ダイソー虫眼鏡レンズを、水中マクロレンズとして使う場合に参考になればと思います。
1,水中では、焦点距離が、約3倍に長くなります。 ~ 倍率が落ちます

空気中でマクロレンズのテストをして、ちょうど良いと思っても、実際に水中で使うと思ったほど大きく写らない。こんな事がありませんか?
水中では、レンズと海水の屈折率の差が小さいため、実際の焦点距離が長くなってしまうためです。
(屈折率:空気=1,水中=1.33,レンズ=1.5の場合)
水中で、空気中と同じくらいの倍率で写したい場合は、同じレンズの3枚重ねが必要となります。
レンズの焦点距離を変えたくない場合、前後を平面ガラスで覆った空気室に入れることも考えられますが、損失やコントラストの低下を考えるとあまり得策では無いと思います。
ちゃんとした、ACレンズとカメラ用保護フィルター(平面ガラス)で組めば別ですが。
2,レンズ反射による入力光の損失(透過率)
水中では、レンズ面の反射による損失が小さくなります。
そのため、3枚重ねでも空気中より、有利になります。
そのため、コーティング無しのダイソー製虫眼鏡レンズでも、結構使えます。
レンズ間の反射によるコントラストの低下もあまり気になりません。
(以前、レンズ間に空気層を入れた2枚重ねを作ったことがありますが、接写時のコントラストの低下がひどいので止めました。このときは水中で反射率が下がるなんて知らなかったが経験で止めました)
レンズの屈折率=1.5の場合
レンズ面の反射率
空気中=4%
水中 =2%
ちなみに空気中の3枚重ねレンズの場合、透過率は78%まで落ちます。
※ダイソー製虫眼鏡レンズは青ガラス?なので、レンズ自体の透過率も低いので、実際の損失は、もっと大きいと思います。
それにしても、反射した光はどこへ行く?反射しながらレンズに吸収される?それでレンズ自体が発光しているような状態になりコントラストが下がる?・・・よく解りません
計算には自信がないので細かい数字は気にしないでください 
空気中と水中とでは、こんなに違うというのが解ってもらえれば幸いです。
[検索キーワード]
海中立体写真 水中立体写真 立体写真 ステレオ写真
Stereogram Stereo Photo 3D 海の中 海中 水の中 水中
