
アラートを洗うとき、分解して、カチカチと音がするまで振ってなるべく水を飛ばしています。
⑥呼吸を吸うのが早いとファーストステージ内の温度が(断熱膨張で)下がり、凍結によるフローが起きやすくなります。 寒冷地ダイビングを考えている方は、初めから寒冷地仕様を買いましょう。内地から来る方で買い直している方もいます。(一度しか使わない人は寒冷地仕様のレンタルを利用しましょう)
これも、潜行中にフローしたトラブルを見ています。(深度が深くなるほどフローしやすくなります)
また、呼吸はゆっくりと吸ってゆっくりと吐く事で、呼吸時間間隔を少し長く取ると、呼吸で冷えたファーストステージ内部が海水で暖められる(海水の方が暖かいのです)時間が長くなるので、フローしにくくなります。
(これ大事、だと個人的には思います?)
当たり外れもあるみたいに思うのですが?
(インストラクターさんの期待(?)を裏切ってごめんなさい?)
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いずれにしても、凍結は「故障」ではないトラブルなので、潜水前に作動確認を行って、トラブルのまま潜水しないこと。
これにつきます。
凍結によるトラブルは、潜水して暖かい海水(?)に浸かれば、溶けるかもしれません。
でも、
潜行完了までに溶けなかったら?
凍結以外の故障だったら?
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<< 追記 >>
オクトパスで呼吸したことがありますか?
いざというときに、壊れていないと確信できますか?
タンクバルブの開き確認でレギを吸うとき、一緒にオクトパスも吸ってあげましょう。
寒冷地ダイビングで、レギにトラブルがあったとき、自分で自分のオクトパスを使うかもしれません。
私の場合はオクトパスではなくAIRⅡなので、緊急時には自分で使うことになります。
AIRⅡの方は安全が確保できる状態で、水中で一度使ってみてください。
AIRⅡの使いにくさ(ホースが堅い・短いので首が回らない→この状態で周囲の安全確認。自分・バディーの安全確認をしながら浮上できる? フローしにくく作ってあるので呼吸抵抗が大きい?)がもれなく体験出来ます。
本番(?)でこれに遭遇したら、助ける方が、「ぱにっく」?
また、もしかしたらOW講習以来、水中でレギの交換をやったことのない人がほとんど(事故がなければ使いませんから)と思うので、練習もかねて是非試してみてください。
※必ず安全が確保できる状態で、かつガイドさんやバディーに事前に伝えておくこと。始める前に合図をしてから行うこと。いきなりやると、トラブルと間違われます。
私もOW講習以来、このテストをするまで2年間水中でレギ交換をやったことはありませんでした。(あれ?、その前にバブルリングのトライをしたなー。ちょっと怖かったけれど。事前にガイドさんの了解をちゃんと得ていますよ)
まとまりのない話でしたが、今回のトラブルで、また少し用心深くなりました。
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