ダイソー100円虫眼鏡のマクロレンズ
積丹の海は、どちらかというとマクロ向きです。(私が好きなだけ?)
今は、ほとんど立体写真で撮っていて、マクロレンズの出番はあまり無いのですが、マクロ仕様立体アダプターがほしくなっています。(自分で作らなければならないのですが)
マクロ時は、オリンパスデジカメSP560UZ+水中ハウジングに、自作マクロレンズを前に置いて撮っています。
レンズは、ダイソー製100円虫眼鏡レンズを、撮る物の大きさに合わせて2~3枚重ねで使用しています。
レンズ間は海水が入る様にして使用しています。以前、レンズ間に空気層を入れたことがあるのですが、レンズのコーティングが無いため、フレアーが大きくて接写時は真っ白で、止めました。
今、”マクロレンズが欲しい。金はないけど暇はある” という方。
「ダイソーマクロレンズ」でここまで出来ます。 と言うか、ここまでしか出来ない。
の使用レポートです。
(ダイソーレンズでどこまで出来るか試行錯誤しているのが楽しい~のです。趣味ですから)
ダイソーレンズは、単玉レンズのため、歪みが大きい。特に、色収差が顕著です。
倍率収差は、ソフトで何とかなりますが、軸収差は遺憾ともしがたく、奥行きのある被写体はRGB三色でピントがずれているのが解ってしまいます。
1.倍率収差
体長約5mmの、ウミクワガタの例です。 レンズは3枚重ねです。
図1-1
オリジナル
トリミングなし
図1-2
色収差(倍率収差)の補正後
ソフトで、倍率収差を補正しました。
図1-3
レベル補正後
実際には、倍率収差補正後、レベル調整、アンシャープマスク、トリミングなどを行って、完成です。
2,軸収差
体長1.5cmのアツモリウオの稚魚です。 レンズ3枚重ね。
オリジナル
倍率収差の補正後
軸収差が大きく、被写体深度範囲内でも、ピントが合っていない。
下の3枚は、図2-2を色分解した写真です。
R、G、B によって、ピントの合っている部分が異なっているのが解ると思います。
ピントの合う位置は、遠い方からR、G、Bの順になっています。そのため、ピントの合う位置が前後でずれるため、全体でシャープなピントが得られません。
図2-3
図2-4
図2-5
図2-2の、B(青)画像
これが、「ダイソー100円虫眼鏡レンズ」によるマクロレンズの使用レポートです。
一眼レフでマクロを撮っている方は、こんな問題なんか無いのでしょうか?
(使ったことがないので解りませんが、100円レンズと10万円近くするレンズを比較するのが間違いなことは解っています)
3,その他
3-1 レンズコーティング
100円レンズにはコーティングがありません。そのため重ねると、レンズ間のフレアーが出て、コントラストが低下します。また、100円レンズはプレス成形らしく表面に細かな傷があり、やはりフレアーの原因になっています。
そこで、手元にあった、撥水剤のレインXと、車用のフッ素コーティング(5年耐久品)を試しに塗ってみました。
フッ素コーティングは効果有りです。フレアーが低減されます。(レインXは、よくわからなかったが、しないよりは良い?)
3Dアダプターの鏡にも塗っています。
ただ、耐久性が今のところ解りません。
3-2 レンズの選別
100円レンズは、細かな傷、青ガラスの濃淡、プレス成形金型の歪み がかなりあります。私の場合は選別をして使用しています。そのために何枚買ったことか! (たぶん色消しレンズACNo.5が買えている?)
一番大事なのは、表面の細かな傷(ぱっと見では解りませんが、明るい光源にかざすとよく解ります)で、コントラストが落ちる原因になります。
3-3 レンズの倍率
レンズの倍率は、5倍とかの高い方がいいです。水の中では倍率がかなり落ちます。空気中で試し撮りをしても、意味がありません。バケツやお風呂で試し撮りをしないと評価できません。
私の場合は、3枚重ね時で10円玉のお寺?の真ん中がいっぱいに写せる倍率に選別しています。(変態マクロ・ダイバーで、5mmのウミウシが写せないと困るので)
SP560UZは18倍ズームなので、倍率比がかなり大きくとれます。
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